テニス/バレーネットワイヤーの選び方・おすすめ製品
皆さんの学校では、テニスやバレーボールの授業、部活動でネットを使用する機会が多いのではないでしょうか。毎日使うものだからこそ、安全面や耐久性には気を配りたいですよね。今回は、ネットのワイヤーについて、その種類と選び方、そして交換用ワイヤーのおすすめについてお話ししたいと思います。
スポーツ用ネットのワイヤーの種類
スポーツ用ネットのワイヤーには、大きく分けて2種類あることをご存じでしょうか。
- 耐久性があるが安全性が低いもの
- 耐久性は並みだが安全性が高いもの
それぞれの特徴を理解することで、より適切なワイヤーを選ぶことができると考えます。
「耐久性はあるが安全性が低いもの」の例
まず、「耐久性はあるが安全性が低いもの」について見ていきましょう。
スチールワイヤー 価格3000円前後
このタイプは、一般的に安価なネットにデフォルトで付属していることが多いワイヤーです。価格が手頃なため、導入費用を抑えたい場合に選ばれることがあります。しかし、スチール製であるため、経年劣化や使用中のささくれ、断線などにより、取り扱いを誤ると手を切ってしまうなどの危険性がある点が課題と言えます。特に、日常的に多くの生徒が触れる学校現場においては、細心の注意が必要です。
ステンレスワイヤー 価格帯:10,000円程度
スチールワイヤーに比べて錆びにくく、耐久性が向上したタイプです。価格はスチールワイヤーよりも高くなりますが、その分寿命が長くなる傾向にあります。ただし、こちらも金属製であるため、根本的な安全性に関する懸念はスチールワイヤーと同様に存在します。
「耐久性は並だが安全性が高いもの」の例
次に、「耐久性は並みだが安全性が高いもの」についてご紹介します。これらのワイヤーは、近年多くの学校や施設で採用されるようになってきています。
ダイニーマワイヤー 価格帯:10,000円前後
非常に軽量でありながら、高い強度を誇る化学繊維製のワイヤーです。金属製ワイヤーに比べてしなやかで、手を傷つけるリスクが格段に低いのが特徴です。また、耐候性にも優れているため、屋外での使用にも適しています。金属のワイヤーのように錆びる心配がないのも大きなメリットと言えるでしょう。
テクノーラワイヤー 価格帯:10,000円前後
アラミド繊維の一種であり、高強度・高弾性率が特徴のワイヤーです。ダイニーマワイヤーと同様に軽量で安全性が高く、耐熱性にも優れています。紫外線による劣化にも強いとされており、屋外での長期的な使用にも耐えうると考えられます。
ベクトランワイヤー 価格帯:10,000円前後
液晶ポリマー繊維を素材としたワイヤーで、こちらも非常に高い強度と耐久性を持っています。低伸度でありながら柔軟性も兼ね備えており、ネットの張り具合を安定させやすいという特性があります。安全性が高く、金属アレルギーの心配がない点も、多くの生徒が触れる学校環境においては重要なポイントになるでしょう。
「耐久性はあるが安全性が低いもの」の代表例であるスチールワイヤーは、価格が手頃であるため、安価なネットに標準で付属していることが多いです。しかし、私たちが最も重視すべきは、やはり生徒の皆さんの安全です。そのため、もし現在学校で使用されているネットのワイヤーがスチール製であるならば、可能な限り早期に、より安全性の高いダイニーマワイヤーやテクノーラワイヤー、ベクトランワイヤーといった化学繊維製のワイヤーへの交換を検討することをおすすめします。
金属製ワイヤーが完全に危険というわけではありませんが、万が一の事故を防ぐためにも、より安全性の高い選択肢へ切り替えることは、教職員の皆さんの安心にも繋がるのではないでしょうか。

おすすめの交換用ネットワイヤー
当社が交換用ワイヤーとして特におすすめしているのは、やはり「安全性」に優れた化学繊維製のワイヤーです。
「ダイニーマワイヤー」をおすすめする理由
ダイニーマワイヤーは、その軽さと強度、そして何よりも安全性において非常に優れているため、学校での使用に最適だと考えています。
- 高い安全性: 金属製ワイヤーと異なり、ささくれや断線による怪我のリスクがほとんどありません。生徒が安心して授業や部活動に取り組める環境を提供できます。
- 軽量性: 非常に軽量であるため、ネットの設営や撤収作業が楽になります。女性の先生方や生徒の皆さんでも扱いやすいのは大きなメリットです。
- 優れた耐久性: 紫外線や水に強く、屋外での使用にも耐えうる耐久性を持っています。錆びる心配がないため、メンテナンスの手間も軽減されます。
- 価格と性能のバランス: 10,000円前後という価格は、スチールワイヤーに比べると高価に感じられるかもしれませんが、安全性や耐久性を考慮すると、長期的に見て非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
もちろん、テクノーラワイヤーやベクトランワイヤーも優れた特性を持つワイヤーであり、ご使用環境や予算に合わせて検討されることをお勧めします。しかし、総合的なバランスを考えると、ダイニーマワイヤーは多くの学校現場で満足いただける選択肢だと当社は考えております。
鐘屋産業 K1314DY ダイニーマコード テニス用
メーカー:鐘屋産業
品番 :K1314DY
商品名:ダイニーマコード テニス用
税別定価:11000円(2022年度時)
販売価格:販売店舗により異なります
テクノ 07-11-500 ダイニーマロープ
メーカー:テクノ
品番 :07-11-500
商品名:ダイニーマロープ
税別定価:14000円(2023年度時)
販売価格:販売店舗により異なります
エバニュー EKE043 テニス用ダイニーマロープ
メーカー:エバニュー
品番 :EKE043
商品名:テニス用ダイニーマロープ
税別定価:14800円(2022年度時)
販売価格:販売店舗により異なります
その他のダイニーマコード
上記で上げたもの以外にもダイニーマコードは多数存在します。
ダイニーマは園芸やアウトドアでも用いられる素材のため、「テニス」「バレー」などのキーワードと組み合わせると求めるものにたどり着きやすくなります。
交換時期と点検の重要性
ワイヤーの種類に関わらず、定期的な点検と適切な時期での交換が非常に重要です。
- 目視点検: 使用前には必ずワイヤーに損傷がないか、ささくれやほつれがないかを目視で確認しましょう。
- 使用感の確認: ネットを張る際に、ワイヤーの滑りが悪くなったり、異常な音がしたりする場合は、内部で劣化が進んでいる可能性があります。
- 交換の目安: 一般的な目安としては、屋外で週に数回使用する場合、金属製ワイヤーは1~3年、化学繊維製ワイヤーは3~5年程度での交換が推奨されます。しかし、使用頻度や保管状況によって大きく変わるため、あくまで目安としてお考えください。少しでも不安を感じたら、専門業者への相談をおすすめします。
まとめ
テニスやバレーボールのネットワイヤーは、生徒の皆さんの安全を確保するために非常に重要な役割を担っています。価格の安さだけで選ぶのではなく、安全性を最優先に考慮し、化学繊維製のワイヤーへの交換を検討されてはいかがでしょうか。
ページ作成:東洋体機株式会社
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