固定式雲梯(うんてい)設置工事
グラウンド用・固定式の雲梯(うんてい)を設置する工事の概要を紹介します。
固定式雲梯(うんてい)設置工事について
雲梯は、ぶら下がった状態で腕の力だけで移動する遊具で、多くの小学校で目にしますよね。その多くは、移動が可能な「移動式」の雲梯ですが、安全性や安定性を重視される場合、その場所にしっかりと固定する「固定式」の雲梯を選ばれることがあります。
固定式雲梯(うんてい)設置工事の目的
固定式の雲梯は、その名の通り、一度設置すると移動させることはできません。しかし、その分抜群の安定性と耐久性を誇ります。特に、一度に多くの子どもたちが利用する可能性のある場所や、風雨にさらされるグラウンドでの使用を考えると、安全性の確保は非常に重要だと考えます。また、移動式のものに比べてサイズが大きい製品も多いため、子どもたちがよりダイナミックに体を動かせる点も大きな魅力と言えるでしょう。
固定式雲梯(うんてい)設置工事の費用感
固定式雲梯の設置工事にかかる費用は、雲梯自体の価格はもちろん、脚部の数や設置場所の地盤状況などによって大きく変動します。あくまで参考として、以前行った工事の概算費用を下記にご紹介しますね。
(下記の費用は2010年当時のものです)
- 山形固定式雲梯小型 ・・・ 約150000円×1
- 搬入・組立費 ・・・ 約25000円×1
- 基礎工事費 ・・・ 約70000円×1
- 諸経費 ・・・ 約20000円×1
- 合計 約265000円(税別)
固定式雲梯(うんてい)設置工事の施工日数
実際の施工にかかる日数ですが、設置する雲梯の台数や現場の状況によって異なりますが、ほとんどの場合、1日から2日程度で主要な工事は完了します。 その後、コンクリートの養生期間が必要となり、完全に乾いてから土を埋め戻し、地面を均す作業を行いますので、全体としては1週間から2週間ほどかかることが多いです。子どもたちの安全のためにも、この養生期間はしっかり確保するようにしています。
固定式雲梯(うんてい)設置工事の流れ
ここからは、実際の工事がどのように進められるのか、その流れを順を追ってご説明しましょう。

固定式山形雲梯の部材です。
まず、雲梯を設置する正確な位置を決め、地面に印をつけます。
これは雲梯がまっすぐ、そして安全に設置されるための非常に重要な工程です。

基礎をつくる場所を測り、穴を掘ります。
墨出しされたラインに沿って、雲梯の脚部を固定するための基礎部分を掘り進めます。
土の質や深さ、必要な基礎の強度に合わせて慎重に作業を進めます。

基礎用の穴は50~70㎝ほどの深さ。
雲梯の種類によって決まっていることがほとんどのためメーカーに確認します。
掘削した部分に、コンクリートの強度を高めるための鉄筋を配置し、コンクリートを流し込むための型枠を設置します。

GL(地面)からの高さが合っているかも確認します。

GLから足置き場となるポールへの高さも確認。

バランスを見つつ雲梯の脚部を基礎で固定します。

基礎コンクリートが完全に乾くのを待ちます。
季節や天候によって1~2週間ほど見てください。
固定式雲梯(うんてい)設置工事について
移動式の雲梯は持ち運びができて、必要に応じて場所を変えられる便利な面もありますよね。一方で、固定式の雲梯は、何と言っても安定性に優れており、一度に多くの子どもたちが使えるという特徴を持っています。
今回の記事でご紹介したように、設置工事はそれほどの手間や費用がかかるものではありません。学校のグラウンドへの雲梯設置をご検討される際は、安全性や利用人数を考慮し、ぜひ固定式の雲梯も選択肢の一つとして考えてみませんか。
ページ作成:東洋体機株式会社
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