公開日:2021/05/25 -> 更新日:2022/12/27

ポートボールの特徴と用具

体育の授業や部活動で、ポートボールに触れる機会は多いのではないでしょうか。バスケットボールと似ているけれど、少し違う。そんなポートボールについて、今回はその概要と使用される用具について詳しくご紹介したいと思います。

ポートボールとは

ポートボールは、バスケットボールから派生した球技です。大きな違いは、ゴールが固定されたリングではなく、「ポート」と呼ばれる台の上に立つ「ゴールマン」がボールをキャッチすることで得点になる点にあります。この特殊なルールが、バスケットボールにはない独特の戦略性と面白さを生み出しています。

特に中学校や高等学校、特別支援学校の体育では、男女問わず、また運動能力の差に関わらず誰もが楽しめるように、チームプレーや協力する姿勢を育む上で非常に有効な種目だと考えられます。ルールが比較的シンプルなので、初心者でもすぐにゲームに参加しやすいのも魅力ですね。限られたスペースでも実施できるため、体育館の広さに制約がある学校でも導入しやすいのではないでしょうか。

ポートボールの用具

ポートボールをプレイするために必要な用具は、主にボールとポートボール台の2つです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

ポートボール専用ボール

ポートボールで使用するボールは、ゴム製の円球で、一般的にはバスケットボール4号球程度のサイズが使われます。小学校高学年や中学校の体育の授業でよく使われているのを目にする機会が多いかもしれませんね。

バスケットボールと比較すると、ポートボールのボールは少し柔らかく、扱いやすいように作られていることが多いです。これは、ゴールマンがキャッチしやすいようにという配慮もあります。ボールの表面には滑り止めの加工が施されているものもあり、パスやシュートの際に握りやすくなっています。カラーバリエーションも豊富で、学校の備品として様々な色のボールが揃っていることもありますね。

ポートボール台

ゴールマンが乗る台であるポートボール台は、ほとんどの商品で赤と白がセットになって売られています。この色分けは、チームを識別するためにも役立っています。

ポートボール台の仕様は様々で、木製の箱型になったもの、木製板に鉄の脚部が付いたものなどがあります。どのタイプも、ゴールマンが安全に乗ってプレイできるよう、安定性と耐久性が非常に重要になります。体育館で使用することを前提に作られているため、床を傷つけにくいよう配慮された設計になっている製品も多いです。

価格は2万円台から4万円台程度が主流で、学校の体育備品としては一般的な価格帯ではないでしょうか。体育器具メーカーとしては、エバニュー社、トーエイライト社、三和体育社の製品がよく使われています。これらのメーカーは、長年の実績と信頼があり、学校現場での使用に耐えうる高品質な製品を提供しています。当社の製品も、これらのメーカーの製品を取り扱っていますので、ご興味があればぜひご覧ください。

ポートボールの管理とメンテナンス

学校の体育器具は、安全に長く使用するために適切な管理とメンテナンスが欠かせません。ポートボールも例外ではありません。

ポートボールのボールのメンテナンスは、通常のゴムボールと同様です。まず重要なのは、基準値に合わせた空気圧を保つことです。空気が少ないとボールが弾みにくくなり、多すぎると硬くなりすぎて怪我の原因になることもあります。定期的に空気圧をチェックし、必要に応じて空気を入れるようにしましょう。汚れがひどい場合は、水拭きや薄めた中性洗剤で清掃してください。これにより、ボールの寿命を延ばし、衛生的に保つことができます。

一方、ポートボール台は木製であることが多いため、湿気や経年劣化で木部が割れることがあります。特に、体育館の床に直接触れる部分や、使用頻度の高い箇所は劣化が進みやすい傾向にあります。もし台の木部にヒビが入ったり、ぐらつきが気になったりするようであれば、無理に使用を続けるのは危険です。状態次第では、メーカーや専門の工務店による修理が可能な場合があります。

ポートボールは、ルールが分かりやすく、誰でも気軽に楽しめるスポーツです。適切な用具を選び、日頃から丁寧にメンテナンスすることで、生徒たちが安全に、そして楽しくスポーツに取り組める環境を提供できると私たちは考えています。

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ページ作成:東洋体機株式会社

ページ作成者:東洋体機株式会社

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