体育館用ラインテープの種類・特徴・選び方
体育館のラインテープ選びで迷った経験はありませんか? 種類が多くて、どれを選べばいいか分からない、という声もよく耳にします。しかし、競技に適したラインテープを選ぶことは、練習の質を高め、安全な環境を作る上でとても大切です。
この記事では、体育館用ラインテープの特徴や選び方について、皆さんの疑問を解決できるよう分かりやすく解説していきます。ラインテープは多種多様な種類がありますが、基本的には「ライン幅」「カラー」「素材」の順に決めていくと、迷うことなく最適なものを選ぶことができます。
ライン幅によるラインテープの違い
まず、最も重要なのがラインの幅です。各競技にはそれぞれ定められたライン幅がありますので、それに合ったテープを選ぶようにしましょう。
5cm幅
最もスタンダードなライン幅が5cmです。多くの球技で使われるため、学校の体育館ではこの幅のラインテープがよく使われているのではないでしょうか。
5cm幅が使われる例
- バスケットボール
- ドッヂボール
- バレーボール
- ハンドボール
- その他一般用
おすすめの5cm幅ラインテープは下記ページ内で紹介しています。
4㎝幅
バドミントンやソフトバレーボールでは、少し細めの4cm幅のラインテープが使われます。
4cm幅が使われる例
- バドミントン
- ソフトバレーボール
おすすめの4cm幅ラインテープは下記ページ内で紹介しています。
7㎝幅
柔道や剣道などの武道用には、比較的広い7cm幅のテープが使われます。武道ではコートの範囲を明確にすることが安全面でも重要になってくるため、この幅が適していると考えられます。
おすすめの7cm幅ラインテープは下記ページ内で紹介しています。
8㎝幅
フットサルコートには、さらに広い8cm幅のラインテープを使用します。フットサルはコートのサイズが比較的コンパクトなため、ラインの視認性が非常に重要になります。
8cm幅が使われる例
- フットサル
おすすめの8cm幅ラインテープは下記ページ内で紹介しています。
素材によるラインテープの違い
ラインテープは素材によって特性が異なり、剥がれにくさや弾力性に影響します。用途に合わせて適切な素材を選ぶことが、ラインテープを長持ちさせる秘訣です。
体育館の床は滑りやすいですから、ラインテープが剥がれてしまうと選手が転倒するリスクも出てきます。そのため、利用時間やラインの形状(直線か曲線か)に応じて素材を選ぶのがおすすめです。
- 塩ビ製・ビニール製: 柔らかく、伸びやすいのが特徴です。そのため、曲線を綺麗に描きたい場合に適しています。
- ポリプロピレンなど伸びにくい素材: 弾力性が少なく、直線を正確に引きたい場合に適しています。
色によるラインテープの違い
複数の競技で体育館を使用する場合、それぞれの競技のラインを異なる色で引くと、コートの判別がしやすくなります。例えば、バスケットボールのラインは白、バレーボールのラインは青といった具合に色分けすることで、選手も迷うことなくプレーに集中できるでしょう。

体育館で良く使われるラインテープのカラーは、白、黄色、青、緑、赤の5色。
さまざまなカラーのラインを使い分けることで、限られたスペースで多くの競技を行うことができます。
特定の目的を持ったラインテープ
通常のラインテープ以外にも、特定の用途に特化した便利なラインテープがあります。
破線を引くことができるラインテープ
破線を引く作業は、均等な間隔でテープを貼るのが意外と難しいものです。そんな時に便利なのが、あらかじめ破線がプリントされているラインテープです。これを使えば、バレーボールのアタック延長ラインやサービスライン、その他の競技の破線も手早く綺麗に描くことができます。
モルテン TP1035-WC 破線テープ
メーカー:モルテン
品番 :TP1035-WC
商品名:破線テープ
税別定価:2,000円(2022年度時)
販売価格:販売店舗により異なります
短期間使用向けのラインテープ
体育館を借りて一時的にラインを引きたい、大会期間中だけ別のラインが必要といった場合に最適なのが、短期間使用向けのラインテープです。これらは比較的剥がしやすく、床に糊跡を残しにくいという特徴があります。
試合の間だけ、あるいは間借りしている期間のみなど、将来的に剥がすことを前提としている場合に非常に役立ちます。
競技ごとの必要ライン長さ
各競技にはコートのサイズが規定されているため、使用するラインテープの長さも競技ごとに決まってきます。必要なラインテープの量を事前に把握しておくことで、買い忘れを防ぎ、スムーズに作業を進めることができます。
例えば、モルテンの2019年度カタログを見ると、バスケットボールでは「TP0025もしくはPT5が3巻」と「TV0015が4巻」必要だと分かります。このような情報を参考に、必要な巻数を計算してみてください。

その他、ラインテープについて知っておくべきこと
ラインテープの幅や素材以外にも、知っておくと便利な関連用品がいくつかあります。
ラインテープの線を消すためのテープ
ラインを「描く」のではなく、「消す」ための製品も存在します。それが「ライン消しテープ」です。体育館のフローリングに近い茶色や薄茶色をしており、既存のラインの上から貼ることで、そのラインを見えづらくすることができます。
ライン消しテープの特徴
- ラインテープの上から貼って使う
- 色はフローリングに似た茶色か薄茶色
- 幅が広めになっている(一般的に7~8㎝)
- 短期/長期向けがある

ライン消しテープにも、曲線を消すための曲線向けと直線向けの製品があります。(分かれていない製品もありますので、確認が必要です)
また、「短期/長期向け」と推奨期間が表示されている製品もあります。短期向けは、大会などで数日間だけコートを描き替えたい場合や、間借りした体育館で練習をするときなどに便利です。一方、長期向けは、不要になったラインを恒久的に消すために使用されます。
ラインを剥がすための用具
古いラインテープを剥がす作業は、時間も労力もかかるものです。特に粘着力の強いテープや、長期間貼られていたテープを剥がす際には、専用の剥がし用具や溶剤があると非常に便利です。効率的に、かつ床を傷つけずに剥がすために、これらのアイテムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

ラインテープを長期間張っていると、床面にのりが付いたままになってしまいます。テープクリーナーはそののりを剥がす用具。スプレー式で簡単に使えます。
モルテン TC テープクリーナー
メーカー:モルテン
品番 :TC
商品名:テープクリーナー
税別定価:2,100円(2022年度時)
販売価格:販売店舗により異なります
ラインを引く補助具
体育館の床にまっすぐなラインや正確な円を引くのは、意外と難しい作業です。そんな時に役立つのが、ラインを引くための補助具です。例えば、曲線を綺麗に引けるコンパスのようなものや、まっすぐなラインをガイドしてくれる器具などがあります。これらを活用することで、誰でも簡単に、プロのような綺麗なラインを引くことができます。

専用の器具があれば曲線が綺麗に描けます。よく使われているのは、このフロア用コンパス。メジャーを使って簡単に半径1.25~9mの円形ラインが晴れます。バスケットボール、ミニバスケットボール、フットサル、ハンドボールに最適です。
モルテン CTL フロア用コンパス
メーカー:モルテン
品番 :CTL
商品名:フロア用コンパス
税別定価:25,000円(2022年度時)
販売価格:販売店舗により異なります
この記事で、体育館用ラインテープの選び方や関連用品について、ご理解いただけたでしょうか。適切なラインテープと補助具を選ぶことで、日々の練習や大会運営がよりスムーズになることと思います。
ページ作成:東洋体機株式会社
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