Q:バレー・テニス用ネットワイヤーの素材の違いは何ですか?【体育館用具の選び方】
A:安全性なら繊維製を、耐久性なら金属製がおすすめ
体育館で使用するバレーボールやテニスのネット。そのネットを支えるネットワイヤー(ネットコード)には、主に金属製と繊維製の2つの素材が使われています。
「どちらの素材が良いのだろう?」
そう疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、それぞれの素材の特徴を比較し、耐久性や安全性といった観点から、どのような選び方をすれば良いのかを解説していきます。体育館の環境や用途に合わせて、最適なネットワイヤーを選ぶための参考にしていただければ幸いです。
結論から申し上げますと、ネットワイヤーを選ぶ際には、何を重視するかによっておすすめの素材が変わってきます。
安全性を重視するなら、繊維製。
耐久性を重視するなら、金属製がおすすめです。
それぞれの素材には、メリットとデメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
金属製ネットワイヤーの特徴
金属製のネットワイヤーは、主にスチール(鉄)製とステンレス製のものがあります。どちらも共通して、高い耐久性と低い伸縮性が特徴です。
高い耐久性
金属製のコードは、繰り返しボールが当たったり、ネットが揺れたりすることで生じる「こすれ」に非常に強いです。長期間にわたって使用しても切れにくいため、頻繁にネットを張り替える手間を減らすことができます。
低い伸縮性
金属は伸びにくいため、ネットをしっかりと張ることができ、プレー中にネットがたるむのを防ぎます。また、ネット締器が支柱内部に格納されている内蔵式支柱にも適しています。
素材による違い
スチール製は比較的安価に入手できますが、錆びやすいというデメリットがあります。また、保管状態によっては巻グセがつきやすい傾向があります。使用する際には、定期的なメンテナンスと安全確認が必要です。
一方、ステンレス製はスチール製に比べて高価ですが、錆びにくく、巻グセもつきにくいという利点があります。長期的な視点で見ると、メンテナンスの手間が少なく、より長く安心して使用できるため、予算が許せばステンレス製がおすすめです。
繊維製ネットワイヤーの特徴
繊維製のネットワイヤーは、金属製に比べて柔らかく、扱いやすいという特徴があります。また、万が一プレーヤーと接触した場合でも、金属製に比べて怪我をしにくいため、安全性が高いと言えます。そして、錆びる心配がないのもメリットの一つです。
「こすれ」に弱い
しかし、繊維製のコードは金属製に比べて「こすれ」に弱いという弱点があります。繰り返しボールが当たることで、徐々に繊維が摩耗し、最終的には切れてしまう可能性があります。
定期的な交換が必要
一般的に、繊維製のネットワイヤーは2年を目安に交換することが推奨されています。安全に配慮するためにも、定期的な点検と交換を心がけましょう。
主な繊維の種類
繊維製のネットワイヤーには、主に以下の素材が用いられています。
- ベクトラン:高強度で耐久性にも優れています。
- ダイニーマ:非常に高い強度を持ち、軽量であるのが特徴です。
- テクノ―ラ:耐熱性や耐薬品性に優れています。
これらの素材は、それぞれ特徴が異なりますが、いずれも金属製に比べてしなやかで安全性が高いという共通点があります。
まとめ:重視するポイントで素材を選びましょう
バレーボールやテニスのネットワイヤーを選ぶ際には、耐久性を重視するのか、安全性を重視するのか、体育館の利用状況や予算などを考慮して、最適な素材を選ぶことが大切です。
- 耐久性を重視するなら、金属製(特にステンレス製がおすすめ)
- 安全性を重視するなら、繊維製(定期的な交換を忘れずに)
ページ作成:東洋体機株式会社
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