公開日:2022/12/17

設置後40年のブランコで錆びによるポール破断事故が発生

小学校のグラウンドに設置されていたブランコ遊具が使用中に破損し、遊んでいた男子児童が怪我をする事故が発生しました。

松山市教育委員会によりますと、松山市立宮前小学校で11月4日、男子児童が休み時間に運動場でブランコに乗って遊んでいたところ、座面を吊るしていた鉄製のポールが破断しました。
ブランコの座面が下にずれ、男子児童は手首を骨折し全治およそ1か月の重傷です。
ポールはさびが進んでいて、接合部が破断したと見られています。
このブランコは40年前に設置されていて今年3月の定期点検では、さびや摩耗が見られたもののすぐに修繕が必要な状況ではないと判断していたということです。
itv@あいテレビからの引用

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破断したブランコの箇所

この写真は事故が起こったブランコとは無関係です

今回、錆によって破断したとされるのはブランコの上部ポール(ニュースでは梁部と表示)です。
ここはブランコのチェーンとポールが金具によって繋がれている部分で、使用時に大きな力がかかります。

※この写真は事故が起こったブランコとは無関係です。

ブランコの製品寿命

ブランコの種類やメンテナンス状況によって大きく異なりますが、「スポーツ器具の正しい使い方と安全点検の手引き」によればブランコ上部にある「梁パイプ」と「支柱」の定期点検時期は6か月毎、標準耐用年数は10年とされています。

今回のような形での事故事例を聞くことは珍しいものの、経年劣化したブランコは同様の事故が起こってもおかしくはありません。
ブランコという遊具は点検の難易度、誤使用の危険度いずれもが「5段階評価の4」と高めになっています。
※同書籍による

ブランコに限らず、遊具は年を経るごとにメンテナンス費用が増大していきますので定期的な点検をしつつも適切なタイミングでの取り換え・処分などを検討するようにしてください。

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ページ作成:東洋体機株式会社

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