公開日:2022/12/25

大玉転がし用ボールへの空気の入れ方・コンプレッサーの特徴と選び方

今回は、大玉転がし用ボールへの空気の入れ方、特に電動式の空気入れであるコンプレッサーの種類と選び方について、詳しくご紹介したいと思います。

大玉転がし用ボールに空気を入れるには

当ブログの他の記事でもご紹介していますが、一般的な空気入れは大玉には適していません。大玉の大きさを考えると、やはり専用、もしくは兼用の空気入れが必要になります。

空気入れには手動式と電動式の2種類がありますが、大玉のように巨大なものに空気を入れる場合、ほとんどの場合で電動式が使われます。この電動式の空気入れは、一般的にコンプレッサーと呼ばれています。

大玉専用と兼用のコンプレッサーの違い

コンプレッサーには、大玉専用のものと、ボールなど他の用具にも使える兼用のものがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

大玉専用タイプ

専用コンプレッサー(例)

大玉専用のコンプレッサーは、その名の通り大玉に特化しているため、いくつかのメリットがあります。

  • 価格が安い: 兼用型に比べて、1/2〜1/4程度の価格で購入できることが多いです。導入コストを抑えたい場合に有効だと考えられます。
  • 空気を入れるスピードが速い: 大玉専用に設計されているため、兼用型に比べて6〜30倍ほど速く空気を入れられます。運動会やイベントなどで、限られた時間の中で複数個の大玉を膨らませる必要がある場合に、非常に大きな利点となります。
  • 空気抜き機能があることも: 大玉の空気を抜く機能も備えている製品もあります。使用後の片付けの手間を軽減できるため、便利だと考えられます。

ボールと大玉兼用タイプ

兼用コンプレッサー(例)

ボールと大玉兼用のコンプレッサーは、様々なサイズのボールや、比較的サイズの小さいレクリエーション用の大玉など、幅広い用途に対応できるのが特徴です。一台で色々な用具に使えるため、設備をあまり増やしたくない場合や、予算を有効活用したい場合に選択肢となるでしょう。ただし、大玉専用タイプと比較すると、空気を入れるスピードは劣る傾向にあります。

必要時間からのコンプレッサーの選び方

コンプレッサーを選ぶ際に重要なのが、「大玉を膨らませるのにどのくらいの時間がかかるのか」という点です。これは、使用する大玉の体積と、コンプレッサーの空気吐出量から計算することができます。

計算式は以下の通りです。

この計算で求めた時間が、コンプレッサーの「連続稼働時間」を超える場合は注意が必要です。連続稼働時間を超えて使用すると、コンプレッサーの部品に負担がかかり、故障の原因となることがあります。連続稼働時間を超える場合は、クールダウンの時間を挟むようにしましょう。

ただし、気温や使用環境、コンプレッサーの経年劣化具合などによって、実際に連続稼働できる時間は前後します。余裕を持った運用を心がけることが大切です。

よく使われるコンプレッサー

ここでは、学校現場でよく使われているコンプレッサーを中心にいくつかご紹介します。空気吐出量が多いものほど、より早く大玉を膨らませることができます。

万が一の故障に備えて、「大玉専用タイプ」と「大玉にも使える兼用タイプ」の両方を準備しておくことも、安心な運用につながると考えられます。いずれのタイプを選ぶ場合でも、使用予定の大玉に適合するかどうかを事前に確認するようにしてください。

大玉専用タイプ

エバニュー EKA771 大玉用ポンプPK-501

メーカー:エバニュー
品番 :EKA771
商品名:大玉用ポンプPK-501
税別定価:16000円(2022年度時)


販売価格:販売店舗により異なります

トーエイライト B3744 コンプレッサー HB1831

メーカー:トーエイライト
品番 :B3744
商品名:コンプレッサー HB1831
税別定価:10400円(2022年度時)


販売価格:販売店舗により異なります

大玉にも使える兼用タイプ

モルテン MCSR スマートラビット

メーカー:モルテン
品番 :MCSR
商品名:スマートラビット
税別定価:40,000円(2022年度時)


販売価格:販売店舗により異なります

モルテン MCS ミニコンプレッサー

MCS

メーカー:モルテン
品番 :MCS
商品名:ミニコンプレッサー
税別定価:26,000円(2022年度時)


販売価格:販売店舗により異なります

エバニュー EKD312 エバーミニコンプDX

メーカー:エバニュー
品番 :EKD312
商品名:エバーミニコンプDX
税別定価:53600円(2022年度時)


販売価格:販売店舗により異なります

大玉転がし用ボールへの空気入れは、適切なコンプレッサーを選ぶことで、大幅に効率化できます。今回の記事が、先生方の運動会や体育の準備の一助となれば幸いです。ご自身の学校のニーズや予算に合わせて、最適なコンプレッサーを選んでみてください。

※紹介している商品価格は当ページに記載時のものです。最新の状況は各販売サイトでご確認ください。
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ページ作成:東洋体機株式会社

ページ作成者:東洋体機株式会社

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