降雨後のグラウンド整備-水たまりの水を抜いて早く乾かす整備用品

雨上がりのグラウンド整備用品を紹介します。雨が降ったあとグラウンドを1分1秒でも早く元通りにするための簡易なものから大掛かりなものまで、シンプルでお手軽な順に見ていきますので便利そうなものがあればぜひ使ってみてください。

まずはシンプルすぎるものからですが、バケツやスコップはどの施設にもあり意外と役立ちます。これらはホームセンターでも買えますし、スポーツ用品としてもいくつかのメーカーから販売されています。

スコップやバケツは、雨が降ったあとの多すぎる水を減らす初動に効果を発揮しますが、水分を取り切ることは難しいです。

仕上げは吸水スポンジなどと組み合わせましょう。

スポンジの吸水力を利用して、水を最後まで取り切ることができる、もっともスタンダードな整備方法です。
クラブやチームなどの大人数で一斉にグラウンド整備できるのが最大のメリットです。

使い方に迷う余地が無いので手早く作業できることとと、故障しないのが良いところ。ポイントは出来るだけ大きなスポンジを使うことです。スポンジが大きければみるみるうちに水たまりがなくなっていきます。吸水スポンジの一種で単に角切りされたむき出しのスポンジです。業務用のスポンジは巨大なのでグラウンドに最適です。

コストが安く、学校現場ではこれらがメインで使われます。

ただのスポンジではなく、付加機能を付けて便利にした製品もあります。シンプルなスポンジに比べて手を汚しにくい、絞りやすいいったメリットがあります。凍れる真冬のグラウンド整備では、手を使わずに行えるメリットが実感できます。

こちらはバケツ+専用スポンジ+網のセット。

といったメリットがあります。

このバケツ一体型の製品は、エバニュー社のスクイザーです。モップ絞り器のような構造をしています。このような手を使わず絞れる製品なら冬の寒い時期でも冷たい水に触る時間を最小限にできます。

スポンジローラーは、スポンジをさらに使いやすくした整備用品です。

グラウンド整備は腰に多大な負担がかかりますが、立ったまま使えると腰を痛ずに済みます。

似た製品でも、細かな点が異なります。たとえば、手元で操作できたりスポンジ交換しつつ長く使えたり

スポンジローラーは、高齢者が作業したりメンテナンス範囲が広かったりすると、特に効果的です。

下記は全天候型コート向けのワイヤーです。小さな力でもスムーズに水を押し出して排水溝に流せます。

テニスコートや陸上のトラックなどに適した製品です。

テニスコート、ゴルフ場などの水たまりを短時間で除水できる大型のローラーもあります。。

一気に雨水処理できるので人手が足りない場合にとても有効。

価格面ではそこそこの値段がするものですが、中にはリーズナブルな機種もあります。

下記の写真のようにごっそりと水を取ることができます。

雨上がりでも部活動や授業などしなければならない場面は常にあります。一刻も早くグラウンドを使えるようにしたいなら、大型ローラーで一気に。

こちらは最近発売されたリーズナブルで使い勝手のいい（土グラウンドでも使える）製品です。

シンプルなものから一気に整備できる大型器具まで、ひととおり紹介してきました。

グラウンド利用者にとって雨でぬかるんだグラウンドは普段と勝手が違うもの。地面を気にしたり足を取られたりで思わぬ怪我をすることもあります。そのうえユニフォームやシューズまでドロドロに汚れてしまうと、やっかいなものです。

昨今のグラウンド整備用具はとても充実しています。雨が降ってから慌てないように準備万端にして、整備はささっと済ませ、貴重な時間は練習に試合に、たくさん遊んでの体づくりに使いましょう。

販売店としての経験で言うと、大雨や台風のあとは注文殺到で欠品することが多々ありました。何もない平穏な日こそ、こういった整備道具を準備するものだと考えておくと安心です。