公開日:2021/05/26

素材によるバレーボール支柱・ソフトバレー用支柱の違いと選び方

バレーボールやソフトバレーボールの支柱は、比較的高額な買い物で、頻繁に買い替えるものでもないため、選び慣れている方は少ないのではないでしょうか。

この記事では、バレーボール・ソフトバレーボールの支柱について、最も大きな差異となる素材ごとの違いと、具体的な製品例をご紹介していきます。支柱

支柱の素材は大別して3種類

支柱に使われる素材は、主に鉄製(スチール)、アルミ、カーボンの3種類があります。それぞれの素材に一長一短の特性がありますので、それぞれの特徴や価格を比較して、ご自身の学校の環境や用途に合ったものを選んでいきましょう。

鉄製(スチール)支柱:頑丈で安価、安定感を求めるなら

鉄製の支柱は、その重さゆえに運搬には少々労力がかかりますが、非常に頑丈で、価格も比較的安価な点が大きな魅力です。

この「頑丈さ」は、単に長持ちするというメリットだけでなく、ネットを張った際に支柱が内側にたわみにくいという利点も持ち合わせています。そのため、大会などで厳密なネットの高さや張り具合が求められる場面では、スチール製が選ばれることが多い傾向にあります。

ただし、重さがあるため、移動や設置の際には、落下事故防止のために運搬台車などを活用すると安全に作業できるでしょう。

一般的な製品価格は、¥80,000~¥120,000前後です。

製品の例として、エバニュー社の下記のような製品があります。

エバニュー EKD752 バレー支柱11 1 30CM

メーカー:エバニュー
品番 :EKD752
商品名:バレー支柱11
税別定価:127000


税別定価:127000円 販売価格:販売店舗により異なります

アルミ製支柱:軽量で扱いやすく、学校現場に最適

セノー2016カタログより

アルミ製の支柱は、鉄製に比べて非常に軽量で、運搬や設置が格段に楽になる点が最大のメリットです。教員の方々が一人で設営・撤収を行う場面も多い学校現場においては、この軽量性は大きな助けとなるでしょう。

また、アルミは錆びにくいため、体育館の湿度が高い場合や、屋外での使用も想定される場合にも適しています。耐久性も十分にあり、日常的な練習から部活動の試合まで、幅広い用途で活躍してくれます。

価格は鉄製よりも高くなりますが、その利便性を考えると、多くの学校にとってバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。

一般的な製品価格は、¥150,000~¥250,000前後です。

エバニュー EKD751 バレー支柱アルミ7 1 30CM

メーカー:エバニュー
品番 :EKD751
商品名:バレー支柱アルミ7
税別定価:222000


税別定価:222000円 販売価格:販売店舗により異なります

カーボン製支柱:軽さと頑丈さを兼ね備えた最高峰

カーボン製の支柱は、その名の通りカーボン素材を使用しており、軽さと頑丈さというアルミと鉄の利点を高い次元で併せ持った素材です。非常に軽量でありながら、高い強度と耐久性を誇ります。

移動や設置が非常に楽であることに加え、ネットを張った際のたわみが少なく、常に安定したネットの状態を維持できるため、国体やVリーグなどのトップレベルの試合でも使用されています。まさに、最高のパフォーマンスを求める学校やチームに最適な選択肢と言えるでしょう。

ただし、その性能の高さゆえに、アルミ製よりもさらに高価になる点がデメリットとして挙げられます。

一般的な製品価格は、¥400,000前後です。

エバニュー EKE5251 バレー支柱カーボン・F30 901

メーカー:エバニュー
品番 :EKE5251
商品名:バレー支柱カーボン・F30
税別定価:410000


税別定価:410000円 販売価格:販売店舗により異なります

床下サイズの指定が必要な理由

エバニュー2022カタログより

バレーボール支柱を選ぶ際に、もう一つ非常に重要なのが「床下サイズの指定」です。これは、体育館の床に埋め込まれているソケットの深さや直径に、支柱の差し込み部分がぴったり合うようにするためです。

体育館の建設時期やメーカーによって、この床下ソケットのサイズは様々です。もしサイズが合わない支柱を選んでしまうと、ぐらつきが生じたり、最悪の場合、支柱が安定せず使用できないといった問題が発生してしまいます。

購入前には必ず、現在使用している支柱の差し込み部分の長さや、体育館の床下ソケットの深さ・直径を計測し、正確なサイズを把握しておくことが重要です。不明な場合は、体育館の管理担当者や施工業者に確認することをお勧めします。

安全性も確認したい重要なポイント

最後に、支柱を選ぶ際には「安全性」についても十分に考慮することが重要です。日々の部活動や授業で生徒が使用することを考えると、万が一の事故を未然に防ぐための工夫が施されているかを確認しておきたいものです。

多くのバレーボール支柱には、ネット締め器のズレ上がりを防止する加工が施されています。これは、ネットを強く張った際に、締め器が上部にずれてしまうことで起こる事故を防ぐためのものです。ほぼすべての支柱に付いていると考えられますが、念のため確認するようにしましょう。

また、「指詰め防止加工」が施されている機種もあります。これは、支柱の高さ調節を行う際に、指を挟んでしまう事故を防ぐためのものです。生徒が自分で高さ調節を行う機会がある場合や、小さな生徒が使用する可能性がある場合は、このような加工が施されているものを選ぶと安心感が高まります。

さらに、激しいプレー中に生徒が支柱へ激突する可能性も考慮し、支柱へ衝撃を和らげる「防護マット」も合わせて設置することをお勧めします。防護マットは、衝突時の衝撃を吸収し、生徒の安全を確保するために非常に有効です。

※紹介している商品価格は当ページに記載時のものです。最新の状況は各販売サイトでご確認ください。
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ページ作成:東洋体機株式会社

ページ作成者:東洋体機株式会社

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