公開日:2021/05/26

卓球台の選び方 - サイズ・天板・脚部・キャスター・収納型・サポート

卓球台は、その大きさや重さから、一度購入すると簡単に買い替えたり処分したりすることが難しい運動器具です。だからこそ、価格だけでなく、多角的な視点から慎重に選ぶことが大切だと考えます。

このページでは、卓球台を選ぶ際に注目すべきポイント「サイズ・天板・脚部・キャスター・収納型・サポート」について、詳しくご紹介していきます。これらのポイントを押さえることで、貴校や施設に最適な一台を見つける手助けになれば幸いです。

卓球台購入時に見るべきポイント

国際規格かそれ以外か

卓球台のサイズには、国際規格というものが存在します。これは、長さ2,740mm、幅1,525mm、高さ760mmと定められています。

学校やスポーツ施設でのご使用を考えていらっしゃるのであれば、レクリエーション向けの卓球台を除いて、基本的に国際規格の台を選ぶことをお勧めします。国際規格の台であれば、公式な試合にも対応でき、練習環境としても適切だからです。

国際規格サイズの卓球台

天板の厚み

卓球台の天板は、打球感や耐久性、そして台の歪みにくさに大きく影響する重要な部分です。

その多くはブルーですが、まれにグリーンの製品もありますが、天板のカラーは品質とは関係ありません。

天板の厚みは、厚ければ厚いほど高品質になる傾向があります。一般的に、卓球台の天板の厚みは18mmから30mmの間に収まります。目安として、20mmから25mmは中品質、そして30mm以上は高品質だと考えて良いでしょう。上級者になるほど、ボールが天板で弾む感覚に敏感になりますので、使用者のレベルも考慮に入れると良いですね。

天板の構造

卓球台の天板には、メーカーによって様々な構造が採用されています。ここでは、国内卓球台メーカーの代表格である「三英」社の天板を例に挙げ、その構造による品質の違いを見ていきましょう。

三英社が採用している天板は、高品質な順に以下のようになっています。

  • スーパープライコア天板
  • CDB化粧板パーティクルコア天板
  • メラミン化粧張りパーティクルボード
  • パーティクルボード

高性能な天板であるほど、ボールの弾みが均一になり、長持ちし、反りや歪みが発生しにくくなります。どのような方が、どのような用途で卓球台を使用するのかをよく確認し、競技施設にふさわしいクオリティの台を選ぶことが重要です。

天板の枠

上位ランクの卓球台には、天板の周囲に枠が設けられていることが多くあります。

この枠があることで、天板がより頑丈になり、歪みにくくなります。さらに、台の出し入れの際に指を掛けることができるため、取り扱いやすさと安全性も向上するというメリットもあります。

枠の有無は意外と見過ごされがちですが、天板の耐久性や、移動・収納・開閉といった日常的な取り回しに大きく影響します。もしご予算が許すのであれば、ぜひ枠付きの卓球台をお勧めしたいポイントです。

枠の有無は意外と見過ごされがちですが、天板の耐久性や移動・収納・開閉といった取り回しに影響します。予算が許せばぜひつけておきたいところです。

脚部

卓球台の脚部は、その重い自重を支える非常に重要なパーツです。脚部が貧弱だと、安全性が大きく損なわれる可能性があります。

卓球では、プレー中に選手が誤って台に体を乗り上げてしまうといったことが比較的頻繁に発生します。不特定多数の方が使用する学校やスポーツ施設の場合、脚部が細いと剛性が足りず、折れ曲がったり、最悪の場合は折れてしまうなど、事故につながる恐れも考えられます。

カタログに「家庭用」と表示されている卓球台は、脚部が細い傾向がありますので、特にご注意ください。施設でのご使用を検討される場合は、「施設用」と表示されている卓球台を選ぶのが無難だと考えます。

キャスター

キャスターは、卓球台の移動をスムーズにし、衝撃を吸収する役割を担うパーツです。基本的に、キャスターは大きいほうが良いとされています。

小さいものでは直径50mm程度、大きいものでは150mmほどのものがあります。

キャスターが小さいと、卓球台本体に負荷がかかりやすくなり、移動時のバランスが崩れる原因にもなりかねません。また、ストッパー付きのキャスターであれば、使用中の不意な移動を防ぐことができ、より安心して使用できます。

ドア下部の溝の上を通過する際、小さなキャスターは卓球台全体に大きな衝撃を与えます。それがビスの緩みや全体的な歪みにもつながります。
小さなキャスターであるほど小さな溝にもはまりやすくなり、転倒や卓球台の下敷きとなる事故も発生の恐れが高まります。

ストッパー付きだとなお安心

グレードの高い卓球台のキャスターには、ストッパーが付いているものもあり、保管時の安全性が高まります。

本体の収納構造

卓球台には、大きく分けて3つの収納タイプがあります。

  • 折りたたむことができないもの
  • 2つに折りたたむことができるもの
  • 2つに分割することができるもの

折りたたむことができない卓球台は、安価なものや車いす用卓球台などの特殊用途のものがありますが、施設で使われることは多くありません。

ここでは、施設での使用頻度が高い「2つに折りたたむことができるもの」と「2つに分割することができるもの」の2種類について、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

2つに折りたたむことができるもの

このタイプは「内折式卓球台」もしくは「一体型卓球台」とも呼ばれます。

メリット

  • 移動時に倒れづらい
  • 板同士がぶつかりにくい
  • 安定性がある
  • 天板を痛める恐れが少ない

デメリット

  • 価格が高め
  • 片方を立てての壁打ち練習ができない

2つに分割するタイプと比較すると、内折式卓球台は安定性があります。天板同士がガードし合っている状態なので天板を痛める恐れも低く、安心感があります。
(天板は交換できないので大きな破損をすると卓球台ごと廃棄)

2つに分割することができるもの

このタイプは「セパレート式卓球台」とも呼ばれます。

メリット

  • 片方ずつ運搬できる
  • 壁打ち練習ができる
  • 安価

デメリット

  • 安定性に劣り倒れやすい
  • 板同士がぶつかることがわりとある

内折式卓球台と比較すると、
安価で持ち運びやすく、一人壁打ち練習が出来るといったメリットがあります。分割しての運搬が可能なのはエレベータの無い建物で上層階に上げることができるということでもあります。
内折式はその重量から、階段で運ぶのは大変困難です。

これらの点を踏まえて判断するなら、ご予算が許せば施設でのご使用には内折式がお勧めです。安定性や安全性、そして天板の破損が起こりづらいという点で優れていると考えます。

アフターサポートの有無

卓球台は、長期間にわたって安全に使用するためには、保守点検や適切なメンテナンスが必要な製品です。

非常に安価な卓球台の中には、メンテナンス部品が提供されていなかったり、情報が入手しづらかったりするケースがあります。これでは、結果的にランニングコストが高くついてしまう可能性も考えられます。

交換用の部品がしっかりと提供されている卓球台であれば、長く使い続けることができ、初期費用が多少高くても、長い目で見ればコストダウンにつながると考えられます。特に、スポーツ競技施設などで不特定多数の方が頻繁に使用する場所では、保守点検の価値はさらに高まります。定期的なメンテナンスによって、安全性を保ち、製品寿命を延ばすことができるからです。

下記は、保守点検も行っている三英の卓球台の部品例です。

卓球台の部材例(三英の場合)

おすすめの卓球台

最後に、当社お勧めの卓球台を紹介いたします。

内折式タイプのおすすめ

三英 10-316 車いす使用者兼用卓球台IF-VERIC-W[レジュブルー]

メーカー:三英
品番 :10-316
商品名:車いす使用者兼用卓球台IF-VERIC-W[レジュブルー]
税別定価:340000
IF-VERIC-W 車いす使用者も使える、国際卓球連盟公認の卓球台です。施設でこれが用意できるならベストといえます。


税別定価:340000円 販売価格:販売店舗により異なります

三英 10-623 卓球台V3-DX[ブルー]

メーカー:三英
品番 :10-623
商品名:卓球台V3-DX[ブルー]
税別定価:260000
V3-VERICブルー。十分な基本製のを持った安心の卓球台です.


税別定価:260000円 販売価格:販売店舗により異なります

三英 14-553 エントリーモデル卓球台SCA-25MDX-W[ブルー]

メーカー:三英
品番 :14-553
商品名:エントリーモデル卓球台SCA-25MDX-W[ブルー]
税別定価:180000
SVA-25MDX-Wブルー 学校向け、オススメタイプです。車いすでも使えるので総合支援学校でも対応できます。


税別定価:180000円 販売価格:販売店舗により異なります

セパレートタイプのおすすめ

三英 18-335 25mm天板卓球台IS400-DX[ブルー]

メーカー:三英
品番 :18-335
商品名:25mm天板卓球台IS400-DX[ブルー]
税別定価:170000
IS400-DX リーズナブルですが十分な品質。学校現場でもよく使われます。


税別定価:170000円 販売価格:販売店舗により異なります

その他にも、このような卓球台が販売されています。

※紹介している商品価格は当ページに記載時のものです。最新の状況は各販売サイトでご確認ください。
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ページ作成:東洋体機株式会社

ページ作成者:東洋体機株式会社

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設立は1963年。
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