公開日:2021/05/19 -> 更新日:2023/08/07

大切な綱引きロープを長持ちさせるために!取り扱いと保管のポイント

運動会に欠かせない綱引き。子どもたちの熱い戦いを支える大切なロープですが、使わない時期の保管方法や、日頃の取り扱い方によっては、劣化が進み、いざ使おうとしたときに使えなくなってしまうこともあります。

「うちの学校の綱引きロープ、なんだかゴワゴワしているような…」「保管場所が湿っぽいから心配…」

そんなお悩みをお持ちの先生もいらっしゃるのではないでしょうか?

綱引きロープは、時に10万円以上もする高価なもの。劣化したロープは、子どもたちの安全にも関わるため、絶対に避けたいところです。

そこで今回は、大切な綱引きロープを長持ちさせるための正しい取り扱い方と保管方法について、詳しく解説していきます。ちょっとした工夫で、ロープの寿命をぐっと延ばすことができますので、ぜひ参考にしてください。

綱引き用ロープの素材について

普段使われている綱引きロープの多くは、天然素材である麻でできていることが多いかと思います(一部、耐久性に優れた人工素材のものもあります)。

麻は、丈夫で摩擦に強いという特長がある一方で、湿度や温度の変化に弱く、デリケートな素材でもあります。そのため、丁寧に扱わないと、すぐに傷んでしまう可能性があるのです。

長持ちの秘訣!綱引きロープ取り扱いの基本

綱引きロープを長持ちさせるための基本は、乾燥と清潔を保つことです。

運動会で使用したロープには、どうしても地面の砂や泥が付着してしまいます。これらの汚れには、わずかながら水分が含まれていることも。そのまま保管してしまうと、湿気を帯びてカビの原因になったり、繊維が傷んだりする可能性があります。

そのため、使用後はできる限り汚れを払い落とし、もし濡れてしまった場合は、しっかりと乾燥させることが大切です。

「過剰なぐらい乾燥させる」

これくらいの意識でちょうど良いかもしれません。天然素材にとって、湿気は大敵です。風通しの良い日陰でしっかりと乾かしましょう。

また、保管場所にも注意が必要です。体育倉庫の床は、地面からの湿気がこもりやすい場合があります。ロープを直接床に置くと、この湿気を吸い上げてしまい、劣化を早める原因になります。

保管する際は、できるだけスノコや棚の上に置くなどして、地面からの湿気を避けるようにしましょう。

もし、綱引ロープ巻取り機という専用の収納具があれば、それを使うのが最もおすすめです。ロープを適切な状態で保管できるだけでなく、出し入れも楽になりますよ。

劣化の原因『キンク』を防ぐ

綱引きロープ特有の劣化として注意したいのが、この『キンク』です。

キンクとは、ロープがねじれた状態で無理に引っ張られた結果、繊維が絡まってしまい、元に戻らなくなった状態のこと。キンクした部分は強度が著しく低下し、最悪の場合、使用中に切れてしまう危険性もあります。

このキンク、そのほとんどが「地面に直置きされている綱を、そのまま引っ張る」という行為によって引き起こされます。

想像してみてください。電話のコードやドライヤーのコードが、変な方向にねじれてしまうことってありますよね?あれと似たような原理です。地面に置かれたロープは、一部が引っかかったり、折れ曲がったりした状態で引っ張られることが多く、その際に無理な力が加わってキンクが生じてしまうのです。

キンクさせないための対策

キンクを防ぐために最も有効な方法は、やはり綱引きロープ巻取器を使用することです。

巻取器を使用することで、ロープが地面に直接触れることなく、常に整った状態で保管・運搬することができます。これにより、ロープが不自然にねじれることを防ぎ、キンクの発生を大幅に減らすことができるのです。

運動会シーズンが終わると、どうしてもロープの取り扱いがおざなりになってしまいがちです。また、ロープの正しい扱い方を、毎年すべての先生方に周知徹底するのは、なかなか難しいのが現状かもしれません。

そんな状況を考えると、特に注意を払うことなく、誰でも簡単にロープを適切に扱える専用の巻取器は、非常に便利な道具と言えるでしょう。

巻取器があれば、ロープを巻取り・展開する際に無意識のうちにロープが整えられ、キンクのリスクを減らすことができます。また、保管場所も省スペースで済み、体育倉庫の整理整頓にも繋がります。

今回の記事では、綱引きロープを長持ちさせるための取り扱い方と保管方法、そして劣化の原因となるキンクを防ぐための対策について解説しました。

大切な綱引きロープを長く安全に使い続けるためには、日頃のちょっとした心がけが大切です。今回の内容を参考に、ぜひロープのメンテナンスに取り組んでみてください。

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ページ作成:東洋体機株式会社

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