公開日:2021/05/27

鉄棒の基本・種類・身につく力

今回は鉄棒について、その種類や、子どもたちが鉄棒を通じてどんな力を身につけることができるのか、改めてご紹介したいと思います。

鉄棒のタイプ 

鉄棒と一口に言っても、実はいくつかのタイプがあるのをご存知でしょうか?主なものとしては、以下のような種類があります。

  • 低鉄棒
  • 中鉄棒
  • 高鉄棒

低鉄棒

その名の通り、地面に近い位置に設置されている鉄棒です。主に小さな子どもたちが、ぶら下がったり、簡単な回転技を練習したりするのに適しています。

中鉄棒

低鉄棒よりも高く、高鉄棒よりは低い、中間的な高さの鉄棒です。小学校中学年から高学年、あるいは中学生くらいの子どもたちが、様々な技に挑戦するのに使われることが多いでしょう。

高鉄棒

最も高い位置に設置されている鉄棒です。多くの場合、握り棒部分が前にせり出していたり、万が一の落下に備えて砂場の上に設置されていたりする特徴があります。また、安全のために補助支柱が設けられていることも珍しくありません。

まれに、鉄棒全体が斜めに傾いているタイプのものもありますが、これは特定の運動や技の練習を目的とした特殊なものと考えられます。

鉄棒がある場所

鉄棒は、設置方法によって固定式と移動式の2種類に分けられます。

移動式の鉄棒は、使用しない時に収納したり、必要に応じて場所を移動させたりできるため、体育館の補助的な運動器具として活用されることもあります。

一方、固定式の鉄棒は、一度設置すると動かすことができません。学校のグラウンドや中庭に多く設置されており、グラウンドの中央ではなく、壁面近くに作られていることがほとんどでしょう。これは、他の運動の邪魔にならないように、また、安全に配慮した配置と考えられます。

鉄棒によって身につく力

子どもたちが鉄棒で遊ぶことは、単に楽しいだけでなく、様々な身体能力や精神的な力を養うことにもつながります。ぶら下がったり、難しい技にチャレンジしたり、体を支えて遊んだりする中で、以下のような力を得ることができます。

  • 筋力: ぶら下がったり、体を持ち上げたりすることで、腕や背中、体幹の筋肉が鍛えられます。
  • 器用さ: 鉄棒の上で体をコントロールする中で、手足の協調性や、身体の細かな動きを調整する能力が向上します。
  • 持久力: 長時間ぶら下がったり、連続して技を繰り返したりすることで、体力とともに粘り強さが養われます。
  • リズム感: 回転技や連続技を行う際には、体の動きとタイミングを合わせるリズム感が重要になります。
  • バランス感覚: 鉄棒の上で体を安定させるために、平衡感覚が鍛えられます。
  • 身体認識力: 自分の体が今どのような状態にあるのか、どのくらいの力が出せるのかといった、身体を把握する能力が高まります。
  • 挑戦力: 初めての技に挑戦したり、難しい技を成功させようと努力したりする中で、目標に向かって諦めずに取り組む力が芽生えます。

これらの力は、運動能力の向上だけでなく、日常生活や学習面においても役立つものばかりだと私は考えます。

安全にも気を配ろう

一方で、鉄棒は使い方を間違えると、意外と怪我をしやすい遊具であることも忘れてはいけません。しかし、その多くは適切な注意と管理を行うことで回避できるものです。

子どもたちが鉄棒を使うにあたっては、使用方法や危険性を事前に指導し、安全に配慮した使い方を心がけるよう促すことが重要です。

また、施設管理者としては、鉄棒自体の老朽化や破損がないか定期的に点検したり、周辺環境に危険がないか確認したりすることも、利用者の安全を守る上で欠かせません。

施設側担当者が気を付けるポイント

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ページ作成:東洋体機株式会社

ページ作成者:東洋体機株式会社

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