公開日:2021/05/19 -> 更新日:2023/04/01

運動会用『大玉(おおだま)』の特徴

運動会に欠かせないアイテムの一つ、「大玉(おおだま)」について、その特徴をじっくりと解説していきたいと思います。

運動会用品を選ぶ際、どうしてもサイズや価格に目が行きがちですが、実は大玉一つひとつに、用途や安全性、そして楽しさを左右する様々な工夫が凝らされているんです。この記事を通して、大玉選びの新たな視点を提供できれば幸いです。

形の違いはある?

運動会で使用する大玉といえば、一般的には真ん丸い球体を思い浮かべますよね。しかし、実は少し変わった形をした大玉も存在します。

球形

大玉の基本は球形です。

ラグビーボール型

ラグビーボール形状のものもあり、とても変則的な転がり方をします。

丸型(特殊デザイン)

例えば、サッカーボールやバスケットボールといった、スポーツ競技で使われるボールを模したデザインの大玉です。見た目のインパクトがあり、運動会をより一層盛り上げてくれるかもしれません。

しかし、これらの特殊な形状の大玉は、万が一破れてしまった場合に修理が難しいというデメリットも考えられます。構造が複雑な分、一般的な球形の大玉に比べて修理の専門知識や技術が必要になる場合があるため、導入の際は慎重な検討が必要です。

サイズの種類は?

大玉のサイズは、市販されているもので直径70cm程度のものから、大きなものだと180cmを超えるものまで様々です。

  • 直径70cm: 大体、小学校低学年のお子さんの胸くらいの高さです。
  • 直径180cm: 大人の身長とほぼ同じくらいの大きさになります。

弊社の販売記録を見てみると、最も多くのお客様にお選びいただいているサイズは、直径100cmから120cmの範囲です。このくらいのサイズであれば、小学生から中高生、そして先生方まで、幅広い年齢層の方が扱いやすいのではないでしょうか。

もちろん、運動会の参加者の年齢層や体力、競技内容によって最適なサイズは異なります。小さなお子さんが多い場合は少し小さめのものを、ダイナミックな競技を取り入れたい場合は大きめのものを選ぶなど、状況に合わせて検討することが大切です。

メーカー毎にラインナップの違いはある?

一見すると同じように見える球形の大玉でも、メーカーによってサイズのラインナップやカラーバリエーションは異なります。

例えば、あるメーカーは比較的小さなサイズを豊富に揃えているかもしれませんし、別のメーカーは大人数で楽しめる大きなサイズのバリエーションを多く用意しているかもしれません。また、学校のチームカラーに合わせた特別な色の組み合わせに対応してくれるメーカーもあるでしょう。

各メーカーのカタログやウェブサイトを比較検討することで、より希望に合った大玉を見つけることができるはずです。

メーカー毎に仕様の違いはある?

大玉は、通常、複数の生地を丁寧に貼り合わせてボール状に作られています。この生地の構造にも、メーカーによっていくつかの違いが見られます。

  • 一枚生地: シンプルな構造で、比較的軽量に仕上がることが多いです。
  • 内外二枚生地: 内側と外側の二重構造になっており、耐久性が高まることが期待できます。

また、競技の面白さをさらに引き出すための工夫として、あえて重心を偏らせるために重りを付けられるタイプの大玉も存在します。このような大玉を使うと、予測不能な動きが加わり、競技がよりエキサイティングになるかもしれません。ただし、安全性には十分配慮して使用する必要があります。

大玉に空気を入れる方法は?

大玉に空気を入れる方法についてですが、基本的な原理はビニールボールなどと同じです。口金が付いている一般的なポンプやエアーコンプレッサーを使用することができます。

ただし、手押し型のポンプで大きな大玉に空気を入れるのは、かなりの時間と労力がかかります。そのため、多くの学校現場では、電動式のコンプレッサーや大玉専用のコンプレッサーを使用するのが一般的です。

電動式コンプレッサーを選ぶ際には、空気の吐出量を確認することが重要です。吐出量が多いほど、より短時間で大玉を膨らませることができます。製品の仕様欄に記載されているので、購入前に必ずチェックしましょう。

学校に備品としてよくある小型のコンプレッサーにも、通常、大玉用の口金が付属しているはずです(ただし、年式によって異なる可能性もありますのでご注意ください)。

三和体育製販 S8719 ミニコンプレッサーE-1005______A

メーカー:三和体育製販
品番 :S8719
商品名:ミニコンプレッサーE-1005______A
税別定価:25000円(2018年度時)


販売価格:販売店舗により異なります

より効率的に空気を入れたい、という場合には、大玉専用のポンプがおすすめです。兼用型のポンプに比べて、数倍のスピードで空気入れが完了します。運動会の準備時間を大幅に短縮できるでしょう。

エバニュー EKA771 大玉用ポンプPK-501

メーカー:エバニュー
品番 :EKA771
商品名:大玉用ポンプPK-501
税別定価:18200円(2023年度時)


販売価格:販売店舗により異なります

破れた時のメンテナンス方法

運動会で盛り上がっている最中に、大玉が破れてしまうというアクシデントも起こり得ます。そんな時のために、基本的なメンテナンス方法を知っておくと安心です。

大玉の構造が内袋と外袋に分かれているタイプの場合、一般的には、

  • 内袋: 買い替えとなることが多いです。
  • 外袋: 破れの程度によって修理が可能ですが、大きく破れてしまった場合は修理できないこともあります。

一方、内外に分かれていない一体型のタイプの場合は、破れのサイズに応じていくつかのメンテナンス方法が考えられます。小さな破れであれば、市販のビニール補修用テープなどで簡易的に補修できる場合があります。大きな破れの場合は、メーカーに修理を依頼することも検討しましょう。

いずれにしても、破れたまま使用するのは危険ですので、必ず適切なメンテナンスを行うようにしてください。

今回の記事では、運動会で使用する大玉の特徴について、様々な角度から解説しました。サイズや価格だけでなく、形、構造、空気の入れ方、そしてメンテナンス方法まで考慮することで、より安全で、より楽しい運動会が実現できるはずです。

※紹介している商品価格は当ページに記載時のものです。最新の状況は各販売サイトでご確認ください。
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ページ作成:東洋体機株式会社

ページ作成者:東洋体機株式会社

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