Q:鉄棒を自分で設置するときの注意点はありますか?
工事を行う場合の注意点はありますか?
A:支柱を抜けにくくすることと垂直に設置することに注意しましょう
鉄棒の種類にもよりますが、共通して特に重要なのは、支柱を抜けにくくすることと、支柱を垂直に設置することの2点です。
鉄棒の支柱を抜けにくくするためのポイント
鉄棒を設置する際は、地面に穴を掘り、そこに支柱を差し込み、コンクリートで固めるのが一般的です。このとき、ただ支柱を埋めるだけでは、使用しているうちにぐらついたり、最悪の場合、抜けたりする可能性があります。
それを防ぐために、支柱には「アングル」と呼ばれる棒状の鉄材や、それに類する補強材を取り付けることが推奨されます。

アングルの役割と注意点
アングルを取り付けることで、コンクリートと支柱の接地面が広がり、より強力に固定されます。これにより、鉄棒の支柱がぐらついたり抜けたりするのを防ぐ効果が期待できます。
ただし、アングルを取り付ける分、地面に掘る穴は、アングルがない場合よりも広く深くする必要があります。労力は増えますが、この工程をきちんと行うことが非常に重要です。なぜなら、規定の深さにきちんと設置しないと、鉄棒本来の耐久性が損なわれる可能性があるからです。万が一、設置不良が原因で事故が起こった場合、PL保険(生産物賠償責任保険)が適用されない恐れも考えられます。

鉄棒を垂直に設置する重要性
鉄棒は、安全に使用するためだけでなく、長く使い続けるためにも、きちんと垂直に設置することが非常に重要です。もし支柱が傾いた状態で設置されてしまうと、鉄棒全体にかかる負荷が不均一になり、特定の箇所に大きな負担がかかってしまいます。これにより、鉄棒の耐久性が著しく低下し、早期に劣化してしまったり、最悪の場合、破損につながる可能性も考えられます。
コンクリートが完全に固まるまでには数日かかりますので、その間、支柱が傾かないように補助となる支えを使用するのが一般的です。よく見られる方法としては、支柱の周囲に杭を打ち込み、そこにアングルなどを溶接して、支柱をしっかりと固定した状態でコンクリートを流し込む方法があります。
コンクリートが完全に固まったら、補助の支えを取り外します。その後、溶接箇所に残ったバリ(突起)をサンダー(工具)で削り取り、錆止め材を塗布します。最後に、その上から塗装を施すことで、美観を保ちつつ、錆から鉄棒を守ることができます。
まとめ
ご自身で鉄棒を設置する作業は大変な労力が伴いますが、子どもたちの安全を確保し、長く施設を利用してもらうためにも、これらのポイントをしっかりと押さえていただければと思います。もし途中で不安な点や疑問が出てきた場合は、専門業者に相談することも検討してみてください。
ページ作成:東洋体機株式会社
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