公開日:2021/05/19 -> 更新日:2023/07/04

場所別 競技用ラインの引き方

運動会や体育の授業、部活動などで、競技用のラインを引く機会は意外と多いのではないでしょうか。

いざラインを引こうと思ったとき、「この場所にはどんな方法がいいんだろう?」「どんな道具を使えばきれいに引けるんだろう?」と迷うこともあるかもしれません。
今回は、場所別に適した競技用ラインの引き方と、おすすめの製品についてご紹介していきます。

屋外にラインを引く場合

まずは、運動場やグラウンド、河川敷といった屋外にラインを引くケースについて見ていきましょう。屋外は天候の影響を受けやすいため、耐久性の高いライン材を選ぶことが重要になります。

グラウンド用ラインテープを使う

幅5cmほどのライン
幅1㎝ほどのライン

屋外のグラウンドに本格的な競技用ラインを引く場合、グラウンド用のラインテープがおすすめです。

このタイプのラインテープは、風雨に強く、紫外線による劣化も起こりにくいのが特徴です。一度引くと、比較的長期間鮮やかなラインを維持することができます。

設置方法は、専用の釘を使ってグラウンドにしっかりと固定します。これにより、強風でテープが飛ばされたり、ずれたりする心配がありません。

ラインの幅も、数センチから10センチを超えるものまで、さまざまな種類がありますので、競技種目や用途に合わせて選ぶことができます。例えば、陸上競技のトラックラインであれば5cm幅、サッカーや野球のフィールドラインであれば10cmや12cm幅といったように使い分けるのが一般的です。

ラインパウダーを使う

もっと手軽に、一時的なラインを引きたいという場合には、ラインパウダー(炭酸カルシウム)が便利です。

ラインパウダーは、専用のラインカーに入れることで、簡単に白いラインを引くことができます。運動会の時だけ、あるいは臨時の区画線を引きたいといった場合に適しています。

ただし、ラインパウダーは雨や風に弱く、時間が経つと消えてしまうため、恒久的なラインには向きません。また、グラウンドの状態によっては、粉が舞い上がったり、均一に引けなかったりする場合もあります。

屋内にラインを引く場合

次に、体育館やジム、教室などの屋内に競技用ラインを引く場合について考えてみましょう。屋内は天候の影響を受けませんが、床材の種類や使用頻度などを考慮してライン材を選ぶ必要があります。

体育館の専用塗料を使う

体育館の床に、バスケットボールやバレーボールなどの競技ラインを引く場合、専用の塗料を使用するのが一般的です。

専用塗料は、体育館の床材に密着しやすく、剥がれにくいのが特徴です。また、摩耗にも強く、長期間にわたって美しいラインを維持することができます。

ただし、塗料でのライン引きは、専門的な知識と技術が必要となるため、基本的には専門の事業者に依頼することになります。色やラインの幅なども細かく指定できるため、本格的な競技環境を整えたい場合には最適な方法と言えるでしょう。

体育館用のラインテープを使う

ミカサ2016カタログより

もっと手軽に、そしてさほど長期間使用するわけではないラインを引きたい場合には、体育館用のラインテープが便利です。

体育館用のラインテープは、床材を傷つけにくい特殊な粘着剤を使用しており、剥がした後に糊が残りにくいのが特徴です。バドミントンやインドアテニスなど、その時々でコート設営が必要な競技に適しています。

さまざまな色や幅のテープがありますので、競技の種類やコートの大きさに合わせて選ぶことができます。ただし、塗料で引かれたラインに比べると耐久性は劣ります。

人工芝生にラインを引く場合

近年、多くの学校で導入されている人工芝のグラウンドにラインを引く場合は、専用のライン材を使用する必要があります。

人工芝は、天然芝と比べて表面が滑らかで、ライン材が定着しにくいという特性があります。そのため、人工芝専用の接着剤や、細かい粒状の充填剤を混ぜて使用するライン材が用いられます。

人工芝の種類によって適したライン材も異なる場合がありますので、専門の業者に相談することをおすすめします。

天然芝生の場合

天然芝のグラウンドにラインを引く場合は、人工芝とは異なり、水性の塗料を使用することができます。

水性塗料が芝に残ったとしても、芝が成長し刈り込むなどのメンテナンスとともに塗料を除去できるからです。

ただし、雨に弱く、時間が経つと消えやすいというデメリットもあります。また、塗料の種類によっては、芝に悪影響を与える可能性もあるため、必ず天然芝用のものを選ぶようにしましょう。

グラウンド、体育館、人工芝、天然芝と、それぞれの場所の特性に合わせて適切なライン材を選ぶことが、安全で快適なスポーツ環境づくりには不可欠です。

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ページ作成:東洋体機株式会社

ページ作成者:東洋体機株式会社

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