おすすめのラインパウダー（グラウンド用石灰）

体育の授業や部活動でグラウンドに白線を引く機会は多いですよね。いつも当たり前のように使っているラインパウダーですが、実はその種類や特徴は様々です。

「ラインパウダーなら何でも同じじゃないの？」と思われがちですが、用途や状況に合わせて適切なものを選ぶことで、より安全で快適なグラウンド環境を整えることができます。今回は、それぞれのラインパウダーの特徴を詳しくご紹介し、どのような場合におすすめなのかを解説していきますね。

まずは、一般的に広く使われているスタンダードなラインパウダーから見ていきましょう。多くの学校で導入されているのではないでしょうか。

このタイプのラインパウダーは、主に炭酸カルシウムを主成分としています。20kg入りや10kg入りといった単位で販売されていることが多く、コストパフォーマンスに優れている点が魅力です。

エバニューの「フィールドパウダー」もこのスタンダードなラインパウダーの一種ですね。呼び方は異なっても、用途や機能は同じだと考えて問題ありません。

特にこだわりがなく、日常的にグラウンド整備を行う学校には、まずこのタイプがおすすめです。部活動での頻繁な使用や、複数のグラウンドで大量に消費する場合など、経済性を重視する場面で活躍してくれます。

次に、特に配慮が必要な状況で役立つ、成分の安全性が高いラインパウダーについてご紹介します。

体育の授業中に白線に触れた生徒が、かゆみや赤みといったアレルギー反応を起こしてしまった経験はありませんか？ ラインパウダーの成分が原因で、アレルギー症状が出てしまう生徒も残念ながらいらっしゃいます。そのような場合、安全性の高いラインパウダーに切り替えることで、症状が改善されることがあります。

ヒッキマンのラインパウダーは、医師が推奨するほどの安全性の高さが特徴です。アレルギーを持つ生徒さんがいる学校や、肌が敏感な生徒さんが多い場合、試してみる価値は十分にあるでしょう。大切な生徒さんの健康を守るためにも、こういった選択肢があることを知っておくと安心できます。

また、卵殻を主成分としたラインパウダーも、安全性の高い製品として注目されています。天然素材である卵殻を使用しているため、環境にも配慮されており、通常のラインパウダーに比べて肌への刺激が少ないと考えられます。

ただし、卵殻を使用しているため、卵アレルギーを持つ生徒さんには注意が必要です。使用する際には、事前にアレルギー情報を確認し、必要に応じて生徒さんや保護者の方への周知を徹底することが大切です。

デリケートな問題だからこそ、適切な情報提供と配慮が求められますね。

最近では、学校のグラウンドでも人工芝生が導入されるケースが増えてきました。人工芝生の場合、通常のラインパウダーではうまく線が引けなかったり、芝生を傷めてしまったりする可能性があります。そこで登場するのが、人工芝生専用のラインパウダーです。

人工芝生用ラインパウダーは、通常のラインパウダーに比べて粒度が調整されており、芝生の間に詰まりにくく、きれいに線が引けるように工夫されています。

「ガイアフィールドライン」と「ロハス」という製品がありますが、両者ともに人工芝生用です。「ロハス」の方が「ガイアフィールドライン」よりも粒子が細かいため、より繊細な線を引くのに適していると考えられます。

人工芝のグラウンドをお持ちの学校では、専用のラインパウダーを使用することで、グラウンドの美観を保ちつつ、ライン引きの作業もスムーズに行えるでしょう。

人工芝生専用のラインパウダーです。ガイアフィールドラインと似ていますが粒度が異なり、ロハスのほうが細かくなっています。

一口にラインパウダーと言っても、様々な種類があることがお分かりいただけたかと思います。

生徒さんの安全やグラウンドの環境、そして予算など、様々な要素を考慮しながら、学校に合ったラインパウダーを選んでみてください。適切なラインパウダーを選ぶことで、体育の授業や部活動がさらに充実したものになるはずです。