コーナーポスト・コーナープレートの種類・特徴
グラウンドに置いて目印として使うコーナーポストやコーナープレートは、体育の授業や運動会などのイベントでよく使われています。場所を指示したりエリア分けをしたりする際に役立つ運動具です。
これらの製品は、工事現場で進入禁止の目印として使われる「カラーコーン」と基本的に同じものです。しかし、運動用のものはさまざまな特徴を持つものが多く、この記事ではその多様な特徴についてご紹介します。
コーナーポスト類の特徴による違い
コーナーポストやカラーコーンは、そのサイズ、材質、形状、そして販売ロットによって多種多様な製品が存在します。それぞれの違いを知ることで、用途に合った最適な製品を選ぶことができるでしょう。
サイズ
一般的に使われるカラーコーン類のサイズは、数ミリ程度のほぼ平面のものから、高さ70cm程度のものまであります。高さによって主な使用目的や特徴が異なります。
高さ70cmサイズ:陸上トラック・人流の誘導・交通整理に

体感でかなり大きく感じるのが、この高さ70cmサイズです。陸上競技のトラックや工事現場の進入禁止表示などによく使われます。もっとも一般的なコーナーポストのサイズと言えるでしょう。遠くからでも目立つため、広範囲での使用や、多くの人の誘導が必要な場面で活躍します。

別売りのオプションと組みあわせて、指示サインとして他の用途に使われることもあります。
高さ30~40cmサイズ:トレーニングや運動競技に
このサイズのコーナーポストは、高さ70cmのものと比較するとコンパクトで、持ち運びや設置がしやすいのが特徴です。主にトレーニングやさまざまな運動競技の目印として使われます。例えば、サッカーのドリブル練習のコース設定や、ミニゲームでのエリア分けなどに適しています。

圧迫感が無く跨ぎやすいためトレーニングに使われることが多いサイズです。陸上・サッカーのドリブルなどの目印やにもなります。
20~40cmサイズ:最小限の目印に

■10cm以下 踏むことを前提とした目印として
平面に近い高さの製品はコーナープレートと呼ばれることが多く、厚みがほとんどないため踏まれてもほぼ破損しません。トレーニングやレクリエーションに用いられることが多いようです。
最も低いサイズのコーナーポストや、ほぼ平面のコーナープレートは、遠くから見えにくいというデメリットがあります。しかし、その分大量に持ち運びやすいという大きなメリットがあります。安価な製品も多いため、予算内で多くの数を揃えたい場合に非常に便利です。特に、踏んでしまう可能性が高い場所では、後述する柔らかい素材のものが選ばれることが多いでしょう。
材質
コーナーポストの材質は、主に「柔らかいタイプ」と「硬いタイプ」に分けられます。それぞれに異なるメリットとデメリットがあります。
柔らかいタイプ
柔らかいタイプのコーナーポストは、万が一踏んでしまっても割れにくいのが特徴です。そのため、コーナーポストが破損するリスクや、破片で指などを切る怪我のリスクを減らすことができます。特に、陸上競技のトラックのコーナーや、運動中の接触が多いトレーニング用として人気があります。児童や生徒が使う場面が多い学校現場では、安全性の面からも柔らかいタイプを選ぶことを検討されてはいかがでしょうか。

ポリエチレン・ポリプロピレン・塩化ビニルなどが柔らかい素材の代表格です。同じ素材であっても製法によって柔らかさには差が出ます。
やわらかいものを選ぶならソフトタイプ・柔らか・当たってもいたくない などカタログに表記があるものを選択しましょう
■硬いタイプ
一般的なカラーコーンと言えば、この硬いタイプを思い浮かべる方も多いでしょう。工事現場などで見かけるものと同じような素材でできています。耐久性がありますが、割れてしまうと切り口が鋭くなることがあります。そのため、劣化してきたら早めに交換することが大切です。
形状
接地面が〇か□か
■接地面が〇か□か
コーナーポストの接地面が円形か四角形かによって、安定性や収納のしやすさが変わる場合があります。どちらの形状を選ぶかは、使用目的や収納スペースによって判断するのが良いでしょう。

一般的なコーナーポストは接地面が四角くなっおり(その部分はベースコーナーと呼ばれます)、安定性があります。コーンの先端に穴が開けられている製品もあります。横向きの穴は、ロープや棒を通すことで仕切りとして使用できます。また、真上の穴は竿を差し入れて旗立台として使うことができ、運動会などで等賞旗を立てる土台代わりにもなります。
ただし、等賞旗は専用の旗立台と組み合わせて使うことが多いですし、仕切りにはコーンバーの方が適している場面も多いため、このタイプのコーナーポストが購入される割合はさほど大きくないかもしれません。しかし、一つで複数の用途に使えるという点では、検討の価値があるでしょう。

三角錐の形状に合わせて接地が丸くなっている製品は、ベースコーナーが無く、縁を踏む事故が起こらないため陸上トラックの線に寄せて置きやすくなっています。
■穴があるか

コーンの先端に穴があけられている製品もあります。
横向きの穴は、ロープや棒を通すことで仕切りに使用できます。
真上の穴は、竿を差し入れて旗立台として使えます。
運動会などでは等賞旗を立てる土台代わりにもなります。
ただ、等賞旗は専用の旗立台と組み合わせて使うことが多く、仕切りにはコーンバーがあればよいためこのタイプのコーナーポストの購入割合はさほど大きくありません。
販売ロット
コーナーポストの販売単位は、製品によってさまざまです。
- 1個単位
- 同色のセット(例:赤×10個入り)
- 複数色のセット(例:赤、青、黄、緑、白 各1個ずつ)
予算計画を立てる際は、必要な数と照らし合わせながら販売ロットも考慮してください。まとめて購入する方が単価が安くなる場合もありますし、特定の色だけが大量に必要な場合もあるでしょう。
コーナーポストの使用について
コーナーポストは、設置して終わりではありません。使用後の収納や、長期的に安全に使い続けるためのメンテナンスも大切です。
収納と運搬

小さなコーナーポストなら専用の持ち運び用具が付属しているものもありますが、専用のカートを用いることもあります。
ほとんどのコーナーポストは、重ねて収納できるような設計になっています。これにより、省スペースで保管できるだけでなく、運搬時にも効率よくたくさんの数を運べます。しかし、たくさんのコーナーポストを運ぶのは意外と重労働です。そんな時に役立つのが、運搬車です。専用の運搬車を使えば、一度に多くのコーナーポストを楽に運ぶことができます。
メンテナンス

コーナーポストは、経年劣化や紫外線を浴びることで硬化して脆くなり、割れます。
切り口は鋭く、怪我をする恐れが高いので早めに買い替える必要があります。
コーナーポストは屋外で使用されることが多いため、汚れが付着したり、紫外線によって劣化したりすることがあります。定期的に水洗いをして汚れを落とし、直射日光が当たりにくい場所で保管することで、製品の寿命を延ばすことができます。また、ひび割れや破損がないか使用前にチェックし、安全に使える状態を保つことが重要です。特に硬いタイプのものは、破損すると鋭利な部分ができることがあるので注意が必要です。
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コーンバーについて
カラーコーンと合わせて使われることが多いのが「コーンバー」です。カラーコーンの穴にバーを通すことで、簡単に仕切りを作ることができます。生徒の立ち入り禁止区域を設定したり、競技のコースを明確にしたりする際に非常に便利です。
ポストウエイトについて
強風の日は、せっかく設置したコーナーポストが風で動いてしまうことがあります。そんな時に役立つのが「ポストウエイト」です。コーナーポストにかぶせるように設置することで、重みが増し、風の影響を受けにくくなります。安全な授業運営やイベント開催のためには、風の強い日にはウエイトの使用が必須と言えるでしょう。
コーナーポストやカラーコーンは、一見シンプルな運動具ですが、サイズ、材質、形状、そして関連製品を工夫することで、より安全で効果的な体育活動を行うことができます。この記事が、皆さんの学校現場での運動具選びの一助となれば幸いです。
ページ作成:東洋体機株式会社
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