学校遊具の特徴と子どもたちが身に着けられる力
子どもたちは、遊びを通して様々なことを学び、成長していきます。特に遊具遊びは、体を動かす楽しさだけでなく、社会性や創造性を育む大切な機会です。それでは、代表的な遊具を見ていきましょう。
ジャングルジム
ジャングルジムは、シンプルな見た目ながら、子どもたちの成長に様々な影響を与える遊具です。100年以上も前から親しまれてきたのには、理由があるんですね。
空間認識能力と体力向上
複雑に組み合わされた構造は、子どもたちがどのように体を動かせば良いか、どこに手足をかければ安全かといった空間認識能力を自然と養います。また、全身を使って登ったり降りたりする動作は、筋力や持久力といった基礎体力の向上に繋がります。
想像力と問題解決能力
決まった遊び方がないジャングルジムだからこそ、子どもたちは「どうやって遊ぼうか?」と工夫します。友達と協力して上を目指したり、隠れ家のように使ったりと、想像力を掻き立てられます。また、難しい場所にどうやってたどり着くか考えることは、問題解決能力を育む良い機会となるでしょう。
社会性とリーダーシップ
複数人で遊ぶことが多いジャングルジムでは、順番を守る、友達と譲り合うといった社会性が自然と身につきます。また、遊びを主導する子が現れたり、年下の子に登り方を教える子がいたりする中で、リーダーシップの萌芽が見られることもあります。
滑り台(すべりだい)
子どもたちが最初に体験するスリルある遊具の一つ、滑り台。滑り台にも、子どもたちの成長をサポートする要素が詰まっています。
バランス感覚と筋力
滑るというシンプルな動作の中にも、実はバランス感覚を養う要素が含まれています。また、滑り落ちてくる体を支えるために、腕や足の筋力も自然と鍛えられます。
社会性と順番を守る心
滑り台は順番を守って遊ぶのが基本です。順番を待つ、人に譲るといった社会性を、遊びを通して学ぶことができます。友達と「次はあなたの番だよ」「ありがとう」といったコミュニケーションも生まれますね。
自然との触れ合い
屋外に設置されていることが多い滑り台は、子どもたちが自然に触れ合う良い機会になります。風を感じたり、季節の変化を感じたりしながら遊ぶことは、豊かな感性を育む上で貴重な経験となるでしょう。
砂場
砂場は、子どもたちの創造性と運動能力を同時に育むことができる空間です。
豊かな創造力と表現力
砂という素材は、形を自由に変えることができるため、子どもたちの想像力を無限に引き出します。お城を作ったり、川を作ったり、ケーキを作ったり… 思いつくままに表現することで、表現力も豊かになります。
多様な運動能力の発達
砂を掘る、運ぶ、積み上げるといった動作は、全身の筋肉を使い、運動能力の発達を促します。また、砂の上を歩いたり、しゃがんだりする動作は、バランス感覚も養います。
社会性とコミュニケーション
友達と協力して大きな作品を作ったり、道具を貸し借りしたりする中で、コミュニケーション能力や協調性が育まれます。「これ手伝って」「ありがとう」といったやり取りは、社会性をはぐくむためにとても重要です。
ブランコ
ゆらゆらと揺れるブランコは、子どもたちに浮遊感とスリルを与え、 特別な感情体験をもたらします。
バランス感覚と協調性
ブランコを漕ぐためには、体重移動が重要になります。この体重移動を繰り返すことで、バランス感覚が養われます。また、タイミング良く漕ぐためには、体全体の協調性も必要となります。
空間認識能力と予測力
ブランコに乗っていると、自分がどのくらいの高さまで上がり、次にどこへ動くのかを無意識に予測するようになります。これは、空間認識能力や予測力を養う上で役立ちます。
順番を守る大切さ
人気の遊具であるブランコは、順番を守って使うことが大切です。待つことや譲り合うことを学ぶ良い機会になります。
登り棒(のぼりぼう)
木登りのように楽しめる登り棒は、全身の筋力とバランス感覚を 鍛えるのに最適な遊具です。
握力と全身の筋力
棒をしっかりと握り、自分の体を持ち上げる動作は、握力はもちろん、腕、肩、背中、足など全身の筋力を鍛えます。
バランス感覚と体幹
棒につかまりながら体を移動したり、静止したりする動作は、バランス感覚と体の軸となる体幹を強くします。
挑戦心と達成感
最初はなかなか上まで登れなくても、何度も挑戦するうちにできるようになることがあります。この経験は、挑戦する心と達成感を育み、自己肯定感を高めることに繋がります。
鉄棒
ぶら下がったり、回転したりする鉄棒は、筋力と平衡感覚を養う のに最適な遊具です。
握力、腕、肩の筋力
鉄棒にぶら下がる、体を持ち上げる、回転するといった動作は、握力、腕、肩を中心とした上半身の筋力を強くするのに効果的です。
平衡感覚と空間認識能力
空中で体を動かす感覚は、平衡感覚を養います。また、自分が今どのような姿勢で、どこにいるのかを把握する空間認識能力も向上させることができます。
目標設定と克服
逆上がりや空中前回りなど、鉄棒には様々な技があります。目標を設定し、練習を重ねて技を習得する過程は、目標達成力や自己肯定感を高める上で貴重な経験となります。
雲梯
ハシゴ状の雲梯は、ぶら下がりながら移動することで、全身の筋力と持久力をかなりの強度で鍛えることができる遊具です。
握力と背筋力
自分の体重を支えながら移動するため、握力と背筋力が鍛えられます。
バランス感覚と協調性
ぶら下がりながら体を移動させるためには、バランス感覚と全身の協調性が必要です。
挑戦する心と達成感
最初は少し怖いと感じるかもしれませんが、少しずつ移動できる距離が伸びていくことで、挑戦する心と達成感を味わうことができます。
まとめ
学校にある様々な遊具には、子どもたちの体力、社会性、認知能力を 育む力があることがお分かりいただけたかと思います。
もちろん、遊具の種類だけでなく、遊び方や友達との関わり方によって、子どもたちが身につける力はさまざまに変化します。教職員の皆様には、子どもたちが安全に、そして社会のことを学びながら遊べる環境づくりにご尽力いただければ幸いです。
ページ作成:東洋体機株式会社
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