おすすめのコースロープ用フロート

プールに張られたコースロープは、ただコースを区切るだけでなく、泳ぎやすい環境を保つための大切な役割も担っています。その役割の大部分を担っているのが、ワイヤーに通されたたくさんの筒状のパーツ、フロートです。

フロートにはいくつかの種類があり、それぞれ特性が異なります。どのようなプールで、どのような目的で使用するのかによって、最適なフロートを選ぶことが重要です。それでは、フロートをランクごとに見ていきましょう。

公認試合や競技大会でよく使用されるのが、このトップクラスのフロートです。最大の特長は、高い消波性能を持っている点にあります。選手が泳ぐ際に発生する波を効果的に吸収し、隣のコースへの影響を最小限に抑えることで、より公平な競技環境を提供します。

直径は110mmから150mm程度のものが多く、その大きさが高い消波性能を支えています。耐久性にも優れており、長期間にわたってその性能を維持します。学校のプールでも、もし本格的な水泳部があり、記録会や練習試合を頻繁に行うような場合は、ぜひ検討していただきたいクラスです。

ミドルクラスのフロートは、トップクラスに準じる性能を持ちながら、価格とのバランスが取れたタイプです。フィットネスクラブやスイミングスクールはもちろん、多くの学校のプールでも採用されています。

直径は70mmから80mm程度のものが多く、トップクラスと比較するとやや小ぶりですが、消波性能も一定レベルで確保されています。授業での使用はもちろん、部活動の練習など、幅広い用途に対応できる汎用性の高さが魅力です。コストパフォーマンスを重視しつつ、ある程度の性能も確保したいとお考えであれば、このミドルクラスが有力な選択肢になるでしょう。

エントリークラスのフロートは、多くの学校のプールで最もよく見かけるタイプではないでしょうか。最大のメリットは、その手頃な価格です。導入コストを抑えたい場合に適しています。

直径は50mmから60mm程度のものが多く、コンパクトな設計です。ただし、注意が必要な点もあります。トップクラスやミドルクラスと比較すると、耐候性が低いものが多い傾向にあります。そのため、屋外プールでの使用では、経年劣化により割れてしまうこともあります。割れたフロートの破片は鋭利になり、お子様が触れると危険な場合も考えられますので、定期的な点検と、必要に応じた交換が重要だと考えます。

最後に、少しユニークな特殊なフロートをご紹介します。これらは、一般的なコース区切りとは異なる目的で使用されることが多く、見た目に特徴があったり、柔らかさを重視していたりと、様々な工夫が凝らされています。

例えば、水泳の授業で泳力別にコースを分けたり、水中レクリエーションで遊びのエリアを作ったりする際に活用できます。通常のフロートと組み合わせて使うことで、プールの活用の幅を広げることができるでしょう。直径は製品によってまちまちですので、用途に合わせて選ぶことが大切です。

普段何気なく目にしているコースロープのフロートにも、様々な種類と特徴があることをご理解いただけたかと思います。

フロートを選ぶ際には、以下の点を考慮することをおすすめします。

当社では、お客様のニーズに合わせた最適なフロートをご提案できるよう、様々な製品を取り扱っています。今回ご紹介した各クラスのフロート以外にも、ご希望に応じたカスタマイズや、設置・メンテナンスに関するご相談も承っております。