棒引き用の棒(竹)-運動会・体育祭用について
運動会や体育祭のクライマックスを飾る競技の一つ、「棒引き」。そんな棒引きに欠かせないのが、文字通り「棒」ですよね。多くの場合、竹製の棒が使われているのをご存知かと思います。今回は、その棒引き用の竹の棒について、仕様や特徴、そしてより安全で盛り上がる運動会にするためのヒントをお届けしたいと思います。
(棒引きの他にも、「おさるのかごや」や「パン食い競争」といった運動会のユニークな競技、あるいは地域の伝統行事である「稚児行列」などでも竹の棒が活躍しています。)
棒引き競技の魅力とは?
改めて、「棒引き」という競技について少し触れておきましょう。棒引きは、紅白に分かれたチームが、フィールドに並べられた複数の棒を同時に引き合い、自陣により多く持ち込んだチームが勝利するという、シンプルながらも奥深い競技です。
単に力任せに引っ張るだけでなく、相手の出方を予測したり、仲間と協力して戦略を立てたりする判断力や戦略性が勝敗を大きく左右します。この点が、力比べの要素が強い綱引きとはまた違った面白さと言えるでしょう。子どもたちは、どのように棒を確保するか、どの棒を狙うか、仲間と連携してどう動くかなど、様々なことを考えながら競技に取り組むのです。
棒引きに使われる竹の棒:その特徴と仕様

棒引きの棒には、競技の特性上、いくつかの重要な要素が求められます。
まず、長さです。短すぎる棒では、一度に多くの生徒が関わることができず、どうしても先に棒にたどり着いたチームが有利になってしまいます。運動会の参加人数にもよりますが、一般的には4~5m程度の長さがあると、両チームが様々な戦略を立てやすく、競技全体が盛り上がります。長い棒を複数人で協力して引き合う様子は、まさに棒引きの醍醐味と言えるでしょう。
次に、太さ(直径)も重要なポイントです。時には10人を超える生徒が一斉に力を込めて引っ張るため、棒には相当な強度が求められます。目安としては、直径4cm~6cm程度の太さが一般的です。この程度の太さがあれば、激しい引っ張り合いにも耐えうる強度があり、安心して競技に取り組むことができます。
そして、素材について。棒引きの棒のほとんどが竹製であるのには理由があります。竹は、その軽さと強度のバランスが非常に優れているのです。適度な重さがあることで、生徒たちはしっかりと棒を握り、力を伝えやすくなります。また、一定の強度があるため、多少の衝撃にも耐えることができます。

竹は節があるため、切断する場所によっては耐久性を損ないます。
最も耐久性に影響を与えない部分で切断すると長さが不ぞろいになります。
工業製品と異なり、竹は1本ずつ節の位置が違っていますので
耐久性を確保した位置で切断しつつ複数の竹をぴったり同じ長さでそろえることは大変困難です。
竹の棒の「乾燥による割れ」について

竹は天然素材であるため、乾燥によって割れが生じることがあります。特に、長期間保管していた棒を久しぶりに使用する場合や、乾燥した日が続く運動会当日などは注意が必要です。
割れた棒は、思わぬ怪我につながる可能性もあります。使用前には必ず棒の状態を点検し、ひび割れやささくれがないかを確認するようにしてください。もし割れを発見した場合は、ビニールテープを巻くなどして使用中怪我をしないようにしてください。
棒引き用の竹の棒、どこで手に入れる?
棒引き用の竹の棒は、主に以下の場所で購入することができます。
スポーツ用品店: 一般的な運動会用品として取り扱っている場合があります。
竹細工事業者: より専門的な知識を持ち、品質の良い竹の棒を提供していることが多いです。
- お求めの際は、以下の点に注意して選ぶようにしましょう。
- 曲がり方: まっすぐな棒であることは、安全に競技を行う上で重要なポイントです。曲がった棒は、力を均等に伝えにくく、折れやすい可能性があります。
- 油抜き: 竹は油分を含んでいるため、そのままでは虫がつきやすく、劣化しやすいです。「油抜き」という処理がされているか確認しましょう。油抜きされた竹は、耐久性が高く、長持ちします。
- 安全対策: 生徒が安全に使えるように、節の凹凸が丁寧に削られているかなどを確認しましょう。ささくれなども怪我の原因になりますので、注意が必要です。
特注サイズ制作も承っております
実は、多くの学校や団体様から、標準サイズ以外の棒引き用竹のご要望をいただいております。そこで、弊社では特注サイズの制作も承っております。
■特注事例1:【サイズを短く】
(例:2.0m、2.5m、3.0m etc…)
短いサイズの棒は、低学年向けの競技や、限られたスペースでの実施に適しています。本体価格は通常サイズと変わりませんが、送料が安くなる場合がございます。詳細な送料は、長さ、本数、送付先によって異なりますので、お気軽にお見積もりをご依頼ください。
■特注事例2:【サイズを長く / 直径を太く】
(例:Φ6cm、Φ9cm、長さ6m etc…)
よりダイナミックな棒引きを企画されている場合や、高学年の生徒が多い場合には、長めの棒や太めの棒が適しているかもしれません。この場合、本体価格が上がります。
どちらのケースも、ご希望のサイズをお知らせいただければ、その都度お見積もりさせていただきます。
ページ作成:東洋体機株式会社
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