学校・施設向け体操マットの選びのための基礎知識
体操マットとは?
運動用マットにはさまざまな種類があり、最も使われるのが器械体操などで使用する【体操マット】です。
体操マットの厚みはおよそ5~6cmほど。運動時に敷くことで着地の衝撃を和らげます。
体操マットの大きさについて
体操マットは、幅90㎝~150㎝(30㎝刻み)×長さ180㎝~600㎝(60㎝刻み)×厚み5~6㎝のものが主流となっています。
もっともよく使われるのが幅90㎝×長さ180㎝のタタミ一畳分に近いサイズのものです。厚みは5cmより6㎝の方がクッション性が高く、価格もややあがります。
体操マットの外装(生地)について
体操用の白いマットはほぼ綿の帆布が使われています。
9号帆布と6号帆布が主流で、6号のほうが目が粗く厚手でゴツゴツした印象をしています。
9号帆布は小~中サイズのマットに、6号帆布は中~大サイズのマットに使われることが多いようです。
色が付いたカラーマットはエステル帆布やターポリンといった素材で出来ています。
水を吸収しにくく、つるりとした肌触り。汗を吸いにくいので清潔ですが滑りやすくもあります。
マットの素材はメーカーによってさまざまですが、概ね下記のような特徴をしています
体操マットの中身について
マットの中身となる素材はメーカーによりさまざまな種類がありますが、運動器具メーカーのひとつ三和体育製販社のマットでは、下記のような素材が使われています。
スポンジ
スポンジマットは柔らかくクッション性に優れ、なおかつ適度な弾力性を持つマットです。スポンジマットは主に回転運動に適しています
ミラスポンジコンビマット
合成スポンジを硬質のミラスポンジでサンドしたマットです。軽量で扱いやすく、発泡倍率が高いのでへたりにくく長期間沈み込みが少ないです。ミラスポンジマットは着地運動に適しています。
コンビマット
合成スポンジを柔らかく耐久性のあるフェルトでサンドしたマットです。コンビマットは回転運動性能と着地運動性の両方の特徴を持った万能型です。
体操マットの滑り止めについて
よほどのことが無ければ、すべり止め付きを選ぶのがオススメです。運動中にもずれにくく安全です。跳箱の着地点などに置く場合でも安心感があります。
取っ手について
マット運搬用の取っ手もいろいろな形があります。足を引っかけて躓かないようなものを選びましょう。取っ手の形状によっては使用時にマットの下に挟んでおくなどの対処もできます。
体操マットの選び方
サイズと外装(生地)で選び、滑り止めは必ずつける。中身と取っ手についてはこだわりがあれば、という選び方がオススメです。
最もよく使われる90㎝×180㎝サイズなら20000~30000円ほど
少し大きめの120㎝×180㎝サイズなら40000~60000円ほどになるかと思います。
価格差は生地・中身・滑り止めの有無などでかわってきます。
体操マットのメンテナンス
補修について
体操マットが破れた場合、専用の針と糸で縫い合わせて補修することができます。また、強力な布用テープで留めるのもよく行われる対応のひとつです。
破れがひどい(広範囲)なときは修理ができないケースもあります。
メンテナンスのチェック箇所について
体育器具のメンテナンス参考書「事故防止のためのスポーツ器具の正しい使い方と安全運転の手引き」によると、定期点検として3か月、内部構造材は6か月ごとに行い、標準耐用年数は2年とされています。
メンテナンス箇所についても触れられているので、一読ください。
ページ作成:東洋体機株式会社
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