公開日:2023/01/15

プールフロアの設置パターン

水泳の授業や部活動でプールを使用する際、プールの深さに頭を悩ませることはありませんか?特に小学校から中学校に上がったばかりの生徒さんや、水に慣れていない生徒さんにとっては、深いプールは大きな壁となりがちです。そんな時、プールフロアはとても心強い味方になってくれます。

プールフロアを導入することで、プールの水深を調整し、より安全で効果的な水泳指導が可能になります。しかし、一口にプールフロアと言っても、その組み合わせ方や設置方法はさまざまです。

今回は、プールフロアの基本的な設置パターンと、安全対策についてご紹介します。これらの情報が、先生方のプールの授業や部活動の運営に少しでもお役に立てば幸いです。

ここではプールに特化したメーカーである三立社の2022年度カタログから抜粋し紹介します。

プールフロアの組み合わせかた

プールフロアは、複数台を組み合わせて使用することが一般的です。プールの形状や使用目的に合わせて、最適な組み合わせ方を選ぶことが重要になります。

ここでは、プールに特化したメーカーである三立社の2022年度カタログから、25mプールでの設置パターン事例をいくつかご紹介しましょう。

組み合わせ方例

三立2022カタログより

ご覧のように、いずれのパターンも設置する総面積は同じですが、プールフロアのサイズと方向が異なります。

全面に設置する場合

いずれも設置する総面積は同じですが、プールフロアのサイズと方向が異なります。
プールのサイズやフロアの使用目的、転落防止用の柵(後述)などを考慮して組み合わせを考えてみてください。

部分的に設置する場合

プールの片側を浅くして練習スペースを確保したり、特定のエリアをウォーターステーションとして活用したりするのに便利です。

プールフロア設置のポイント

プールフロアの設置パターンを考える上で、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

柔軟な組み合わせ

プールフロアは、それぞれのユニットを連結することで、さまざまな形状やサイズのプールに対応できます。長方形だけでなく、L字型やコの字型など、工夫次第で多様なレイアウトが可能です。

将来的な活用も考慮

一度設置すると、頻繁にレイアウトを変更するのは大変です。将来的にどのような用途でプールフロアを使用する可能性があるか、例えば、水泳指導だけでなく、水中で行うレクリエーションやリハビリなど、長期的な視点も持って検討することをおすすめします。

プールフロアからの落下防止対策も併せて行う

プールフロアは、プールの水底に設置されるため、その上に乗って活動する分には安全です。しかし、プールの一部に設置されることがほとんどなので、利用者がプールフロアの端から深い水中に足を踏み外すリスクが考えられます。

このような事態を防ぐため、落下防止対策を併せて行うことが非常に重要です。その対策としてよく使われるのが柵の設置です。

柵の種類と特徴

プールフロアからの落下防止には、主に以下の2種類の柵が考えられます。

フェンス型の柵

フェンス型のプールフロア柵

上記は、三立社のフェンス型の柵の例です。

特徴:

  • 物理的な落下防止: 利用者がプールフロアの端から誤って転落するのを物理的に防ぎます。
  • 耐久性: ステンレス製で錆びにくく、水回りでの使用に適しています。
  • 取り扱い: 取り付け・取り外しが容易な設計になっているため、収納の邪魔になりにくいです。
  • オーダーメイド: 既成サイズはないため、プールの形状やプールフロアの設置状況に合わせて見積もり後の受注生産となります。

フェンス型の柵は、安全性を最優先に考える場合に非常に有効な選択肢と言えるでしょう。特に、水泳に不慣れな生徒さんや、小さい生徒さんが利用する機会が多い場合は、導入を強くおすすめします。

水に浮かべるタイプの柵

浮き型のプールフロア柵

こちらは、水に浮かべるタイプの柵、三立社のSFF-980の例です。

特徴:

  • 注意喚起: 利用者の転落を物理的に防ぐことはできませんが、そこにプールフロアの端があることを視覚的に注意喚起できます。
  • 視認性: フェンスタイプに比べて見た目のわかりやすさに優れており、遠くからでもフロアの境界を認識しやすいです。
  • 設置の簡便さ: 水面に浮かべるだけなので、設置や撤去が比較的簡単です。

水に浮かべるタイプの柵は、物理的な転落防止というよりは、危険箇所の明確化と注意喚起に重点を置いた対策です。例えば、プールフロアを設置したエリアと深いエリアとの境界を分かりやすく示したい場合などに適しています。

プールフロアの設置と安全対策は、水泳指導の安全性と効率性を高める上で非常に重要な要素です。当ブログでは、これからも先生方のお役に立てるような情報を発信してまいります。

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ページ作成:東洋体機株式会社

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