公開日:2021/05/24 -> 更新日:2023/01/08

空気針用潤滑剤の基礎知識 - 概要・使い方

学校で毎日生徒たちが使うボール。きちんとメンテナンスすることで、長く使えることをご存じでしょうか。

今回は、ボールのメンテナンスに欠かせない、空気針用潤滑剤についてお話ししたいと思います。あまり知られていないかもしれませんが、これを使うことでボールの寿命を延ばし、無駄な出費を抑えることにも繋がります。

潤滑剤とは

潤滑剤とは、ボールに空気を入れる際に使う空気針の先端に塗るオイルのことです。空気針の滑りを良くし、ボールのバルブ(空気を入れる「へそ」の部分)にスムーズに差し込めるようにするために使います。

この潤滑剤を使うことで、空気針を差し込む際の摩擦を減らし、バルブの破損を防ぐことに繋がります。バルブの破損は、ボールの空気漏れの原因として非常に多いトラブルの一つです。潤滑剤を使うことで、大切なボールを長持ちさせることができるので、ぜひ活用していただきたいですね。

普段、部活動や体育の授業でたくさんのボールを使われている先生方にとっては、一つひとつのボールを大切に使い、寿命を延ばすことが、予算の有効活用にも繋がるのではないでしょうか。

潤滑剤は直射日光を避け、幼児の手の届かない場所に保管します。
学校のように大量のボールがあるならコンプレッサーの近くに置いておくと便利です。

潤滑剤の使用方法

では、具体的にどのように潤滑剤を使えば良いのでしょうか。ここでは、潤滑剤の正しい使用方法をステップごとにご紹介します。

潤滑剤を空気針に塗布する

まず、空気針を準備します。潤滑剤は、空気針の先端部分に少量塗布するのがポイントです。多すぎるとべたつきの原因になりますので、薄く均一に塗ることを意識してください。容器から直接塗布できるタイプもあれば、指先に少量取ってから塗るタイプもあります。

具体的には、空気針の先端約1㎝強ほどを、潤滑剤に差し込みます。

空気針をバルブに差し込む

潤滑剤を塗った空気針を、ボールのバルブに差し込みます。この時、無理に押し込まず、ゆっくりとまっすぐに差し込むことが大切です。潤滑剤が塗ってあることで、スムーズに挿入できる感触があるはずです。もし少しでも引っかかりを感じたら、無理せず一度抜き、再度潤滑剤を塗ってから差し込んでみてください。

空気を注入し、抜き取る

空気の注入が終わったら、空気針をバルブからゆっくりと引き抜きます。この際も、急に抜くのではなく、バルブに負担がかからないように丁寧に抜くことを心がけましょう。

この一連の作業を行うだけで、ボールのバルブが傷つくリスクを大幅に減らすことができます。特に、体育館の床に落ちた砂などがバルブの周りに付着していると、さらにバルブを傷つけやすくなりますので、定期的な清掃と合わせて潤滑剤の使用をおすすめします。

おすすめの潤滑剤

いくつかおすすめの潤滑剤をご紹介しましょう。

潤滑油入れ付きコンプレッサー

例えば、スマートラビットMCSRのようなコンプレッサーには、潤滑油入れが付属しているものもあります。
一体型になっていると、空気入れの作業がよりスムーズになります。日々の業務でお忙しい先生方にとって、少しでも手間が省けるのは嬉しいポイントではないでしょうか。

モルテン MCSR スマートラビット

メーカー:モルテン
品番 :MCSR
商品名:スマートラビット
税別定価:40,000円(2022年度時)


販売価格:販売店舗により異なります

単品で購入する潤滑剤

もし潤滑油入れ付きのコンプレッサーをお持ちでない場合や、携帯用として潤滑剤を単品で準備したい場合は、次のページでご紹介している潤滑剤をご検討ください。

空気針用潤滑剤は、地味な存在かもしれませんが、ボールを長く大切に使うためには非常に重要なアイテムです。ぜひ今日から活用していただき、先生方の負担軽減と、生徒たちが気持ちよくスポーツに取り組める環境づくりにお役立ていただければ幸いです。

※紹介している商品価格は当ページに記載時のものです。最新の状況は各販売サイトでご確認ください。
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ページ作成:東洋体機株式会社

ページ作成者:東洋体機株式会社

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