公開日:2021/05/24 -> 更新日:2023/01/07

空気針の基礎知識 - 特徴・使い方・保管

運動部の顧問の先生や、体育の授業でボールを使う先生方にとって、ボールの空気管理は日々の業務の中で大切なことの一つではないでしょうか? 空気がしっかり入ったボールは、生徒さんの怪我の防止にもつながりますし、何より気持ちよくプレーできますよね。

しかし、いざボールに空気を入れるとなると、「あれ?空気入れの先が合わないぞ?」と戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。実は、自転車の空気入れとは違う、ボール専用の「空気針」が必要なのです。

このページでは、ボールに空気を入れるときの必需品である「空気針」について、その特徴や使い方、そして保管方法まで、詳しくご紹介していきます。

空気針とは

ボールに空気を入れる際に使う「空気針」。一口に空気入れと言っても、自転車用ポンプの先に付いている金具や、大玉用のポンプの先の口金とは形が異なります。

これらでは、サッカーボールやバスケットボールといった一般的な球技用ボールには空気を入れることができません。ボールのバルブに差し込む部分は、細い金属製の針のような形状をしています。この先端がボールの空気弁に適合するように作られているのが、空気針なのです。

もし、ご自身の学校にある空気入れに、この細い針が付いていない場合は、別途空気針を用意する必要があります。

空気針の使い方

空気針は、正しく使うことでボールの寿命を延ばし、空気漏れを防ぐことができます。

空気針の取り付け

まず、空気針をコンプレッサーやハンドポンプの先にしっかりと取り付けます。ぐらつきがないか、きちんと固定されているかを確認してください。ここが緩いと、空気が漏れてしまったり、作業中に外れてしまったりする可能性があります。

コンプレッサーやエアポンプの先に着けて使います。左は電動式コンプレッサー、右はハンドポンプに着けた状態です。
特殊な工具は不要で、簡単に取り付けられます。

潤滑油の使用

空気針をボールに差し込む際には、潤滑油を使うのがおすすめです。

潤滑油を使うことで、空気針がスムーズにボールのバルブに差し込めるようになります。すべりが悪い状態で無理に差し込もうとすると、ボールのバルブを傷つけてしまう恐れがあるのです。バルブが傷つくと、そこから空気が漏れてしまい、せっかく入れた空気がすぐに抜けてしまう原因になりますので、注意したいところですね。

ボールへの差し込みと空気注入

潤滑油を塗布したら、空気針をボールに対して垂直に差し込みます。斜めに差し込んだり、無理な力を加えたりすると、やはりバルブを傷つける原因になります。ゆっくりと、奥までしっかりと差し込んでください。

針が奥まで入ったら、ポンプやコンプレッサーを使って空気を注入します。ボールの種類や使う場面によって適切な空気圧がありますので、それを参考にしながら入れていくのが良いでしょう。

空気針の抜き取り

空気を入れ終わったら、空気針はまっすぐに、そしてゆっくりと引き抜きます。この時も、急に引き抜いたり、斜めに傾けたりしないように気をつけましょう。優しく抜くことで、バルブへの負担を最小限に抑えることができます。

空気針の保管方法

空気針は、その構造上、針先が非常にデリケートです。ちょっとした衝撃でも曲がったり折れたりしやすいので、保管方法には少し気を配りたいものです。

ケースでの保管

予備の空気針は、購入時に付属しているパッケージや、専用のケースに入れておくのが最も安心です。そのまま引き出しに放り込んでおくと、他の工具とぶつかって針先が傷ついたり、見失ってしまったりすることがあります。

ポンプ内部に収納できるタイプ

中には、予備の空気針を本体内部に保管できるタイプのコンプレッサーやハンドポンプもあります。これだと、必要な時にすぐに取り出せますし、紛失のリスクも減らすことができます。もしこれから新しい空気入れの購入を検討されるのであれば、そういった収納機能も選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

空気針の選び方

一口に空気針と言っても、様々な種類があります。どのような空気針を選べば良いか迷ってしまうこともあるかもしれませんね。

空気針は消耗品です。使用に伴って折れてしまうのが通常ですので、常に予備は数本用意しておきましょう。
購入単位としては1本・2本・5本セットなどが一般的です。

また、使用する空気入れやコンプレッサーの種類によって対応する空気針が異なります。主に根元のネジ部分のサイズによるものですが、偶然サイズが適合したとしてもぐらついたり外れたりする恐れがあり、ボールのバルブを突き破ってパンクの原因になりかねないためきちんと適合するものを使うようにしてください。

空気針の選び方は下記ページで案内しています。

空気針は消耗品ですので、いくつか予備を用意しておくことをおすすめします。いざという時に「空気針がない!」となると、授業や練習に支障が出てしまうかもしれません。適切な空気針を選び、正しく使いましょう。

Tags:

ページ作成:東洋体機株式会社

ページ作成者:東洋体機株式会社

運動施設・学校向け 体育器具・スポーツ用品専門会社
設立は1963年。
知られる機会があまり無い「運動器具の知識・選び方etc」を各種施設管理者向けに紹介していきます。

  • Vimeo
  • Youtube

安全対策用クッション敷設事例 詳細ページ