プールフロアの種類と特徴
プールフロアは、学校のプールで水深を調整するために利用される便利な器具です。プールの底に置いて使用することで、身長の異なる児童・生徒が同じプールを安全に利用できるようになります。また、水深調整にかかるコストを抑えられるといったメリットもありますね。今回は、プールフロアの種類とそれぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
脚部の形状による違い
プールフロアを選ぶ際、最も注目すべきは脚部の形状です。この形状によって、使いやすさ、保管のしやすさ、そして価格が大きく変わってきます。

■V脚タイプ
V脚タイプのプールフロアは、脚部がV字型をしています。安定性と耐久性があります。

■N脚型プールフロア
N脚型は、低コストなのが特徴です。本体価格が安いうえにもぐり板も標準装備されています。※機種による

■折り畳みタイプ
脚部が折り畳める構造になっているプールフロアです。折り畳むことで高さを低くし、収納にかかるスペースを小さくできます。
プールフロアは組み立てた後はほぼ分解せず、学校などのオフシーズンが長い施設ではそのままの形で建物内に収納しておきます。折り畳み式のプールフロアなら、体積を1/4程度にすることができます。
サイズによる違い
一般的なプールフロアの高さは40cmほどですが、縦×横のサイズは100cm×200cmが多い傾向にあります。ただし、製品によっては複数のパターンから選べたり、カスタマイズが可能だったりする場合もありますので、購入を検討される際は販売店に確認されることをおすすめします。

上記は鐘屋産業2022年度カタログ120ページより。
幅は1mを基本として長さが最大4mまでバリエーションがあります。
プールフロアの組み合わせパターン
プールフロアのサイズは、複数台を組み合わせて使用する場合にも影響します。プール内にどのように配置するかによって、必要なサイズや枚数も変わってきますので、事前に配置パターンを考慮しておくと良いでしょう。

こちらはトーエイライト社製B-2556
幅50㎝と一般的なプールフロアの半分のスリムさです。
プールフロアに足して少し足りない幅を補ったりといった用途が考えられます。
素材による違い
多くのプールフロアは、PVC(ポリ塩化ビニル)やPP(ポリプロピレン)といった樹脂製です。これらの素材は軽量で扱いやすく、プールでの使用に適しています。
数は少ないですが、アルミ製の製品も存在します。アルミ製はさらに軽量で、一人でも持ち運びやすいという特徴を持っています。運搬の手間を考えると、アルミ製も選択肢の一つになるかもしれませんね。

下記プール専門メーカーの三立社の製品で、アルミ製のプールフロア。500*2000mmというベンチのように細いタイプです。
潜り防止板の有無・可否
プールフロアの横に取り付けられている板は、「潜り防止板」と呼ばれています。これは、利用者が誤ってプールフロアの下に潜り込んでしまう事故を防ぐためのものです。
特に不特定多数の利用者がいるプールや、監視員の目が届きにくい可能性がある場合は、潜り防止板が付属している、または取り付け可能なタイプを選ぶことが重要だと考えます。安全確保のためには必須の機能と言えるでしょう。

潜り防止板があることで、プールフロアの下部に誤って人が入ってしまうことを防げます。
画像の製品では短辺・長辺ともに潜り防止板が取り付けられていますが、製品の種類やサイズによっては「長辺方向のみ取り付け可能」といったものもあります。
天板の仕様による違い
プールフロアの表面、つまり天板の仕様も、安全性を考える上で大切なポイントです。表面に滑り止め加工が施されていると、利用者が安心してプールフロアの上を歩いたり、立ったりすることができます。
製品によっては、滑り止め加工ではなく、後から貼り付ける滑り止めシールで対応する機種もあります。利用状況や予算に合わせて、適切な天板仕様のプールフロアを選ぶことが大切です。

天板が透明になっているタイプは、プールフロア内に落とし物が無いか、人が誤って潜り込んでいないか、目立つ汚れはないかなどが目視で上から確認できます。
おすすめのプールフロア
学校や公共施設でのプールフロア導入、あるいは輸出などでのまとめ買いをご検討されているのであれば、打ち合わせや梱包状態のすり合わせなど、確認すべき事項が多くあります。ウェブサイトから購入するよりも、直接お問い合わせいただく方が、価格面でも、そして納品のスムーズさという点でも、ご希望に沿いやすいことが多いでしょう。
ページ作成:東洋体機株式会社
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