ボールは、何もしていないくても自然に空気が抜けていきます。
使いにくくなるだけではなく、痛みやすくなり、利用者のケガにもつながります。
適切なタイミングで空気を入れるだけで簡単に防ぐことができます。施設にサッカーボールやバスケットボールなどがあるならメンテナンスのための空気入れは必須です。
この記事では、どのタイプの空気入れを選べば間違いないか紹介します。
選択の参考になるように用具をの特徴や、必要な消耗品について説明します。
ボールへ空気を入れるための用具には、大まかに分けて次のような種類があります。
- 電動式のコンプレッサー
- 手動のハンドポンプ
- 自転車と兼用の空気入れ
それぞれについて詳しく見ていきます
電動式コンプレッサー
競技施設向け度★★★★★
個人向け度 ★★☆☆☆
価格帯 15000円~50000円程度
まずは、昔からもっともよく見る製品です。弁当箱のような形をしている、コンプレッサーです。
電動式のコンプレッサーは、手動よりも素早く空気を入れることができます。
施設規模にもよりますが、手動ではとても追いつきません。
これは絶対に必要だとお考えください。
下記は、施設向けで高機能なモルテンのスマートラビットです。
圧力も同時に計れます。
どのコンプレッサーでも、ボールへ空気入を入れるという基本機能は持っています。
ですが、機種によってはプラスアルファの機能があります。
- 圧力計付きで最適な空気圧に調整しやすいもの
- 大玉に空気を入れられるもの
- 自転車に空気を入られるもの
などです。
特に大玉への空気を入れるときには時間がかかるので、連続使用時間は重要です。
連続使用時間が長いものを選んでおくと、大玉に使わなかったとしても、
休み時間に使用が集中しても安心です。
想定される使い方をカバー出来る機能があれば、そういったものを選ぶと良いでしょう。
なお、持ち運び式のコンプレッサーも昔はありましたが、現在は廃番になっています。
ハンドポンプ
競技施設向け度★★☆☆☆
個人向け度 ★★★★★
価格帯 1000円~2000円程度
持ち運びできて、安いのが特徴です。
空気を抜く機能がついたものもあります。
軽量なので部活動の遠征や試合、チームや個人で持つのにも適しています。
しかしあくまで個人向けのものなので、
大量のボールに空気を入れるのは向いていません。
手が疲れます。
口金が合っていれば、大玉や車椅子サッカーのボールに使うことも出来ますが、
やる人はあまりいません。
自転車兼用空気入れ
競技施設向け度★★☆☆☆
個人向け度 ★★★★★
価格帯 2000円~5000円程度
自転車用の空気入れが、ボールにも使えるか?
という問い合わせは時々あります。
その答えは「ボール用の口金がついているのであればボールにも使えます」となります。
自転車用の口金は、洗濯バサミのように挟みこむタイプで
ボール用の口金は先端が1mmほどの針状になっています。
自転車用と兼ねられるのでコスト削減にはなるものの、施設規模によっては適しません。
小規模な児童館や公民館ぐらいまでならなんとか・・・という程度です。
その他に必要なもの・・・空気針と潤滑油
コンプレッサーやハンドポンプ、自転車用空気入れのいずれを使うにしても
予備を持っておかねばものもあります。
それが
- 空気針
- 潤滑油
です。
空気針
空気針は、ボールのへそに刺す部分です。
丁寧に使えば相当長い間もちます。
ですが、そのうち折れて使えなくなります。
折れても空気針を交換すれば大丈夫です。
空気入れは問題無く使い続けることができますよ。
予備は多めに持っておきましょう。
いくつか種類がありますので、お使いの用具に適したものをお買い求めください。
下記は、よく使われるモルテン社の空気針2種です。
よく見ると、針の逆側にあるネジの太さが違います。
そのため使える用具に違いがあります。
こちらはエバニュー社のものです。
メーカー違いでもたまたま合うものがあるかもしれませんが
基本的にはメーカーが適合品としているものを購入するようにしてください。
潤滑油(じゅんかつゆ)
空気針をスムーズに出し入れするためにつけるオイルです。
ボールに刺すときにスムーズに出し入れすると、空気針は折れにくくなり、長持ちします。
空気針と、ボールのへそ(バルブ)を保護するために使われます。
潤滑油には、
- ボールのへそ内部を傷つけないようにする
- へそ自体に潤いを与えてひび割れによる空気もれを防ぐ
- 空気針が折れないようにする
などの効果があります
空気針を潤滑油に付けてから、ボールに差し込みます。
もし潤滑油がなければ水でも多少はすべりが良くなりますが、空気針がさびる恐れがあります。
潤いを与えてへそのひび割れによる空気もれを防ぐ効果はありません。
やはり潤滑油がベストです。
詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
①ボールの空気が抜けた状態で使うと、ボールの傷みが早くなる
②利用者の使い勝手の悪化、プレイ中のケガにもつながる
③空気を入れるには、競技施設や学校であればコンプレッサー
④消耗品の空気針と潤滑油も忘れずに
当社は体育用品を扱っております。
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