運動会でよく使われる大玉。当社にも毎年ご注文があります。
ただ、サイズと価格だけが選ぶ基準になっていることも多く、各社の大玉の違いまで把握されているケースはほとんどありません。
ですので、ここではよく使われるメーカー3社を例に、大玉にはこんな違いがありますということを紹介します。
製品としての違いだけではなく、修理においても違いが出てきています。
大玉とは?
主に運動会で使われる巨大なボールで、運ぶスピードを競う競技に使います。
また、遊園地や公園のアトラクションになっていることも。
大玉のサイズは何センチ?
市販されているサイズで多いのは、直径70~180cmぐらいです。
70cmは子供の胸ぐらいの高さ、180cmは大人の身長ぐらいだとお考えください。
当社の販売記録からしますと、実際に購入されるのは直径100~120cmの大玉が多いです。
大玉に空気を入れる方法は?
ビニールボールに入れるような、「口金が付いているポンプやコンプレッサー」なら大玉にも使えます。
手押しポンプだと大変時間がかかるので電動式コンプレッサーや大玉専用のコンプレッサーを使うのが一般的。
ただし、製品によって違いがありますので購入前はかならずご確認ください。
学校によくあるこのようなミニコンプレッサーだと、大玉用の口金が付いているはずです。(年式で異なる可能性あり)
下記は大玉専用のポンプ。ものすごく早く空気を入れられます。
大玉の作りはみな同じ?
大玉は、生地を貼り合わせてボール状にしています。
生地1枚だけのもの、内外と2枚使うもの、どちらもあります。
また、競技の楽しさ増すために、なかには重りを付けられる大玉もあります。重りを付けるとバランスが悪くなってまっすぐ転がりません。そのため、競技で使うと最後までどうなるかわからない楽しさがあります。
各社の大玉の違い
メーカーと大玉の特徴
エバニュー(EVERNEW)
体育器具やアウトドア用品を製造するエバニュー社。
大玉の種類は1つのみ。スタンダードなタイプです。違いは色とサイズのみです。
よく使われる直径120cmタイプの仕様は下記の通り
●サイズ=直径120㎝
●1個
●自重=5.5㎏
●「カラーをご指定ください」90=白・100=赤・400=黄・500=緑・700=青
●材質=軟質塩化ビニール
●厚さ=外袋0.5mm+内袋0.35mm
●内袋、外袋独立二重構造
●補修用塩化ビニールシート付、接着剤は市販品をお求めください。
●日本製
安心の外袋・内袋独立二重構造です。 4種類の大きさと、5色展開のカラーがグラウンドを彩ります
トーエイライト(TOEI LIGHT)
トーエイライト社も、エバニュー社と同じく体育用品を製造している会社です。
トーエイライトの大玉は、すべて「1枚もの」タイプ。内袋チューブがないので「チューブレス」とカタログには表記されています。
下記はスタンダードなタイプ。
直径100cm、125cm、150cmのラインナップがあり、紅白で1組になっています。
直径100cmタイプで4kgと軽いので、大玉送りにおススメ。
下記はバランスウエイト(おもり)付きタイプ。
サイズは直径100cm、125cm、150cmとあります。
直径100cmタイプで8kgとウエイト無しタイプの2倍の重量がありますので、大玉転がしにおススメです。
三和体育製販(SANWA)
三和体育製販も、体育器具メーカーです。
三和体育は大玉をいくつかラインナップしています。
下記はスタンダードなタイプ。大玉にしては珍しいオレンジ色があります。
サイズは直径70cmとかなり小さく、重さも1.3kgしかありません。
下記は、ラグビー形状のもの。これは非常に珍しいです。
直径70cm×幅100cmという巨大なラグビーボール型。ウエイト付きのタイプよりはるかに変則的な転がり方をするでしょう。
2019年度から新発売になった、「スポーツ用ボールデザインの大玉」もあります。
直径はすべて100cmとなっており、2重構造で破れにくくなっています。
ただ、修理面においてはデメリットがありますので、後述します。
大玉が破れたら?
エバニュー
エバニュー社の大玉は1種類のみで「内袋・外袋」の2重タイプです。
内袋は、部品として販売されているため破れても買い替えできます。
外袋は、補修テープもしくはメーカーに送っての修理となります。破れ方によっては生地の張替えで済むこともあれば、修理不可なときもあります。
トーエイライト
トーエイライト社の大玉はすべて内袋が無い1枚タイプ。
ピンホール程度の穴なら修理補修シートで修理し、破れたならメーカーに送っての修理になります。
三和体育製販
三和体育製販売もエバニューと同じく「内袋・外袋」の2重タイプ。
内袋は、部品としての購入が可能です(スポーツボールタイプ以外)
外袋は、修理不可です。
運動会用大玉 まとめ
大玉には、サイズだけではない違いがあります。
造りそのもののタイプや修理できるかどうか、構造上の違いやメーカーのスタンスなどです。
大玉は何年も使うものなので、色・サイズ・価格に加えてこういった特徴にも目を向けてご検討いただければと思います。
各社の特徴おさらい
エバニュー、トーエイライト、三和体育製販の3社の違いおさらいです。
なお、修理ができるかどうかは破れ方の状態によります。ヒドイ破れは修理不可だったり新品のほうが安かったりしますので、破れ箇所以外の劣化度合いとあわせて修理をご検討ください。
エバニュー
大玉は内・外袋がある2枚タイプ。
内袋は部品対応可能。外袋も修理可能。
トーエイライト
大玉はスタンダードなもの、重り付きの2種類がある。
どちらもチューブレスの1枚タイプ。
修理は可能。
三和体育製販
複数のラインナップがある。
大玉は内外の2枚タイプ。
内袋は部品対応可能 外袋も修理可能
※スポーツボールタイプ大玉は修理不可