ラグビーレフリー（審判）用のおすすめホイッスル

今回は、ラグビーのレフリー（審判）の先生方に向け、ラグビーという競技に最適なホイッスルについてご紹介したいと思います。

ラグビーは激しいボディコンタクトが特徴の競技です。そのため、審判の先生方のホイッスルによる合図も、他の競技とは少し違った配慮が求められます。

ラグビーは、選手同士が激しくぶつかり合う、非常にボディコンタクトの多い競技です。試合中には一触即発の場面も少なくありません。そのため、応援の鳴り物が禁止されていたり、レフリーの先生方も極力ホイッスルを吹かないようにしたり、選手を過度に刺激しないようにするなど、他のスポーツにはない独特の競技特性があります。このような背景から、審判の合図も他の競技よりもさらに慎重であることが求められるのです。

ラグビーにおいて、ホイッスルを吹くべきシーンは以下のような場合が挙げられます。

これらのシーンで適切にホイッスルを使用することで、試合を円滑に進め、選手の安全を守ることにつながります。

先ほども触れましたが、ラグビーでは選手を過度に刺激しない合図が重要です。

ホイッスルの音色は、一般的に高温であるほど遠くまで響きます。しかし、その反面、耳障りに感じられることもあります。ラグビーにおいては、このような特性から、低音のホイッスルが好んで使用される傾向にあります。選手に冷静さを促し、感情的になりにくい音色が求められるからだと考えられます。

特別な大会でホイッスルが指定されることは稀ですので、普段の練習や試合では、基本的には「低音」で「スポーツ向け」のホイッスルを選ぶようにしましょう。

私が実際に使ってみて、ラグビーにおすすめだと感じるホイッスルをいくつかご紹介します。

英国の伝統あるブランド「アクメ」から出ている、大型の金属製低音ホイッスルです。バスケットボールやバレーボールなど、様々な競技向けに作られていますが、ラグビーに特に適していると感じます。

手に持った感触はやや大きめな印象です。吹き口も大きめに作られているため、大きな音を出すにはしっかりと息を吹き込む必要があります。このホイッスルは、国際試合などでもワールドクラスの審判に実際に使用されており、その高い信頼性と品質は折り紙付きだと考えています。

こちらも英国「アクメ」ブランドの大型金属製低音ホイッスルです。バスケットボールやバレーボールなど、様々な競技に対応しています。コルクがかなり大きく、ホイッスル自体も大きいため、かなりの存在感があります。音を鳴らしたときに、手に震えが伝わるような感覚があります。

音色は低めで、心地よいビブラートがかかって響くため、選手たちの感情を逆なでしにくいと感じます。そのため、接触プレイの多いラグビーなどのスポーツにも非常に適していると思います。この「アクメ58」と「アクメ58 1/2」は、音に関しては大きな違いを感じませんでした。形状が異なるので、写真を見比べて、ご自身の好みに合う方を選んでみてはいかがでしょうか。

体育用品メーカーのエバニューが製造している製品で、ラグビーだけでなく、ホッケー、アイスホッケー、サッカーなど、多くの競技で審判用として使用できます。

このホイッスルの大きな特徴は、グリップが付いていることです。成人男性の平均的な指の太さでちょうど良いサイズ感だと思いますが、女性や手が小さい方だと、グリップと指の間に少し隙間ができるかもしれません。グリップがあることで、ホイッスルを素早く構えることができ、試合中に落としにくいという利点があります。避難誘導や体育の授業など、様々な場面でも使いやすいでしょう。

埼玉県の楽器部品メーカーである小柴製作所が手掛ける、メイドインジャパンのラグビー用ホイッスルです。一般的にコルク玉は唾液が染み込むことで音が鳴りづらくなる原因となりますが、この製品はコルク玉に防水加工を施すことで、その問題をクリアしています。一つ一つ丁寧に作られており、シリアルナンバーも入っているとのことです。

手作業での仕上げがメインのフラッグシップモデル（TypeA）と、スタンダードモデル（TypeB）の2種類があります。

特にフラッグシップモデルは、あの野田鶴声社（のだかくせいしゃ）のホイッスルに匹敵するほどの美しい仕上がりだと感じます。国産にこだわりたい先生方には、ぜひ一度試してみていただきたい製品です。

ラグビーは、ご存知の通り、非常に激しいコンタクトを伴うスポーツです。

審判の先生方のホイッスルは、時に選手の感情に影響を与えることもあります。だからこそ、選手を過度に刺激しないよう、低音であるという条件を重視し、ご自身が使いやすいホイッスルを選ぶことが重要だと考えます。