バレーボールレフリー（審判）用のおすすめホイッスル

今回は、バレーボールの審判をされる先生方に、競技特性から見たおすすめのホイッスルをご紹介したいと思います。普段の練習や大会で「どのホイッスルを使ったら良いだろう？」と悩んだことはありませんか？ この記事が、ホイッスル選びの一助となれば幸いです。

まずは、バレーボールという競技が持つ特性と、それに適したホイッスルの条件について見ていきましょう。

バレーボールは、主に体育館で行われるスポーツですよね。その特性をいくつか挙げてみましょう。

また、バレーボールの審判は、基本的にホイッスルを口に咥えたままであることが多いです。そのため、ホイッスルに強い力がかかり、マウスピース部分が割れてしまうという話もよく耳にします。

審判道具の中で、使用するホイッスルが大会によって細かく指定されることは稀です。だからこそ、ご自身のプレーや審判スタイルに合った、より良いホイッスルを選ぶことが大切だと考えます。

では、バレーボールに適したホイッスルとは、どのような条件を満たしているべきでしょうか。私が考えるポイントは以下の3点です。

これらの条件を満たすホイッスルを選ぶことで、よりスムーズな審判活動につながると考えられます。

前述のバレーボールの競技特性やホイッスルに求められる条件を踏まえて開発された、おすすめのホイッスルをご紹介します。

バレーボール専用としてモルテンが開発したディーボホイッスルは、まさにバレーボールの審判のために作られたホイッスルと言えるでしょう。

大歓声のアリーナでも選手に届くように、音の大きさと広がり、そしてキレを追求した音色です。また、審判がホイッスルを咥え続けることを想定し、柔らかいのに噛んでも割れにくい弾性プラスチック製のチタンマウスピースを採用しています。さらに、音が左右に広がる特性は、コートの中央に位置するバレーボールの審判に最適な設計です。

バレーボールでは、隣接したコートで複数の試合が同時に進行することがよくあります。このような状況では、隣のコートの合図と混同しないよう、低音と高音のホイッスルを使い分けるのが一般的です。ディーボはその中でも優れた選択肢の一つでしょう。

複数のコートで試合が行われる場合、他のホイッスルと音色や音の高さを変えることで、選手が「自分たちへの合図だ」と明確に認識しやすくなります。この長管ホイッスルは、バレーボール用の低音ホイッスルとして人気があります。カラーバリエーションも3色あり、チームカラーに合わせたり、他の審判との区別をつけたりするのにも役立つでしょう。

一方、こちらは高音タイプのホイッスル、トリノネです。澄んだきれいな音色が特長です。

一般的なホイッスルに使われるコルクの代わりにスクローラーが入っているため、少ない息でも吹きやすく、小さな音でもきれいに鳴らすことができます。前述の低音タイプのホイッスルと合わせて使うことで、隣り合ったコートでのゲームでも、選手への合図を明確に区別することが可能です。

ドルフィンホイッスルは、ディーボが登場する以前から、スポーツ全般で広く使われていたホイッスルです。特定の競技に特化したものではなく、様々なスポーツに対応できる汎用性の高さが魅力です。

ドルフィンホイッスルには、いくつかの色違いやバリエーションがあります。マウスグリップが付いたタイプもあり、バレーボールの審判のようにホイッスルを咥えっぱなしにする場合には、マウスグリップがあったほうが口への負担が軽減され、快適に審判に集中できると考えられます。

フォックス笛も、スポーツの現場でよく見かけるホイッスルの一つです。

フォックス系のホイッスルも、様々なバリエーションがあり、音色が異なるものも多く存在します。ドルフィン同様に、バレーボールの審判に適しているのは、やはりマウスグリップ付きのタイプでしょう。長時間咥えることを考えると、マウスグリップの有無は非常に重要なポイントだと考えます。

ここまで、バレーボールに特化したホイッスルの選び方とおすすめ製品についてご紹介してきました。

バレーボールは、室内で複数コートが隣接する場合があること、選手がいるエリアは限定的でその中心に審判が位置することなどが競技の大きな特徴です。これらの特性から、ホイッスルは審判を中心として左右に音が広がるものが好ましいと考えます。

また、部活動の練習試合から地域の大会まで、多くの試合を行う機会がある先生方にとっては、隣のコートとの混同を防ぐために、低音と高音のホイッスルを使い分けできるものも非常に有効な選択肢となります。

ご自身の審判スタイルや、試合が行われる環境に合わせて、最適なホイッスルを選んでみてください。