ホイッスルがうまく鳴らせない時の原因と対処法
授業や部活動でホイッスルを使う機会が多いのではないでしょうか? 運動場や体育館で子どもたちに指示を出す時、あるいは緊急時など、ホイッスルは教職員の皆さんにとって、とても大切なツールのひとつですよね。
しかし、「どうもホイッスルがうまく鳴らせない」「もっと大きな音で、きれいに鳴らしたいのにどうすれば良いだろう」といったお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。私が教職員の方々からよく聞く質問の一つでもあります。
実は、ホイッスルがうまく鳴らせない原因はいくつか考えられるんです。主な原因は大きく分けて4つあります。それぞれの原因と、それに対する効果的な対処法を知ることで、きっと皆さんもホイッスルをより上手に、そして大きな音で鳴らせるようになるはずです。
ホイッスルがうまく鳴らせない4つの主な原因と対処法
原因1: 口周りの筋力不足
皆さんは、口の周りの筋肉、特に頬の筋肉を意識したことはありますか? 実は、この頬の筋力が弱いと、ホイッスルを鳴らすために必要な空気を十分に送り出すことが難しくなるんです。口から勢いよく息を吹き込むためには、ある程度の筋力が必要だと考えられます。
対処法1: 口周りの筋力トレーニング
口周りの筋力を鍛えるには、いくつかの簡単なトレーニング方法があります。
「うー、いー」の体操
口をすぼめて「うー」と発音する形にし、次に口を横に大きく開いて「いー」と発音する形にします。これを繰り返すことで、口周りの筋肉が鍛えられます。
ストローを使ったトレーニング
ストローを使って水を吸い上げたり、息を強く吹き込んだりする練習も効果的です。風船を膨らませるのも良いでしょう。
顔のエクササイズ
頬を膨らませたり、すぼめたりするだけでも筋力アップにつながります。

基本的には「口周りの筋肉を鍛える」のが対処法となります。大きく口を開け締めしたり柔らかいもの以外も食べるようにしたり、頬を膨らませたりといった点を意識してみましょう。
これらのトレーニングは、日常のちょっとした空き時間にも手軽にできますので、ぜひ試してみてください。
後述の「鳴らしやすいホイッスル」を使うことで対処できることもあります。
原因2: 歯並びの問題
意外に思われるかもしれませんが、歯並びもホイッスルをうまく鳴らせない原因になることがあります。歯並びが悪いと、ホイッスルをしっかりと噛んで固定することが難しくなり、その結果、口とホイッスルの間に隙間ができて空気が漏れてしまうことがあるんです。空気が漏れてしまうと、いくら強く息を吹き込んでも、きれいに音が鳴りませんよね。
対処法2: ホイッスルの種類を見直す
このケースでは、ホイッスルの種類を見直すことが有効です。
マウスグリップ付きのホイッスル
ホイッスルの中には、マウスグリップが付いていて、口にしっかりと固定しやすいタイプがあります。これなら、歯並びの影響を受けにくく、安定して吹きやすくなるかもしれません。
吹き口のサイズの調整
ホイッスルの吹き口の大きさが、ご自身の口の形に合っていない可能性も考えられます。様々なサイズの吹き口があるホイッスルを試してみて、最もフィットするものを見つけるのも良い方法です。

ホイッスルは本来硬いパーツで出来ていますが、柔らかい樹脂製のマウスグリップがあると噛んで保持しやすく、歯並びをカバーできます。
また、吹き口が大きいものはより多くの呼気を必要としますので、多少の空気漏れがあっても音が鳴りやすい「吹き口の小さなものに変える」のも効果的です。
実際に手に取って試せる機会があれば、ぜひいくつか比べてみることをおすすめします。
原因3: ホイッスルの状態が悪い
毎日使うホイッスルは、知らず知らずのうちに汚れが溜まっていることがあります。ホイッスル内部に唾液がたまっていたり、痰が絡んでいたりすると、空気の流れが妨げられて音が鳴りづらくなることがあります。また、コルクがあるタイプのホイッスルの場合は、そのコルクが割れていたり、水気を吸って膨張したりしていると、やはり音が鳴りづらくなる原因となります。
対処法3: ホイッスルの定期的な手入れと交換
ホイッスルの性能を維持するためには、定期的な手入れが欠かせません。
水洗いと乾燥
水洗い可能なホイッスルであれば、使用後に水洗いをしてしっかりと乾燥させるようにしましょう。清潔に保つことで、内部の詰まりを防ぎ、いつでも気持ちよく使えます。
コルクのチェックと交換
コルクタイプのホイッスルをお使いの場合は、コルクの状態を定期的にチェックし、割れや劣化が見られたら交換を検討しましょう。最近では、割れにくく吸水性の低いコルクを使用したホイッスルも販売されていますので、そういったものを選んでみるのも良いかもしれませんね。
お手入れを怠ると、せっかくのホイッスルも本来の性能を発揮できなくなってしまいますから、ぜひ日頃から気をつけてみてください。
原因4: ホイッスルの種類が合っていない
実は、ホイッスルは種類によって、その鳴らしやすさに大きな差があるんです。一見どれも同じように見えても、プロの競技用ホイッスルは、より大きな音を出すために高度な技術や身体能力を必要とする場合が多いです。
具体的には、
コルクの有無
コルクが無いタイプのホイッスルは、コルクがあるものと比べて鳴らすのが難しい傾向にあります。コルクは、少ない息でも効率よく音を出すための補助的な役割を果たしています。
音の大きさ
大きな音が出せるホイッスルほど、一般的に鳴らしづらい傾向があると考えられます。これは、より多くの空気や強い息が必要になるためです。
プロ仕様のホイッスルは、「コルクが無く」「大きな音が出る」特性を併せ持つため、最も鳴らすのが難しい部類に入ると言えるでしょう。
対処法4: 自身の用途に合ったホイッスルの選択
この場合の対処法は、主に2つあります。
鳴らす練習をする
もし現在お使いのホイッスルが少し難しいと感じるなら、先述したような口周りの筋力トレーニングと併せて、根気強く鳴らす練習を続けてみるのも一つの方法です。慣れてくれば、徐々にうまく鳴らせるようになるかもしれません。
鳴らしやすいホイッスルに変える
より現実的な選択肢として、ご自身の用途やレベルに合った、鳴らしやすいホイッスルに買い替えることを検討してみましょう。
例えば、
- 防災や防犯用: もし緊急時にも確実に音を鳴らしたいのであれば、コルクありのホイッスルがおすすめです。弱い呼気でも比較的簡単に大きな音が出せるため、いざという時に役立ちます。
- スポーツ用: 特定の競技に特化したホイッスルよりも、オールマイティタイプのホイッスルの方が鳴らしやすい傾向にあります。様々な場面で使うことを想定するなら、汎用性の高いタイプを選ぶと良いでしょう。
当Blogでは、様々なホイッスルを取り扱っていますので、ご自身のニーズに合ったホイッスルを探してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、ホイッスルがうまく鳴らせない時の主な原因と、それぞれの対処法についてご紹介しました。
- 口周りの筋力不足
- 歯並び
- ホイッスルの状態
- ホイッスルの種類
これらのポイントを押さえることで、皆さんもきっとホイッスルを自信を持って使いこなせるようになるはずです。日々の授業や部活動、そして緊急時の備えとして、ホイッスルを快適に活用できるよう、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
ページ作成:東洋体機株式会社
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