コースロープフロートの概要 - 種類・特徴・保管について
このページではプールのコースロープを構成する「フロート」についての情報を集約していきます。
フロートの役割
フロートとは、プールのコースロープを構成する部品のひとつで、主に
- コース分け
- 色分け
- 消波
の役割があります。ワイヤーにフロートを通して『コースロープ』にし、プールコースを区切るために使います。色分けによって壁面まであとどれぐらいの距離があるかを知らせたり、隣のコースの波を打ち消して選手が出来る限り公平な環境で泳ぐことがする目的も持っています。
フロートは、ブロー成形とインジェクション成形で作られていています。ブロー成型は金型で樹脂を挟みエアーを入れて作るやり方です。
フロートの種類と特徴
コースロープはフロートの違いでさまざまな差がでてきます。隣のコースの波を打ち消す『回転消波』の性能の違いは商品選定の大きなポイントですが、耐久性(割れや対候性)にも違いがあります。
トップクラスのフロート
SA-110H-F ポリエチレン低発泡樹脂のフロート。
公認プール~スイミング・フィットネス向け。
高性能で消波性能が高く本格的な用途のコースロープに使われています。
- 回転消波◎
- 割れ ◎
- 対候性 ◎
おすすめのフロートはこちらのページで紹介しています
ミドルクラス
SA-60H-F ポリエチレン低発泡樹脂のフロート。
トップクラスと同じ素材ですが形状により性能も差があります。学校プール向けですが、スイミング・フィットネスクラブでも使われます
- 転消波〇
- 割れ ◎
- 対候性 ◎
おすすめのフロートはこちらのページで紹介しています
エントリークラス
SA-60L-F ポリエチレン樹脂のフロート
安価なため学校プールでよく使われるタイプです。
このタイプのフロートは対候性があまりなく、割れるとその部分が鋭くとがり、怪我をする恐れがあります。
- 回転消波△
- 割れ 〇
- 対候性 〇
おすすめのフロートはこちらのページで紹介しています
特殊なフロート
柔らかく、怪我をしにくいものや見た目に特徴があるものなど、授業やレクリエーションに適したフロートも存在します。
この柔らかいフロートは2018年にインテックス大阪で行われたスポーツ用品の展示会にてトーエイライトの方に直接教えてもらった製品です。(インテックス大阪は2019にG20のサミットが行われた場所で、ここでスポーツ用品の展示会が行われるのは2018が最後でした)
こちらは三立社の『やわらかレーンマーカー』。弾力性があり、手が当たっても怪我しづらい造りになっています。
あひる型の『ダックコースロープ』もあります。競技では使えないものの、幼稚園児が使うプールの彩りやエリア分けに向いたファンシーさがあります。
フロートの保管・メンテナンス
フロート自体は必要な時に必要なだけ購入することが多く、予備を大量に持つことはさほどありません。
直射日光の元では劣化しやすいので、日陰で保存しましょう。
フロートは劣化すると怪我につながる可能性がある用具です。出来る限り安全性の高い製品を使いましょう。
ページ作成:東洋体機株式会社
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