卓球台の選び方 - サイズ・天板・脚部・キャスター・収納型・サポート
卓球台を購入(選択)するとき見るべきポイント「サイズ・天板・脚部・キャスター・収納型・サポート」についてご案内していきます。
これらのポイントに目を向けると、価格のみで比較するよりも適切な台を選べるようになります。
卓球台はその大きさや重さから、気軽に購入や処分がしずらい部類の運動器具です。より慎重に選ぶようにしましょう。
卓球台購入時に見るべきポイント
国際規格かそれ以外か
国際規格の台とはサイズが長さ2740㎜×幅1525㎜×高さが760mmになっている卓球台のことです。
基本的に、レクリエーション向けの卓球台以外はほぼ「国際規格」になっていると思います。
学校用やスポーツ施設に置くのであれば、国際規格一択だとお考え下さい。
天板の厚み
天板とは、卓球台の板そのもののことで、その多くはブルー、まれにグリーンの製品もありますがカラーは品質と無関係です。
厚みはあればあるほど高品質になる傾向があります。天板の品質は打球感や耐久性、ゆがみづらさに影響します。
多くの卓球台の厚みは「18㎜~30㎜の間」に収まります。
目安として、20~25㎜は中品質、30㎜以上は高品質だとお考えください。
天板の構造
卓球台の天板には構造の違いがあります。
メーカーごとに採用している構造が異なりますが、ここではスタンダードな「三英」社の場合を例に挙げます。
三英社が採用している天板は、高品質な順に
- スーパープライコア天板
- CDB化粧板パーティクルコア天板
- メラミン化粧張りパーティクルボード
- パーティクルボード
となっています。
高性能な台にほど、ボールの弾み方が均一で長持ちし、反りや歪みが発生しにくくなります。上級者になるほどボールが天板で弾んだ感覚などに敏感です。その卓球台が誰にどんな用途で使われるのかをよく確認し、競技施設にふさわしいクオリティの台を選びましょう。
天板の枠
上位ランクの卓球台には天板の周囲に枠があることが多いようです。
枠があると天板が頑丈でゆがみにくくなり、出し入れの際に指を掛けられるので、扱いやすさと安全性も向上します。
枠の有無は意外と見過ごされがちですが、天板の耐久性や移動・収納・開閉といった取り回しに影響します。予算が許せばぜひつけておきたいところです。
脚部
脚部は台を支える重要なパーツです。卓球台は脚部のみでその重い自重を支えます。脚部が貧弱だと安全性が大きく後退します。
卓球では、プレイ中に選手が体を台に乗り上げてしまうことが比較的よく発生します。
不特定多数が使う学校・スポーツ施設ですと、細い脚部は剛性が足りず折れ曲がる・折れるなど事故につながる恐れがあります。
カタログに「家庭用」と表示されている台は、脚部が細い傾向がありますのでご注意ください。
施設では「施設用」表示がある卓球台が無難です。
キャスター
キャスターは衝撃吸収を担うパーツで、基本的に大きいほうが良いキャスターです。
小さいもので直径50mm、大きいと150mmほどです。
キャスターが小さいと、卓球台に負荷がかかりやすなり、バランスが崩れる原因ともなりえます。
また、ドア下部の溝の上を通過する際、小さなキャスターは卓球台全体に大きな衝撃を与えます。それがビスの緩みや全体的な歪みにもつながります。
小さなキャスターであるほど小さな溝にもはまりやすくなり、転倒や卓球台の下敷きとなる事故も発生の恐れが高まります。
ストッパー付きだとなお安心
グレードの高い卓球台のキャスターには、ストッパーが付いているものもあり、保管時の安全性が高まります。
本体の収納構造
卓球台には
- 折りたたむことができないもの
- 2つに折りたたむことができるもの
- 2つに分割することができるもの
この3つのタイプがあります。
折りたたむことができないものは、
「安価なので折りたたみ機構がついていない」ものや
「車いす用の卓球台などの特殊用途のもの」がありますが、どちらも施設で使われることは多くありません。
下記では使用頻度が高い
・2つに折りたたむことができるもの
・2つに分割することができるもの
の2種類についてメリットデメリットを紹介します。
2つに折りたたむことができるもの
2つに折りたたむことができるものは【内折式卓球台】もしくは【一体型卓球台】とも呼ばれます。
メリット・・・移動時に倒れづらい、板同士がぶつかりにくい、安定性がある、天板を痛める恐れが少ない
デメリット・・・価格が高め、片方を立てての壁打ち練習ができない
2つに分割するタイプと比較すると、内折式卓球台は安定性があります。天板同士がガードし合っている状態なので天板を痛める恐れも低く、安心感があります。
(天板は交換できないので大きな破損をすると卓球台ごと廃棄)
2つに分割することができるもの
2つに分割することが出来るタイプは【セパレート式卓球台】とも呼ばれます。
メリット・・・片方ずつ運搬できる、壁打ち練習ができる、安価
デメリット・・・安定性に劣り倒れやすい、板同士がぶつかることがわりとある
内折式卓球台と比較すると、
安価で持ち運びやすく、一人壁打ち練習が出来るといったメリットがあります。分割しての運搬が可能なのはエレベータの無い建物で上層階に上げることができるということでもあります。
内折式はその重量から、階段で運ぶのは大変困難です。
これらを踏まえて判断するなら、予算が許せば施設使用では内折式がおすすめ。安定性と安全性、天板破損が起こりづらいためです。
アフターサポートの有無
卓球台は保守点検およびメンテナンスが必要な製品です。
非常に安価な台はメンテナンス部品が提供されていないことがあり、情報も入手しづらく、ランニングコストが高くつくことにもつながります。
下記は、保守点検も行っている三英の卓球台の部品例。
交換用の部品が提供されているようなら、長く使えて結局はコストダウンになり、イニシャルコストが高くてもランニングコストで取り戻すことができます。
スポーツ競技施設などで「不特定多数が頻繁に使用する」場所に置くのであれば、保守点検の価値がさらに高まります。
おすすめの卓球台
内折式タイプのおすすめ
三英 10-316 車いす使用者兼用卓球台IF-VERIC-W[レジュブルー]
三英 10-623 卓球台V3-DX[ブルー]
三英 14-553 エントリーモデル卓球台SCA-25MDX-W[ブルー]
セパレートタイプのおすすめ
三英 18-335 25mm天板卓球台IS400-DX[ブルー]
ページ作成:東洋体機株式会社
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