公開日:2022/11/19

Q:スポーツ用マスクの特徴を教えてください

スポーツ用品メーカーがマスクを出していますが
普通のマスクとどのような違いがありますか?
質問

A:スポーツ向けの特徴を持っていることが多いです

一般的に、スポーツ用品メーカーから販売されているマスクは、スポーツシーンでの使用を想定して開発されています。そのため、私たちが普段使っているマスクとは異なる特徴を持っていることが多いです。

スポーツ用マスクの主な特徴

1. 通気性の良さ

スポーツ用マスクの大きな特徴の一つは、その通気性の良さです。運動中は呼吸が速く、深くなるため、マスク内の蒸れや息苦しさを感じやすくなります。スポーツ用マスクは、通気性の高い素材を使用したり、独自の構造を取り入れたりすることで、呼吸がしやすく、熱がこもりにくい設計になっていることが多いです。例えば、メッシュ素材を多用したり、口元に空間を持たせるような立体構造になっているものもあります。これにより、熱中症のリスクを軽減し、運動中のパフォーマンス低下を防ぐことが期待できます。

2. 激しい運動でも外れにくい設計

体育の授業や部活動では、走ったり跳んだり、激しい動きを伴うことが少なくありません。一般的なマスクでは、こうした動きの中でズレたり外れたりすることがあり、集中力を妨げる原因にもなります。スポーツ用マスクは、耳にかける部分の素材を工夫したり、顔の形にフィットしやすいデザインにしたりすることで、激しい運動でも外れにくいよう工夫されています。アジャスター付きのものや、後頭部で固定するタイプのものなど、様々な工夫が凝らされています。

スポーツ用マスクのデメリット

一方で、スポーツ用マスクには以下のようなデメリットも考えられます。

1. 一般用マスクと比較して高価な傾向

スポーツ用マスクは、特殊な素材や構造、機能性を追求しているため、一般的な使い捨てマスクや布マスクと比較して価格が高めに設定されていることが多いです。生徒全員分を用意する場合や、複数枚を使い回すことを考えると、コスト面での考慮が必要になるかもしれません。

2. 飛沫対策としての効果が低い可能性

通気性を重視している分、一般的な医療用マスクなどに比べて飛沫の拡散を抑える効果が低い可能性があります。特に、不織布マスクのように微細な粒子を捕集するフィルター性能を重視しているわけではないため、感染症対策としての効果を期待する場合には注意が必要です。体育館などの密閉された空間で、生徒同士の距離が近くなるような状況では、マスクの選定についてより慎重な判断が求められるかもしれません。

3. 肌への密着感による息苦しさや肌トラブル

一部のスポーツ用マスクは、激しい動きでも外れにくいように、顔に密着するようなデザインになっているものもあります。これにより、人によってはやや息苦しさを感じたり、汗と摩擦によって肌トラブルを引き起こしやすくなる可能性も考えられます。生徒一人ひとりの顔の形や体質に合うかどうかも考慮して選ぶ必要がありますね。

熱中症予防とマスクの使い分け

特にこれからの季節、熱中症予防は非常に重要な課題となります。文部科学省からも、運動時のマスク着用については様々な指針が出されていますが、基本的には運動強度や環境に応じてマスクの着用を柔軟に判断することが推奨されています。

体育の授業や部活動で生徒にマスクを着用させる場合、熱中症のリスクを十分に理解し、状況に応じた使い分けが求められます。例えば、

  • 屋外での運動時や、気温・湿度が高い環境下では、マスクを外すことを積極的に検討しましょう。
  • 人と十分な距離が確保できる運動(例:ジョギング、個人練習など)では、マスクを外す選択肢も考えられます。
  • 室内で、換気が十分でない環境や、生徒同士の距離が近くなるような集団運動の場合には、スポーツ用マスクの利用を検討しつつ、定期的な休憩や水分補給、室温管理などを徹底することが重要です。

一例

たとえばFOOTMARKのプール用マスクでは、
・耳ではなく後頭部にひっかけるので水泳中に外れづらい
・濡れても張り付かない
といった特徴があります。

地上で使うマスクでは、メーカーや製品によって多種多様ですが

  • 通気性がよい
  • 激しい運動でも外れにくい

などの性能を持つことが多いようです。

ただし、スポーツ以外の目的に使うとデメリットのほうが目立つ可能性があります。
デメリットの例としては

  • 一般用マスクよりも高価である
  • 通気性がよいかわりに防菌の効果が低い
  • 肌に密着しすぎておりやや苦しい

このような点が挙げられます。

運動時に限れば、一般用マスクよりも適していることが多いため、熱中症予防など季節による注意点も考慮の上、ケースバイケースで使い分けるようにしてください。

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ページ作成:東洋体機株式会社

ページ作成者:東洋体機株式会社

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