公開日:2021/08/30 -> 更新日:2022/10/22

Q:商品の入荷待ち中に店が倒産したらどうすればいい?

商品を注文し、入荷待ちでしたが
その店が倒産(or廃業)しました。

必要なものなのでどうすれば手に入るでしょうか?
別の店に注文する必要があるのか
もう一度最初から入荷を待つことになるのか知りたい
質問

A:状況によってケースバイケースです。まずは落ち着いて状況を整理しましょう

お店が倒産や廃業してしまった場合、注文した商品がどのような状況にあるかによって、対応が変わってきます。一般的に、商品がお客様のお手元に届くまでには、以下のような流れを経ることが多いです。

工場 → メーカー → 小売店 → 購入者

もし、小売店に在庫があれば、比較的すぐに商品が届くはずです。また、メーカーに在庫がある場合も、それほど時間はかからないでしょう。問題は、入荷に時間がかかっていた場合です。この場合、商品はまだ工場から取り寄せ中であるか、あるいは製造中である可能性が高いと考えられます。

どうすれば商品を入手できますか?

結論から申し上げますと、ほとんどの場合、別の小売店に改めて同じ商品を注文し直す必要が出てきます。

ただし、ごく稀なケースとして、以下のような状況であれば、お店がなくなっても商品が届く可能性があります。

  • お店がすでにメーカーに商品の代金を支払っており、メーカーから直接購入者へ商品が発送されるのを待つだけの状態

しかしながら、小売店が先にメーカーへ代金を支払うことは、一般的な商取引においてはあまり多くありません。そのため、この可能性は残念ながらかなり低いと言わざるを得ないでしょう。

また最初から入荷を待つことになりますか?

これが一番気がかりな点ですよね。待ち時間が再び発生するかどうかは、最初に入荷を待っていた理由によって大きく変わってきます。

ケース1:「海外からの輸入待ち」だった場合
もし、注文した商品が海外の工場で製造されており、船便などで日本に輸入されるのを待っていた場合、状況は少し複雑になります。

海外からの輸入は、輸送コストを抑えるために、数ヶ月ごとにある程度の量をまとめて行うのが一般的です。この輸入のタイミングや数量は、メーカーの判断に委ねられています。

そして、メーカーに入荷する予定の数よりも、すでに注文が入っている数(これを「注文残」と呼びます)が多いか少ないかで、その後の納期が変わってきます。

  • メーカーへの入荷数 > 注文残数 の場合: 別の小売店に今すぐ注文し直しても、おそらく納期は大きく変わらないでしょう。メーカーに商品が入荷次第、比較的スムーズに発送される可能性が高いです。
  • メーカーへの入荷数 < 注文残数 の場合: この場合は、別の小売店に注文し直すと、次回の輸入便を待つことになり、納期が大幅に遅れる可能性があります。せっかく見つけた商品でも、また長い時間待つことになるのは辛いですよね。

ケース2:「受注生産」だった場合
受注生産とは、お客様からの注文を受けてから、商品を製造したり、最終的な仕上げを行ったりする販売形態です。

この場合、残念ながら別の小売店に注文し直すと、原則として最初から製造をやり直すことになるため、納期は延びる可能性が高いと考えられます。

しかし、わずかな希望もあります。もしかしたら、以前のお店が発注した分の「作りかけの商品」がメーカーに残っているかもしれません。もしそうであれば、小売店を通して事情を伝えれば、その作りかけの商品をあなたの注文に合わせて仕上げてもらえる可能性もゼロではありません。もちろん、これはメーカーの協力次第となりますが、ダメ元で問い合わせてみる価値はあるかもしれません。

結論:まずは専門の販売店に相談してみましょう

今回のケースのように、商品の入荷を待っている状態で、注文した小売店が倒産や廃業してしまった場合、改めて別の小売店に同じ商品を注文し直すのが基本的な対応となります。

気になる待ち時間については、「なぜ入荷待ちだったのか」「他に同じ商品を注文している人がどれくらいいるのか」といった情報によって大きく左右されます。もし可能であれば、メーカーや他の販売店に直接状況を問い合わせてみるのが確実な方法と言えるでしょう。

その際、小売店を選ぶポイントとしては、何でも扱っているようなお店よりも、そのスポーツ用品に特化した専門店を選ぶことをお勧めします。なぜなら、専門性の高いお店の方が、メーカーとの連携が密で、より詳しい情報を得られたり、柔軟な対応をしてもらえたりする可能性が高いからです。

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ページ作成:東洋体機株式会社

ページ作成者:東洋体機株式会社

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