学校や運動施設にこんな危険な跳箱、無いでしょうか?
跳箱(とびばこ)の上に張ってある布は、消耗品です。
年月がたつと痛み、やぶれてきます。
この跳び箱をそのまま使うと、跳箱に手をついた子どもが指の骨を折りつつ転倒し、その上からくずれた跳箱が落ちてきて大怪我になることも十分ありえます。
そのようなことがないよう、とびばこの上布は完全に破れる前に修理しましょう。布が毛羽立ち始めた時点で張り替えなくてはいけません。そのうえ跳び箱は汗・泥・手垢や埃など汚れているものなので、なおさら定期的な張替えがおススメです。
この記事では、とびばこの張替えについて一通りの流れを紹介します。
DIYで跳び箱の修理-上布の張替え
最初に注意点として、跳箱の構造はメーカーや跳箱自体によって異なるという点があげられます。作られた年代によっても変わるかもしれません。
中身のクッション材にスポンジが使われていた李藁が敷かれていたりします。ここで紹介するのは、ひとつの事例です。ケースバイケースでご対応ください。
張り替えるための布を準備
跳箱用には、必ず丈夫な帆布を使ってください。
当社で販売している、「跳箱張替え用キット」では跳箱やマットに使われる丈夫な帆布を使用しています。
布を広げて適切なサイズにカット
跳箱の大きさによって上に張る帆布のサイズも異なります。縦横だけでなく、ヘッドの厚みと折り返す端のサイズも考慮しておいてください。
余裕を持ってあらかじめ切っておきます。
帆布を切るために広げます。床を切らないように下地にベニヤ板などを引くと安全です。
帆布は市販のカッターやハサミで切ることができます。まっすぐになるようカットします。
折り目をつけてカッターを横に滑らすと切りやすいです。歯を垂直に立てると、下地が切れてしまいます。
古い跳箱を解体
跳び箱のヘッドを構成する部材を外していきます。何をどの順番で解体していくかは跳箱によって多少の違いがあります。
共通している手順もありますが、経験則による部分もあります。当社が行う場合はどうすれば仕上がりの状態がよくなるかを考えながら行っています。
跳び箱のヘッドを解体
跳箱のサイドテープをはずします。鋲と釘が使われているので、怪我しないようにしてください。
跳び箱ヘッドの中身(クッション部分)を入れ替える
この時点で、中身を確認してヘタっている(クッション性が無くなっている)ようなら中身も入れ替えます。
当社が販売している「跳箱張替え用キット」には、クッション材を入れています。中身の入れ替えもしくは補充を前提としているからです。張替え用のセットには中身のクッションが含まれないものもあるので何を必要としているかで使い分けてください。
跳箱のヘッドに新しい布を張る
布をカットして収まりを良くする
布が余り過ぎているとボコボコして見た目がよくありません。また、釘で留める邪魔にもなります。
布を固定し→仮止め→位置調整→固定→微調整→美しく仕上げ の順で行います。
サイドテープで美観と固定力増強
跳箱の周囲にサイドテープを張ります。目的は美観と固定力の補強です。スタート地点を釘で固定し、ぐるっと回していきます。
鋲を使って跳箱らしく
次は、等間隔で鋲を打っていきます。鋲の打ち方もコツがあり、等間隔にしつつ耐久性を損なわないようにします。
鋲をうつことで美観が良くなり、さらなる固定にもなります。釘が見えなくなるので安全性にも貢献しています。
サイドテープの巻き終わりは外れないように
跳箱の周囲に巻くサイドテープは外れないようにきちんと固定します。
跳箱の上布交換完成
ひととおりチェックしたら、ヘッドの上布交換は完了です。
新品のように綺麗になっていると思います。毛羽立ちもなく破れもなく、当分安全に使うことができます。
跳び箱の修理に今回使ったもの
今回は、これらの部材を使って修理しました。
- 丈夫な帆布
- サイドテープ
- 釘 適量
- 鋲 適量
ただ、材料をひとつひとつ探すのは大変です。しかも購入できる単位が決まっているものが大半。
最小単位で買ったとしても、布は大きすぎ釘や鋲は多すぎてしまいます。
当社では、割安で大量購入し跳箱1台分の材料ごとにまとめたものを販売しているので、こちらもご利用ください。跳箱のサイズによって4種類用意しています。
Last Update: 2021-05-27