綱引き用のロープは、運動会シーズンぐらいしか使われません。
たいてい暗く湿った体育倉庫の奥にしまわれているでしょうが、地面に直置きしていたり雨水がかかる位置だったりすると、ものすごく劣化しやすくなります。
綱引きロープは長さや太さによっては10万円以上するものもあります。一度ダメになった綱は使うことはできません。大きな力がかかるものなので突然破断し、大けがにつながる恐れが高いためです。
ですが、適切に保管し丁寧に扱えば相当長い間使い続けることができます。
ここでは、綱引の縄を傷めない保管方法、キンクさせない出し入れについて紹介します。キンクとは何かということも合わせて紹介しますのでぜひご覧ください。
綱を長持ちさせる方法
綱引き用の綱は、麻で出来ていることが多いです(一部人工素材のものもあります)。これは天然の素材なので温度・湿度の影響を受けやすく、乱暴に扱うとすぐ痛めてしまいます。
綱を傷めないためには、次のことに気を付けて保管します。
しまう前に清掃
適切に乾燥させ、できる限り汚れを落として保管すると長持ちします。
綱引をした時に雨が降っていなくても、地面の泥には多少なりとも水分が含まれています。
それらを落とし、濡れていたら乾かして保管します。
湿気を吸わないように
湿気は天然素材の大敵です。
体育倉庫はじめじめしていることが多いので綱引きロープを直置きすると、地面からせり上がってきた湿気を吸ってしまうことに。
最低でもスノコや棚などの上に置くなど最低でも直置きはしないようにしてください。
ベストの解決方法は、綱引ロープ巻取り機を使うことです。地面に触れず、移動もさせやすく、キンクもしません。
キンクさせないようにする
キンクとは、綱をねじれたまま引っ張ってしまい、ほぐれて強度が大幅に落ちた状態です。
キンクはどんなときに起こるのか
キンクはそのほとんどが「地面に直置きされている綱をそのまま引っ張った」ことによって起こります。
電話やドライヤーのコードが変なひねり方になるのと原理は同じようなものです。
キンクさせないためには
キンクさせないベストの方法は綱引きロープ巻取り器を使うことです。
そうしないと、「綱を慎重に伸ばしねじれそうになったら綱の塊自体を回転させるなどして
ねじれを解消しつつ再び伸ばす」という丁寧な取り扱いを行わなければなりません。
使う時期が限られている綱引きロープ、取り扱いの注意点を記憶しておくことは難しいのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、やはり最も確実で簡単な方法は、綱引きロープ巻取り機を使うことです。
綱引きロープ巻取り機は、名前の通り綱引ロープ専用の器具なので、使うことによって色々なメリットがあります。
- 地面から距離があり、湿気を吸いにくい
- キンクを起こさず伸ばせる
- キャスター付きでそのまま使用場所まで運べる
たまにしか使わない綱引ロープだからこそ、保管性と利便性を兼ねた綱引ロープ巻取り機を使いましょう。ネットでも販売されています。
買うときには、「何センチの太さの綱が、何mまで収納できるか」という点にはご注意ください。今ある、もしくは使おうとしている綱のサイズに合わせたものを導入しましょう。
Last Update: 2021-05-27