エナメルバッグは学校・クラブ・部活で使うバッグの主流です。高校時代、野球部やサッカー部が肩から下げて教室に入ってきたことを思い出す人も多いはず。
- 耐久性が高くハードな使用に耐えられる
- 荷物がたくさん入れられる
- 水に強く中の荷物が濡れにくい
- 同じデザインで揃えることでチームの一体感を感じられる
部活中高生のスタンダードで学生服にもよく似合ううえ、毎年、数千~数万個が売れてる事実からも信頼性バッチリ。だからこそ、エナメルバッグは数多くの学生に好まれ多くの先生やコーチに選ばれています。そのうえオリジナルのロゴやネームを入れることで、つながり・一体感・独自性を出すことができます。
しかし、加工の仕様はややこしく、モルテン社のカタログでは紹介されているものの、わかりづらいです。版型・個人番号・オリジナルロゴ・字体・単色/多色刷り・・・
この記事ではそんなエナメルバッグへのネーム入れについて、モルテン社のバッグを例に紹介したいと思います。
モルテンエナメルバッグ 2種類の加工方式
ここではモルテン社のエナメルバッグを例にとってみていきます。当社がモルテン製品に詳しいので書きやすい、という事情もありますが、モルテンのエアバッグは年間数千個使われているうえに、モルテン製品を導入していない学校やチームはほとんど無く、とても身近なメーカーだからです。
バッグメーカーはミズノやアディダス、モルテンとエナメルバッグのメーカーはいくつかあり、ネーム加工方法はそれぞれ違います。機会があればモルテン以外のものも書こうかと思います。
1 ネーム加工方法その(1)・・・版型方式
版(はん)という型を作ってエナメルバッグに直接インクを刷り込む加工方式です。
版代はかかりますが、バッグ1個からでも加工することができます。一度作った版はmolten内で保存され、来年以降にも使いまわすことができます。
版型方式で加工したエナメルバッグはこんなイメージになります。オリジナルのロゴタイプだったり、右上のバッグのように個人番号を入れることができるのも版型方式の特徴です。
版型方式のメリット
ロゴやチーム名に加えて、個人番号を入れられる
野球部の背番号や部員番号など、バッグごとに違う番号を入れることができます。同じ色のバッグを使い同じネームを入れることによるチームワークと、ひとりひとり違う独自性を両立させられます。
オリジナルデザインにできる
デザインを作ってデジタルで入稿することで、完全オリジナルのデザインが入ったバッグを作れます。
1個から作れる
バッグ1個からでも作れます。後述するプリント方式では最低5個からしか受付してもらえないので、これはメリットと言えます。
たくさん作るなら安い(26個以上)
型代は最初にかかるものの、バッグ1個あたりの加工費用は安めです。そのため26個以上のバッグに下降するのであれば、型代を差し引いても版型方式の方がリーズナブルになります。
版型方式のデメリット
少数しか作らないとわかっているなら割高
型代がかかるので、加工する数が少ないようだと割高になります。ですが一度作った版はモルテン内で保管してもらえるので、来年に使いまわすことができます。
単色のみになり多色で作れない
1色でしかネームを入れることはできません。
必ずデザインが必要
シンプルな名称、たとえば〇〇学校野球部などの場合であっても型を作るためにデザイン作成必須となります。ただしご自身で作れない場合は有料でメーカーに依頼することができます。
2 ネーム加工方法その(2)・・・プリント方式
特殊シートへフルカラープリントし、バッグ本体に圧着する加工方式です。
プリント方式で作成したネームはこのようなイメージになります。
初回は同色のエナメルバッグ5個以上あれば注文でき、追加ならバッグ1個からでも対応できます。
プリント方式のメリット
版型が不要
版型方式で必須だった版(はん)を使わない加工方式です。もしバッグの数が少なくても割高にならないメリットがあります。少人数の部活でも部費にやさしい加工方式です。
多色で作れる
2色以上の色を組み合わせて加工でき、カラフルで華やかになります。
装飾や文字スタイルが決まっている
あらかじめ決められたフォントやスタイル、ロゴイメージから選択します。一からデザインを考える必要が無いのでデザインに自信がない場合や時間がないときも迷わず作ることができます。
決まっている、と言ってもかなりのバリエーションがあるので他のチームや学校と全く同じデザインになることは少ないはずです。バリエーションの一例を挙げてみますと・・・
フォントの例です。これ以外にもいろいろあります。
文字スタイルの例です。他にもありますよ。
文字色もこれだけたくさんあり、一緒にいれるマークの形状も様々。
プリント方式のデメリット
一方、プリント方式にもデメリットはあります。
個人番号を入れることが出来ない
版型では加工出来た「個人番号」ですが、プリント方式では入れることはできません。
デザインに制限がある
メリットで挙げた「装飾や文字スタイルが決まっている」ですが、完全オリジナルデザインにできないという点ではデメリットにもなります。
あらかじめ決められた範囲内でデザインする必要があります。
バッグは同一色5個以上からで、デザインも同一でないといけない
少数から作ることができるプリント方式ですが、バッグはすべて同じ色、加工するデザインもすべて同じデザインである必要があります。
加工できるエナメルバッグ一覧
モルテンのエナメルバッグにはこのような種類があります。
モルテンのエナメルバッグ一覧
色は8パターンあり、それぞれにMサイズとLサイズがあります。
このバッグをベースにして、ネーム加工することになります。
チームカラーがあればそれに合わせてバッグや文字色をそろえるとセンス良く映ります。チームカラーが無ければ、みんなのテンションがあがってやる気がでる色を選ぶのも良いと思います。
ベースになるバッグが決まったら、どのようなネームを入れるのか、何人ぐらいがネームを入れるのか、文字をどうするか、アイコンはつけるのか・・・
など、いろいろな条件をすり合わせながらどんな風にしていくか決めていきます。
ネーム加工できるか、店に確認しましょう
注文する前には、必ずネーム加工ができるかどうかを店に確認してください。エナメルバッグを取り扱っている店は多いものの、すべての店が加工について詳しいかは別問題です。Amazonなどモノを売るだけの非専門店だとおそらくネーム加工はできない点に注意してください。
当社でもチーム一括でのモルテンのエナメルバッグを承っています(現時点でネット販売はしていないので電話やメールでのやりとりにて)。費用はバッグ代+加工費(単色なら+型代)となり、学販をメインで行っているのでかなり値引きして販売しています。
個人(少量)での購入であれば、型を作るとかなり割高になるため、バッグだけ買って加工ができる店に持ち込むのがおススメ。プリント屋さんか一部のスポーツ店で刺繍加工してもらえると思います。
単品にでも可能なネーム加工の例▼
Last Update: 2021-05-25