この記事ではバスケットゴールのリングネット(バスケットリングネット・バスケリングネット)について載せていきます。
特定の商品ではなく、そのジャンルで使われる用具・器具についての普遍的な内容です。授業や大会に備えて準備中の先生・同好会立ち上げスタッフ・何かのきっかけで個人的に興味が沸いた方の参考になるように書いていきます。
バスケットリングネットとは
バスケットリングネットとは、バスケットリングにつけるネットのことです。上から下に掛けてしぼむような形状になっています。また、色はほとんどが白色をしています。
バスケットボールでは、このリングネットの中をボールが上から下へ通過することで得点になります。
バスケットリングネットの種類
バスケットボールは屋内・屋外どちらでもプレイされます。リングネットには屋内外での使い分けはありませんので、サイズが合いさえすればOKです。なおバスケットゴールリングの内径は通常45㎝です。
材質による違い
スチール(鉄製)のものは明らかに違いがわかります。ですがそれ以外の素材にも一長一短あり、使い分けができるとより長く使用できたりと施設側にメリットがあります。
※素材だけで耐久性は決まらず、どれだけの糸をより合わせるかにもよります。丈夫な糸を多く使っているものは丈夫ですが価格は高めです。
ポリプロピレン
一般的に対候性が低めで、どちらかというと屋内ゴール向けの素材です。
ビニロン
一般的に吸湿性が高く、どちらかというと屋内ゴール向けの素材です。
ポリエステル
ポリプロピレン、ビニロンに比べると屋外ゴールに向いています。もちろん屋内ゴールに使っても問題ありません。
スチール(鉄)
化織よりも耐久性があり、特に屋外ゴールでの使うときに差が出ます。しかし化織品に比べてのデメリットもあります。ボールが傷みやすい・プレイヤーが触れたときに感触が柔らかくないなどです。
仕様で違いを見る
跳ね上がり防止加工があると、ボール通過時にネットが跳ね上がってゴールリングに絡むのを防げます。
通常のもの
安価ですが、ボールが通過したときに反動でリングネットが上に跳ね上がり、そのままゴールリングに絡むことがときどき起こります。
跳ね上がり防止加工
跳ね上がり防止はアンチウィップとも言われ、リングネットの上部1/3ほどが固くしてあります。ボールが通過してもリングネットが跳ね上がることがありません。「ネットにリングが絡んで、ボールも絡まり落ちてこない」「ネットを外すために試合を止める」リスクが少なくなります。
検定のバスケットリングネットであるための条件として、この仕様はほぼ必須です。明確には断言されていませんが「ネット上部はやや固めに」ということから跳ね上がり防止のことを指すと見て間違いなさそうです。興味のある方はJBAサイト内のこのページ(PDF)を見ていただくと詳しいです。
バスケットリングネットの価格は?
基本的に安価です。しかしバスケットプレイ時に存在感を放つ場所なので、劣化してきたら交換しできるだけ綺麗なものを使いたいところです。
安価なもの(正式・レクリエーション用)
定価で税別1000円~3000円ほどが主流です。
試合に使えるもの(検定製品)
定価で税別3000円~5000円ほどが主流です。組みひもか撚り紐か、糸の太さや数などで価格の違いが出てきます。跳ね上がり防止加工がしてあるものが多いです。
特殊なもの
ものによって大きく幅があります。スチールチェーンで出来たリングネットの価格は10000円前後と検定品より高くなっています。
購入単位に注意 - 1個だとリング1台にしかつけられません。1組だと1対(=2台)のリングにつけられます。
バスケットリングネットのメーカー
当社が把握する限り、これらのメーカーで取り扱いされています。
鐘屋産業 エバニュー 三和体育製販 河合楽器 ダンノ製作所 モルテン
管理・メンテナンス
リングネットは消耗品です。ボールが通過する摩擦、風、雨、直射日光など様々な要因で劣化します。使っているうちに破れ、ちぎれていきます。体育器具のメンテナンス参考書「事故防止のためのスポーツ器具の正しい使い方と安全運転の手引き」によると、バスケットリングネットの点検は3か月ごとに行い、標準耐用年数は2年とされていますが、ボロボロになる前に買い替えましょう。
バスケットゴールリングネットを修理することはまずありません。安いものでは1000円前後と非常に安価なので消耗品と割り切っておきましょう。あまりにも劣化しすぎるとボールがゴールに入ったかどうか分かりづらくなります。
オススメのバスケットリングネット
Last Update: 2021-05-27