公開日:2021/05/19 -> 更新日:2023/07/02

体育館の金属プレート(床金具)の基礎知識

体育館の床にある、10㎝角ほどの金属製プレート、『床金具』について基本的なことを説明していきます。

床金具

床金具とは

「床金具(ゆかかなぐ)」もしくは「床面金具(ゆかめんかなぐ)」と呼ばれています。このページでは床金具と呼びます。

体育館にはバレーボールなどの支柱を立てる穴があり、その穴をつくるために床金具本体があり、使用時以外に穴を塞ぐために床金具のふた部分が存在します。

床金具の種類

床金具の種類は、バレーボール・テニス用とソフトバレー用の2つあります。
バレー・テニスの支柱は直径が76.3㎜、ソフトバレー用は直径が40㎜と約2倍の太さなので、穴を兼用することはできません。

バレー・テニス用
ソフトバレー用

床金具の固定方法

床金具のフタには多くの種類があり、固定方法もさまざまです。

  • スライドさせるもの
  • 開いて穴の脇に落とし込むもの
  • 取り外すもの

などがあります。
ほとんどのものは手であけられるフタですが時折に工具を使うタイプもあります。
また、取り外せないふたを使う製品Qもあります。

セノー2016カタログより

床金具の全体構造

床面金具のパーツ、ふた部分と本体部分に大別されます。

本体は体育館の床に埋め込んで固定されており、ふた部分は本体の上に引っ掛けているだけの製品が多いです。

床金具が壊れたら?

金属製で頑丈なフタと本体ですが、壊れることも意外とあります。

バレーボールの支柱を抜く時に金具の上に落としてしまうというケースが多く、ぶつかり方によってはふた部分だけではなく本体部分も破損してしまう場合もあります。

ちなみに、バレーボール支柱の重さは1本あたり約10㎏(アルミ製)~約25㎏(鉄製)ほどです。

ふた部分が壊れた

へこんだふたの例

床金具のフタ部分が壊れたときには、同製品のフタだけを買って交換するだけで済むことが多いです。

本体部分が壊れた

一方で本体部分が壊れると、大掛かりな修繕工事が必要になるケースがほとんどです。

床のフローリングを剥がし、コンクリートを割って本体部分を取り出し、新たな製品を再度設置する工事が必要。費用感はおよそ5~15万円ほどで、工事期間は半日~一日程度を見ておいてください。

工事中
工事後(最終仕上げ前)
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ページ作成:東洋体機株式会社

ページ作成者:東洋体機株式会社

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