プールのコースロープと言えば、プールをコース分けして使うためのものです。
主に水泳競技で使われる体育器具で、プールの長さは25mか50mなのでコースロープの長さも必然的にどちらかになります。

ただ、授業や水泳教室などではもっと細かく区切りたいという要望もあります。
一部だけを水深を浅くしたり(プールフロアを使います)
児童の習熟度合いにあわせてエリア分けをしたりといった目的です。

通常は25mプールであれば25mのコースロープしか使いません。
50mプールであれば50mです。

ですが、水泳学習やスイミングクラブで行われるプール教室ではそこまで長い距離を泳げない児童が多くいます。そのため短い辺でコースを作りたいという要望があります。

この図のようにプール短辺にコースロープを張る場合ことが求められます。これは、可能です。
実際に多くのプールで行われています。
ただ、注意事項が2つあります。

  • 長さにあったコースロープを用意すること
  • 固定方法を考えておく事

販売されているコースロープの長さは、25mもしくは50mなので
それより短いものが必要なら、別途手配する必要があります。

プールコースはもともとワイヤー+フロート+フックetcの組み合わせなので、
長さ違いのものを珍しいことではありません。
別注品扱いになりますが、特に値段が跳ね上がるということもありません。

また、コースロープの固定方法はそのプールによりけりです。
長辺方向に張る場合はプールの側壁にフックがついているので問題ないのですが、
短辺方向にはフックが付いていることはあまりありません。

そのため、排水のための側溝を活用したりします。
強度的にはフックへの取り付けとは比べ物にならないのですが、
このようなコースロープの設置自体が本格的な競技目的ではないので大きな問題ではありません。

詳しくはフックがないプールでもコースロープを取り付ける方法をご覧ください。

また、長辺と短辺どちらかだけではなく、両方のコースロープを組み合わせることもできます。
より細かく区切り、最大限にプールの面積を活用することができます。

 

もしくは、長さを変えたプールコースを使えば、もっと自由にプールを使うことも可能です。
必ずしもコースロープを側壁に固定する必要はありません。
コースロープにコースロープを引っ掛けたり、側壁とコースロープ間に張ったりといったこともできます。

より柔軟性のあるプールの活用ができる、というのがメリットです。

ひとつ実際の写真も紹介します。
下記はダックコースロープをコースロープとプールサイドに渡した事例です。(プール用品メーカーの三立社より提供)

 

プールコースを入手するには

コースロープの長さだけではなく、固定方法も考えておいてください。

通常のコースロープは強く張るために片方がフック、もう片方がタンパックルになっています。
タンパックルは下記のようなもので、中央をくるくる回すとフック間の距離が縮み、人間のちからで引っ張るよりも強く張ることができます。

ですが、プール側壁のフックを使わない場合はあまり強く張れないので、タンパックルが不要な場合もあります。
そのときは両方を単なるフックにするなど、状況に応じて検討します。

フックは長さ調節機能がない代わりに、安価です。
これはフックの例です。単なるフックなので使用時の長さ調節はできません。

 

別注長さのコースロープを注文されるときは、希望される長さとどこにどのような目的で使われるかを合わせて販売店と相談してください。

当社でもよくこれらの依頼はよくあり、スイミングクラブや学校に納品しています。

Last Update: 2021-05-27  

2021-05-27  競技別ナレッジ
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