ボールやウェアはメジャーですが、ラグビースタジアム用の器具は超マイナー。まったく想像がつかないというお声が多いため、日本のメーカー『ルイ高(るいたか)』社を例に、ラグビーの器具を紹介していきます。
ラグビーコート
まず簡単にラグビーコートについて触れておきます。下記はラグビーのコートを上から見たところです。
上下に2つずつ書かれている黒丸がゴールポストを立てる部分で、ここにゴール(ポスト)が立ちます。ゴールについては後程紹介します。
サッカーとは違い、ゴールの後ろにあたるエリアもきちんと規定されています。ここはトライをする場所です。
ラグビーのコートはラインとポールで区切られています。ハーフウェイラインからゴールラインまでが有効なエリアで、それより外側はインゴールと呼ばれる区域となります。ラグビーはこのエリアの中での陣取りゲームです。
設置物
ラグビーコートに設置されているものは、ポール(ゴール)とフラッグです
ポール(ゴール)
ラグビーのポールはアルファベットのH型をしています。地面から横棒まで3mの高さがあります。両端の支柱は3.4m以上あればよいのですが大抵は7m以上のものが使われます。ポールが高くなればなるほど「高い位置へのキックがゴールしたかどうか」わかりやすくなります。また天高くそびえるゴールは観客からもわかりやすく見た目にも美しく映ります。

ラグビーポールは非常に高尺(高さがある)なので、強度と耐久性が重要です。設置や撤去の作業には、他の競技ゴール以上の配慮が求められます。また、多目的グラウンドではラグビー以外で使えることも条件になります。


ラグビーゴールは、それ自体を動かせるかどうかの違いで
- 固定式ゴール
- 起倒式ゴール
- 抜き差し式ゴール
といった種類があります。固定式は動かせないよう固定されているゴールで、台風などの時はボルトを外してゴール自体を取り外します。起倒式は倒れるようになっているタイプでウインチなどで動かすことができます。抜き差し式は器具を使って完全に抜くことが出来るタイプです。多目的グラウンドでは抜き差し式が使われます。
フラッグ
フラッグはラグビーコートのラインの区切りの目印になるものです。
地面に差し込むタイプと置くだけのタイプがあります。
差し込むタイプは、グラウンド側にも「受けるための設備」が必要で、下記のような構造をしています。


普段は芝生を模したフタで隠しており、他の競技に支障がないようになっています。
置くタイプは単純に置くだけなので、場所を問わない利便性があります。
まとめ
ラグビーを支える器具にはこのように
- ゴール
- ゴールを受ける金具
- フラッグ
- フラッグを受ける金具
といったものがあります。付け加えるなら「ポールを抜く器具」や「ポールを運ぶ運搬車」「ポールの保護マット」「得点版」などがあります。
ラグビーが安全に運営できるのも、このように安全性と耐久性を兼ね備えた器具のおかげです。
2019年は日本でラグビーワールドカップが開催されます。テレビや衛星放送で見る機会も多くなりますので、普段しっかり見ることがないこういった器具に注目してみるのも面白いものです。
Last Update: 2021-05-27