この記事では体育館で使われる平均台について、特徴や種類を紹介しています。
平均台とは、使われる種類・入手方法
平均台とは
平均台は、スポーツとしての体操の一競技です。器械体操競技としての平均台は規定時間内に平均台の上で演技をし、優劣を競います。
また、学校体育の授業やからだ作りの一環、レクリエーションで行われる運動でもあります。幼児から中高生まで幅広く平均台を使った運動を行っています。運動としての平均台は、上を歩いてバランス感覚を身に着けることが主な目的になります。
ウレタン製の柔らかいものは、平均台の上を歩くという遊びを通じて、幼児のからだ作りに貢献する用具です。
なお、人が乗るための長い棒部分はビームと言います。平均台は英語で「Balance Beam」。バランスをとる目的のビームという意味です。
平均台の種類
平均台には次のような目的のものがあります。販売店に相談されるとき、インターネットで探されるときは目的を絞り込んでおくと速やかに希望に合うものが見つけられます。
器械体操用
規格が決まっています。長さは5mで幅は10㎝。下記の写真は体操器具を数多く製造しているセノー株式会社の製品です。
授業向けなど一般的なもの
学校体育などで体育の授業で使われるものです。下記の写真はトーエイライト社の平均台です。
初級者向けのもの
指導用のライン(白い線)が付いたもの、ステップ台があって乗りやすいもの、柔らかくケガをしないものなどがあります。下記の平均台はトーエイライト社の製品です。
平均台は歩ける幅が狭く(10~20㎝程度)、慣れない子供は恐怖心を持ちます。そのために高さがあまりないものが初心者向けとして適しています。
平均台の価格
競技向けは高価格
製品によりまちまちですが50~90万円ほどです。大人が台の上で激しく動くため、安定性・耐久性が特に重視されます。
授業用の一般的は平均的
3万円台~6万円ほどです。
初級者向けのものはピンキリ
2万円台~8万円程度と、幅があります。それだけさまざまなタイプの平均台があるということです。
平均台のメーカー
当社が把握する限り、これらのメーカーで取り扱いされています。
エバニュー 三和体育製販 河合楽器 セノー 仲條 中津テント トーエイライト
平均台のトレンド・傾向
柔らかく、低年齢層向けのものが増えてきている印象があります。高さが低くて事故が起こらない、ぶつかってもいたくないラインナップが充実して幼いころからのバランス感覚作りがやりやすくなってきています。また、色も鮮やかになっているように思えます。
下記はエバニュー社の2000年のカタログから。
こちらはエバニュー社のソフトタイプのもの。2018年度の製品です。柔らかく、軽いですが幼児がバランス感覚を鍛えるのに役立ちます。
平均台の管理・メンテナンス
体育器具のメンテナンス参考書「事故防止のためのスポーツ器具の正しい使い方と安全運転の手引き」によると、定期点検としてビームは2~3か月、脚部は6か月ごとに行い、標準耐用年数は2年とされています。
競技用平均台は脚部が頑丈なので脚部の標準耐用年数は7年です。いずれも専門業者によるメンテナンスを前提としたものなので、お取引のある事業者にご確認ください。
平均台を買うならどこで?
そう頻繁に売れるものではないので、店売りはほぼありません。体育器具を扱っている店やインターネットで探されるのが近道です。
平均台は、ほぼ受注生産(注文後に製造開始)なので手元に届くまで平均して2~3週間ほどかかります。余裕を持ってご検討ください。
Last Update: 2021-05-25