この記事では、子供たちが遊ぶ環境を少しでも安全にしたいとお考えの幼稚園・保育園・小学校などの教職員の方々や親御さんに向けて事故予防のためのクッションマットの紹介をしています。

施設内では思いっきり遊ばせてあげたいけれどずっと見ていることもできない・・・と悩んでおられる先生方にもぴったりです。

遊具の下にクッションマットを敷けばいいのか、と初めて気が付いた方、存在を知っていたけどいま改めて検討し始めた方、室内向けのふわふわなジョイントマットしか知らなかった人も是非これらの製品について知っておいてください。クッションマットにはいくつも種類があり、値段も効果も使うべき場所もまちまちだからです。


遊び場の近くにコンクリートブロックや砂場の固い枠がありませんか?

むき出しの鉄やジャングルジムの土台、マンホールなどがありませんか?

 

落下地点にコンクリなんて危なっかしすぎるじゃないか

うちの施設から事故なんて万一にも絶対出したくない

何も対策しなかったら保護者になんて言われるか

ということがチラリとでも頭をよぎったことがあるなら、この記事が役立ちます。

 

それでは、順にご覧ください。まずクッションマットとはどんな時に使うものか、からです

クッションマットってどんな時に使うもの?

クッションマットは、衝撃を和らげる効果があるマットで、事故予防目的で使われています。主に学校や施設の鉄棒やジャングルジム、介護施設や保育園の廊下などにあります。

子供たちが遊具から落下したり、老人ホームの入居者が転倒したりした時に、衝撃をやわらげて大怪我を防ぐ効果があります。

主に次の4つのシーンで使われています。

クッションマットが使われているシーン

  • 高いところから落ちる恐れがある場所
  • 転倒すると危ない場所や危ない年齢の人のための施設
  • 動きっぱなしの人の足腰を守るため
  • 落下物の破損防止

高い所からの落下について

遊具には、1mや2mの高さのものがざらにあります。総合遊具になると3m以上の高さに立つこともできます。

登り棒だと上まで登って手の力が入らずにそのまま落ちることもあります。

雲梯だと身体を揺らしながら手の力だけで体重を支えるのでいつ落ちてもおかしくありません。

小さな子供にとっては、数十センチでも高所です。体重に対して頭が占める重さは、小さな子供ほど大きくなります。これは頭から落ちやすいということでもあります。

転倒しやすい場所や人について

転びやすいところ、転びやすい人が過ごすところで敷いておくと事故予防になります。

介護施設の廊下や浴室、プールサイド、渡り廊下などです。

下地がコンクリートであるなら、転んだだけでも骨にひびが入る恐れが高いです。クッションマットを敷いておくとダメージがはるかに小さくなります。

握りこぶしを作ってコンクリートを思い切り殴るところを想像してみてください。それが対策なしのコンクリートの恐ろしさです。次は、靴底のような固めのゴムをコンクリートに置いて、殴るイメージをしてみます。

その違いが安全度の差になります。

足腰を守る衝撃吸収について

健康な大人であっても、歩くだけで足腰には負担がかかります。地面の固さは足から伝わり腰にもダメージを与えます。靴の中にインソールを入れるように、足元に少しの柔らかさがあれば、疲労が軽減されます。

落下物の破損防止について

ものを落としたときも、地面が柔らかければ硬い場合に比べてはるかに故障しにくくなります。精密機器や壊れやすいもの、運搬中の商品などを万一の落下から守ります。工場の床にも適しています。

 

この記事中では「幼稚園・保育園・小学校の安全対策」を取り上げていますので、最初に挙げた高いところから落ちる恐れがある場所での利用を想定して、マットの種類を紹介していきます。

では、何が適しているかを判断するためにクッションマットにはどんな種類があるのかを見ていきましょう。

クッションマットの種類と使い分け

商品名で羅列すると無数にあって収集がつかなくなりますので、ここでは主に次の4つに分類しました。

  • 設置が必要なもの・ゴムチップ製
  • 設置工事が必要なもの・人工芝
  • 置くだけのもの・ゴムチップ製
  • 置くだけのもの・マット

設置工事が必要なもの-ゴムチップ

遊園地、公園などに敷かれていることが多いです。耐久性と対候性があり、たいていは美観にも優れています。難点としては製品自体が高価なこと・設置工事が必要なこと・張替えに大変な手間暇と費用がかかることです。

地面に直接固定するので危険なものの上をカバーするためには使えません

設置工事が必要なもの-人工芝

地面のえぐれ防止や美観のために設置されます。ブランコや鉄棒下に設置されていることもあります。えぐれを予防し水たまり化することを防ぎます。難点は衝撃吸収の効果はさほどないことです。

置くだけのもの-ゴムチップ

「ゴムチップを固めたマット」もあります。サイズが決まっているので、鉄棒の下などにピンポイントで使われることが多いです。サイズの自由度が低いことと衝撃吸収の効果がやや低い(ぐらいの厚みのものが多い)のが難点です。

置くだけのもの-マット類

「置くだけ」の「緩衝マット」は様々な種類がありますが、簡易なものならホームセンターでも見ることができます。ただしホームセンターで売っているものは、薄くてクッション性が無いものがほとんどです。家庭の庭先やベランダなどに敷いておくといった使い方の製品だからです。クッション性はあまり期待できません。

置くだけのマット類の一種であるセフティバイオクッションは、マット類の中でも衝撃吸収に特化して作られています。野球用ドーム球場のグラウンドに使われることもあり(これは芝を兼ねた特注品)、家庭向けというより業務用に近い扱いをされています。

 

シーン別 何を使えばいいか

では、シーン別にどういった緩衝マットを使えば今より安全になるかを見ていきます。

屋外

歩道・広場

  • 設置式のゴムチップ

プールサイド

  • セフティバイオクッション

建物の屋上

  • セフティバイオクッション

遊具(鉄棒・雲梯)

  • 設置式の人工芝
  • 置き式のゴムチップ
  • セフティバイオクッション

遊具(総合遊具・ジャングルジム)

  • セフティバイオクッション

屋内

廊下

  • フローリング用マット
  • セフティバイオクッション

室内(含む更衣室)

  • セフティバイオクッション
  • その他の製品(スノコ、フローリング用マット)

 

ここまでに挙げたシーンは、小学校や幼稚園・保育園などの施設を想定しています。利用者の年齢や使い方など現場の状況によって最適な解決策は異なります。クッションマットが適さない場面もあるでしょうし、その場合は別の対策を検討されることになるでしょう。

この記事中で出てきました、セフティバイオクッションについてもっと詳しくお知りになりたい場合は、https://safetybaiocushion.com/でご確認ください。

 

迷われたら、子供たちのためにもご相談を

この記事では、施設の安全対策として京都市内の小学校で9割以上が設置しているセフティバイオクッションについて検討していただくため、比較する形で安全対策に使えるクッションマットについて取り上げました。

御校・園の安全な環境を底上げするためにこの記事が役立てば嬉しく思います。

https://safetybaiocushion.com/

Last Update: 2021-05-27  

2021-05-27  その他
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