今回はロットという商品の販売単位についての記事です。

商品は、店舗が販売する単位があります。スポーツ用品は業務用として購入されることも多々あります。そのためある程度の数まとめて販売されていることもよくあるものです。

購入最小単位について頭の片隅にとどめておくと予算策定の助けになります。

欠品や廃番で困らないための、スポーツ施設での備品購入計画の心得とあわせてご覧ください。

ロット、発注単位、最小注文単位・・・etc とは何か?

まず最初にロットとは、ということから説明します。
ロットとは、商品を買うことができる単位です。
最小ロットも同じ意味です。

例えば、このようなものです。

  • ロットが6 ・・・ 6個の倍数で買う必要がある。6個、12個、18個・・・
  • ロットが100・・・ 100の倍数で買う必要がある。100個、200、300個・・・

ときどき、「注文する最低ラインの数量」がある商品も見かけます。
「5個以上から注文受付」などです。

この場合は5個でも6個でも8個でも注文できます。
言い方はその店によって違うこともありますね。
紛らわしければ確認をしてください。

ロットが分かりにくい理由

ふだん買い物をするときに、何個なら買えるかを意識することはありません。
個人用のものは手に取れる個数が買える個数だからです。
買える単位(ロット)が分かりやすいのです。

単三電池は4本入りで売られていますし、ランチパックは2個入りです。

山崎パンWEBサイト

すぐ手に取って何個入りか分かるので迷うことはありません。

ですが、体育用品の多くは手にとって確認ができません。
専門店があまりないのにくわえ、サイズの大きなものが多いためです。

サイズが大きいと、場所を取り運搬も困難です。
つまり、在庫してとっておくことが難しいのです。
手に取って見られるような店があまりありません。

そのため商品は取り寄せや注文を受けてから作るという形で販売されています。
商品を選ぶ方法はもっぱら紙のカタログです。

紙のカタログは、たいてい商品1個ごとで載っています。
商品の詳細がよくわかるようにという配慮からです。
しかし、購入できる単位が紛らわしくなってしまうデメリットもあります。

それゆえに購入単位(=ロット)がわかりづらくなる、ことにつながります。
ロットについて知ればやりとりがスムーズになります。
そうすれば、購買担当者も、販売店も、施設の利用者にもプラスになりますね。

 

ロットを考慮せず検討してしまうことのデメリット

購入時に希望の数量が買えないと分かったときは、
購買計画を見直す必要がでてきます。

予算執行に間に合わないと導入自体ができなくなるかもしれません。
そのしわ寄せは利用するユーザーにまわってきます。
それは避けたいものです。

具体的にはこのようなデメリットがあります。

  • 予算オーバーで買えなくなる
  • 買いすぎてムダになる
  • 担当者の評価が下がる

予算オーバーで買えなくなる

予算オーバーで買えなくなることはよくあります。
ロットが6個なら6倍の費用が必要になります。

高いものほど買えない恐れは高くなります。

もしかしたら、販売店が柔軟に対応してくれるかもしれません。
どうしても必要なら、支払時期を分けるなど相談してみましょう。

買いすぎて無駄になる

消耗品ならいつか使うことになります。
ですが、あまりに先のことなら商品の劣化も考慮に入れましょう。
ボールの革やビニール部分は数年でかなりボロボロになります。

 

担当者の評価が下がる

担当者の評価が下がることもあります。
組織の評価方針によりますが、計画能力が無いとみなされるかもしれません。

 

商品とロットの具体的な事例

では、実際に商品で見てみます。
どんな形でロットが設定されているかを紹介します。

スポーツ用品の場合で、いくつかのパターンを例に挙げます。

いろいろなロットがあるmoltenの製品を中心に紹介しますのでご了承ください。

 

ロットがないか、あってもバラ売りが一般化している

ロットが無いもの

ロットが特にない場合は、見たままの数で買えます。
普通の商品ですので、特に迷うことはないと思います。

競技用のボール(0号球以上のサイズ)はたいてい1個から買えます

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これはホーンという音を鳴らす機器ですが、こういったものも1個から売られています。

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バラ売りが一般化しているもの

ロットがあるにはあるものの、実質1個からで買うことができます。

小売店がメーカーから仕入れるのはロット単位ですね。
小売店がバラして個人や施設へ売ることが多い商品です。

その理由はさまざまです。
主な理由は「ロット単位ではユーザーの希望する数ではないので売れない」です。

例えば、下のハンドポンプの場合。

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小売店がメーカーから仕入れるときには「6」の倍数です。
ほとんどの個人にとって、ハンドポンプは6個も必要ありません。
販売時には「1個」からにしている店が多くあります。

 

ホイッスルやフィンガーテープも1つまたは1箱から売られていることがほとんどです。

ちなみにフィンガーテープは、ハンドボールで松脂の代わりに指に巻くすべり止めです。

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ロット単位で買う必要があるもの

ロット単位で売っている場合は理由・思惑・制限・利便性があります。

まず、小売店がメーカーからロット単位で仕入れた場合です。
仕入れそのまま販売しているものやロットを変更しているものがあります。

逆に、1個単位で仕入れて販売するときにロットを設定するものもあります。

ロット単位で売る理由はこの通りです。

  • 細かいもの
  • 梱包や運送上の都合によるもの
  • 価格が安いもの

細かいものが1個売れても、箱に詰める費用や管理費用の方が高いです。
また、管理も大変です。

そのためメーカーから仕入れるロットそのままのときがあります。
ときには販売店がある程度まとめてロットを作って販売することもあります。

その例がボールのへそ部分です。
バルブという製品ですね。
空気もれの修理に使うもので、とても小さいので30個単位で売られています。

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これは野球ボールサイズの柔らかいビニールボールです。
これも箱入りで12個入っています。

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ネーム加工にだけ最低単位があるもの

意外とよくあるパターンですね。
商品のロットとネーム加工のロットが違うケースです。

下のコインパースですと、商品そのものは10個単位で売られています。
しかし、ネーム加工は100個以上の注文からしか受け付けてくれません。

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メーカーで行うネーム加工にはよくあります。
この場合、商品を購入したあとで地元のプリント業者に行きましょう。
1個からでも名前を入れてもらえます。

 

メリット・デメリット

個数 値段
メーカー 一括注文 安い
プリント業者 1個からOK 数によっては高い

 

 

ロットより少ない単位で買えるもの

こちらは正確にはロット関連のことではありませんが、合わせて書いておきます。

サッカーゴールなどは表記の単位がまちまちです。
たとえば1対だったり1組だったり2台組と書かれていたりします。

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意味としてはどれも同じで「2台で売られている」ということです。
写真のように2台1組という表記は分かりやすいほうです。

この価格で、試合ができる数のゴールが届きます。

サッカーゴールなどは、1組ではなくて1台だけ必要になることもあります。
その場合は、ご相談ください。

1/2の値段で1台から販売しているものもあります。
また、ちょっと割高だけれど1台から販売しているというメーカーもあります。
2台セットでしか販売していないメーカーもあります。
メーカーによってルールはさまざまです。

販売店が詳しく調べてくれます。
ご利用の販売店まで問い合わせされるのがよいかと思います。

 

その他のタイプ

商品は1枚から買えるがまとめ買いだと安くなるというものもあります。
ただし番号のパターンが限られていたりします。

このゲームベストは、基本はばら売りで1枚から買うことができます。
ただ、よく出るパターンでセット販売もされています。

たとえば1~10番までのセットや、4~13番までのセットなどです。

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Jリーグのオフィシャルライセンスボールは売る個数が変わりました。

昔は1個から売っていてファンの方が買っていくこともありました。
ですが最近は120個単位の販売です。

この単位でしか販売店が仕入れることができません。
バラして個人に売るにも限度があります。
しかも受注生産で数ヶ月かかります。

つまりメーカーが方向転換したんですね。
個人でなくクラブチームなどに購入してもらいたいようです。

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まとめ

  • 商品は、販売される単位がある。それをロットと言う
  • 仕入れた商品をどの単位で販売するかは小売店の方針による
  • カタログを見ての購買計画であれば小売店に問い合わせて計画
  • よくわからければ店に聞いてみる

いくつかのパターンを説明しました。
しかし、これが絶対といったことではありません。

その店の方針や戦略、その地域の顧客層などにも影響されます。
また、場所によって店によって違いがあります

ネット通販店などでは、よく理解していないまま販売している店もあります。
販売経験が浅い店もあります。
いろいろなパターンの商品を取り扱ったことがない企業も出ては消えていきます。

そういった店に相談されると大変です。
「やっぱり10個単位でしか売れない商品でした」とぎりぎりで言われてしまうかもしれません。

そのような事態を避けたいですよね。
創業からの年数が長く、官公庁や法人などと継続して取引をしている店を探されるのがおすすめです。

当社は昭和28年に創業し、官公庁や法人のお客様が多いです。
体育機器を専門に扱っています。
直接お伺い出来る範囲は京都市内のみですが、気軽にご相談ください。