運動会では、非常に大きなボールが使われることがあります。普段の授業や一般的なスポーツでは使われないサイズのものです。ジムボールやギムニクボールといった健康体操用のボールを使う競技もありますが、最も大きいものは直径1m以上にもなる、大玉ころがしに使う大玉です。 普段から使うものではないので、いざというときに迷うポイントがいくつかあります。 どうやって空気を入れればいいのか? どのぐらいの準備時間を見込んでおけばいいのか? この記事では、大玉に空気を入れる道具やそれによってかかる準備時間を説明します。意外とかかるこれらの準備に当日慌てないよう、あらかじめご覧ください。

まず、大玉に空気を入れるにはどうすればいいのか?からです。

この大玉に手動ポンプで空気を入れるのは非常に大変なので、通常は電動のコンプレッサーを使うことになります。
ただし、どんなコンプレッサーいいわけではなく、その機種はかなり限られてしまいます。

[alert]大玉へ空気を入れられるコンプレッサーは限られる[/alert]

年に数回しか使わないのに大玉専用コンプレッサーを買うのももったいない。でもそれは運動会などの大きなイベントでもあり、つつがなく進行されなければならない・・・。

そんな場合でもベストの選択ができるように、まずはどのスペックのコンプレッサーが必要なのかを算出し、その後で実際の機種をいくつか紹介していきます。

大玉についての基礎知識

大玉は競技用の専用ボール

大玉ころがしは運動会でのメジャーな競技で、大玉を転がしゴールまでの速さを競います。
大玉は直径80~150cmほどの大きなサイズの専用ボールのことです。

また、遊園地のアトラクションとして使われることもあります。
富士山にある遊園地、ぐりんぱの「ピカソのたまご」というアトラクションでも大量の大玉が使われています。

http://www.grinpa.com/attraction/picaso/

http://ure.pia.co.jp/articles/-/87807

フジヤマリゾートのアトラクション「ピカソのたまご」

大玉は購入直後はしぼんだ状態です。そのため空気を入れて使う必要があります。直径が大きるほどふくらませるのに時間がかかります。

 

普通のボール用空気入れでは空気を入れることはできない

競技用のボールはゴム製のバルブが使われているので、口金はそのスリットに差し込むため針状になっています。

 

大玉はゴム製バルブではなく、専用のキャップになっています。このキャップもサイズがまちまちで共通の仕様はありません。

そのため、大玉に対応したコンプレッサーには、いくつかサイズの違う大玉用口金が付いていたりします。

口金とは、コンプレッサーのホースの先についている金具(プラスチックのこともある)で、ボールに差し込む部分です。

大玉の口金はコンセントのように統一規格があるわけではありません。

 

コンプレッサー/ポンプ/空気入れとは何か

ボールに空気を入れるための道具を空気入れもしくはポンプと言います。
ポンプと空気入れは、ほぼ同じ意味です。

一般的なボール用空気入れ(ハンドポンプ)

コンプレッサーは電動式の空気入れです。

電動式の空気入れ(コンプレッサー)

ポンプ空気入れは、ほぼ同じ意味。コンプレッサーは電動式

どのコンプレッサーでも大玉に空気を入れることができるわけではない、と上で書きましたが
その可否は大玉とコンプレッサーの接続部分、口金が合うかどうかで決まります。

また、大玉への空気注入が可能かだけではなく、その使い勝手にはそれぞれ違いがあります。メーカーのカタログには各機種についての詳しい記載がありますが、吐出量や連続稼働時間など、スペックなどを見ても必要十分かわかりづらいこともあると思います。

ですので、実際に選ぶときはこのようにして算出して下さい

最適なコンプレッサーの選び方

ボールの数とサイズを調べる

まずはお持ちの大玉のサイズを調べます。
購入記録が残っていないときは、メジャーで円周を測って3.14で割ればそれが直径になります。

例 円周が3m14cmなら314÷3.14=100=直径100cm

競技で使うなら複数個あるはずなので、数も数えておきます。

例 直径100cmのものが5個あった

どのぐらいの時間で用意する(空気を入れる)必要があるのか考えます。

例 午前中に競技があるので準備にかけられる時間は1時間程度

この例場合

直径100個の大玉5個に、1時間で空気を入れる必要がある

ということになります。

大玉&コンプレッサー空気吐出量から準備時間を求める

さきほど確認していただいた大玉の個数とサイズから、コンプレッサーの空気吐出量と必要時間がわかります。下記の表を参考してください。

例:直径100cmの大玉が5個あり、1時間の準備時間内に空気をいれなければならない
→最低100L/分の吐出空気量が必要 となります

大玉の直径/コンプレッサーの吐出空気量   800L 100L 30L 20L 14L
大玉の直径80cm=内容量268L

 

必要時間理論値 0分20秒 2分40秒 8分54秒 13分24秒 19分06秒
1個 0分20秒 2分40秒 8分54秒 13分24秒 23分12秒
3個 1分00秒 8分00秒 41分42秒 1時間10分12秒 1時間39分36秒
5個 1分40秒 13分20秒 1時間14分00秒 2時間07分00秒 2時間56分00秒
大玉の直径/コンプレッサーの吐出空気量   800L 100L 30L 20L 14L
大玉の直径100cm=内容量523L

 

必要時間理論値 0分40秒 5分13秒 17分24秒 26分06秒 37分18秒
1個 0分40秒 5分13秒 19分48秒 37分12秒 59分36秒
3個 2分00秒 16分18秒 1時間27分24秒 1時間21分36秒 2時間58分48秒
5個 3分20秒 37分10秒 2時間39分00秒 4時間06分 5時間58分00秒
大玉の直径/コンプレッサーの吐出空気量    800L  100L  30L  20L  14L
大玉の直径120cm=内容量900L

 

 

必要時間理論値 1分07秒 9分00秒 30分00秒 45分00秒 64分16秒
1個 1分07秒 9分00秒 45分00秒 1時間15分00秒 1時間53分32秒
3個 3分21秒 39分00秒 2時間45分00秒 4時間15分00秒 6時間10分36秒
5個 5分35秒 1時間15分 4時間45分00秒 7時間15分00秒 10時間27分40秒
大玉の直径/コンプレッサーの吐出空気量    800L  100L  30L  20L  14L
大玉の直径150cm=内容量1760L

 

 

必要時間理論値 2分12秒 17分36秒 58分39秒 1時間28分00秒 2時間05分42秒
1個 2分12秒 20分12秒 1時間42分18秒 2時間41分00秒 3時間56分22秒
3個 4分24秒 1時間30分36秒 5時間36分54秒 8時間33分 12時間19分12秒
5個 11分00秒 2時間26分00秒 9時間31分30秒 14時間25分 20時間42分00秒
大玉の直径/コンプレッサーの吐出空気量    800L  100L  30L  20L  14L
大玉の直径180cm=内容量3053L

 

 

 

必要時間理論値/個 3分48秒 30分31秒 1時間41分45秒 2時間32分39秒 3時間38分04秒
1個 3分48秒 46分02秒 3時間08分30秒 4時間50分02秒 7時間01分08秒
3個 11分24秒 2時間47分06秒 9時間55分30秒 15時間00分04秒 21時間33分24秒
5個 27分00秒 4時間49分50秒 16時間42分15秒 25時間11分30秒 35時間05分40秒

注1:必要時間の計算は下記のルールで行いました

ご使用のコンプレッサーややりかたで前後しますので、あくまで参考としてお考えください。

  • 連続稼働時間は、どの空気吐出量のコンプレッサーも最大15分と仮定
  • 使用間隔は使用した時間と同等だけ休ませると仮定
  • 小数点以下の秒は切り捨てて「1個」の場合の時間を求める
  • 「1個」の場合の時間を3倍、5倍してそれぞれの場合の時間を求める
  • ボールの入れ替えやキャップの開け閉め時間は含めない
  • かかる時間が最も短くなるように、連続稼動させる時間を最大15分以内で調整する

注2:連続稼働時間はコンプレッサーの機種や気温、劣化度合いによって前後します

 

実際使われるコンプレッサー

よく使われているコンプレッサー一覧 2017

いずれも学校現場などで使われているものです。すべて大玉に空気を入れることができます。
表左側になるにつれ、空気吐出量が多くなり、より早く大玉に空気を入れられるようになっています。

メーカー エバニュー トーエイライト モルテン モルテン 鐘屋産業 鐘屋産業
商品名称 大玉用ポンプPL-501 コンプレッサーHB1831 スマート
ラビット
ミニコン
プレッサー
コンプレッサ
ーE1005
コンプレッサ0E5505
型番 EKA771 B-3744 MCSR MCS K-2040 K-2041
種類※1 大玉専用 大玉専用 兼用 兼用 兼用 兼用
税別定価 15000円 9800円 38000円 25000円 23000円 45500円
吐出空気量(/分) 800リットル 100リットル(推定) 30リットル 26リットル 14リットル 20リットル
連続運転時間 約15分 約15分 約20分 約20分 約15分 約15分
備考
画像
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※1 大玉専用と兼用の違いについて

大玉専用コンプレッサー(大玉にしか使えない)

メリット

  • 価格が安い。兼用型に比べて1/2~1/4程度。
  • 大玉の空気を抜くこともできる
  • 空気を入れるスピードが圧倒的に早い。
    兼用型の6~30倍程です。兼用型なら1時間かかるところを1~5分で入れられます。

デメリット

  • 大玉にしか使えない

大玉兼用型コンプレッサー(競技用ボールと兼用して使える)

メリット

  • 普段は普通のボール用として使える

デメリット

  • 専用型に比べて時間がかかる(30分~2時間/個程度)
  • 大玉の空気を抜くことができないものが多い

コンプレッサーを使うときの注意

どのポンプを使う場合でも、注意点はおおむね共通しています。

  • 時間に余裕を持つこと
  • 連続稼働時間を守ること

です。急いでいるとつい連続稼働時間を超えて使用してしまいますが、連続使用しすぎると部品が焼ききれて故障します。故障すると修理はほぼ不可能です。

また、連続使用時間はあくまでも目安なので暑い夏の時期なら使用間隔を長めにとってください。

  • できれば2台以上のコンプレッサーを常備しておく

ことも有効です。複数台用意すれば交互に使うことで必要時間が半分になりますし、壊れたときの予備機にもなって慌てずに済みます。

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